題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

044:飛

2006-01-01 | 041-050の歌
「044:飛」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

044;飛(美山小助) (小助の和歌)
翼負い 白衣まといし 吾が友と 世界の果てへ 飛翔せんかな 

044:飛(エクセレント安田) (風流三昧)
セントレア飛ぶ飛行機を眺めつつゆっくり温泉浸かる楽しみ

044:飛(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
誘い来る風のまにまに漂いし飛鳥路もはや残照に染む

044:飛(はこべ) (梅の咲くころから)
飛んできた小さき種が花をつけ 濃い紫のすみれの花に

044:飛(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
飛ぶがごとく空滑走すひとわざと思へぬ二十五の女(ひと)の態(なり)

044:飛 行方祐美 (やまとことのは)
飛魚の青はひさかたの日を受けてあまたの光を語りはじめり

044:飛(みずき) (空)
るんるんと蜜柑菜ばたけ飛んできた海図に落つる紀州の雨は

044:飛(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
彼方より地球にかつて飛び来り詩人は書きぬ<アトム>の歌詞を

044:飛(しゃっくり) (春雨じゃ)
飛び上がる値段を値切りまだ買わぬほんまは欲しくもなんともなくて

044:飛(aruka) (外灯都市)
ヘッドギアつけた少年十字軍 飛行機でビルへ突っ込んでいく

044:飛(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
子がたてる飛沫(しぶき)を避けて身をよじる若き母親の水着小さき

044:飛(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
飛行機はあをぞらに打つピリオドのやう嘘までも過去形にして

044:飛(ほにゃらか (♪おみそしるパーティー♪)
いく筋も残されてゆく飛行雲 たれか生きたる証しのごとく

044:飛(紫女) (クロッカスの歌)
夏帽子抱けば懐かし海猫がいまだ目蓋の裏で飛び交ふ

044:飛(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
飛べるならタケコプターで構わない天使の羽根は似合わないから

044:飛(まつしま) (心の空)
今はまだたたんだままの夢ですが飛び立つための翼あります

044:飛(謎彦) (ジャポン玉)
颯爽に至る病のさきぶれとしてジョン・ケイの刳りゆく飛び梭(ひ)

044:飛(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
いつまでも手を振り合おうもうこれは遠くの山へ飛ばせぬ痛み

044:飛(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
異質なる考え方も認めたいもっと自由に空を飛べたら

044:飛(春畑 茜) (アールグレイ日和)
わが窓を飛びゆく柳絮、鳩、からす、猫のヘンデル 春のゆふぐれ

044:飛(飯田篤史) (ひこうき雲)
飛行機の空をみあげるはるの日のたったひとつのこころかかえて

044:飛 (新井蜜) (暗黒星雲)
海亀が見上げる空の一筋の飛行機雲はカリマンタン行き

044:飛(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
墓参へとボックス席に座す母の横を飛びゆく濃き桜花

044:飛 新津康 (NOTHING WORKS)
飛ぶ鳥のなぜに飛べるか誰ぞ知る。己も知らずに空を渡りて。...

044:飛(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
飛ぶ夢は見なくてもいい現実の岸から少し離陸できれば

044:飛(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
楽しいが 君にはついて ゆけません ぶっ飛び過ぎだよ 普通がいいな

044:飛(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
どうしても飛び石だけを辿れない 器用なやつを少し憎んだ

044:飛(本原隆) (それについて)
何か見て「そのうち分かる」くり返す 飛行機とかを見つめる目だな

044:飛(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
見あぐれば飛行機雲の空を割る陽に染まりつ東に流れる

044:飛(川内青泉) (青泉の部屋)
エコノミー症候群が怖くてね飛行機にはねもう乗れないよ

044:飛(暮夜 宴) (青い蝶)
飛ぶことをためらっている夕暮れに時間切れだと鳴り響くベル

044:飛(ハナ) (象の求愛ダンス)
飛ぶときに僕の名前を呼ぶきみのまだ迷ってる声が好きです

044:飛(Yosh) (★光に向かって★)
飛行機の一大事は これ着地点 我が\"着地点\" いづこにあらん

044:飛(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
飛騨家具をこよなく愛す君だから重なっていくふたりの暮らし

044:飛(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
教室の 後ろのほうで 飛び交うは 人の短所を あげつらうもの

044:飛(水都 歩) (水都blog)
鐘の音が響き白鳩飛び立ちぬ新婦の涙花びらの雨

044:飛(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 立ち木から  飛びたつ鳥の  去りみやげ  なんだか妙に  腹が立ちます

044:飛 (翔子)   (花こみち)
見送りし飛行機飛翔ぐんぐんと吸い込まれてゆく雲が散る

044:飛(花夢) (花夢)
あのひととわかりあえない青空の飛行機雲が境界線で

044:飛(西宮えり) (aglio-e-olio)
空力加熱を持ちゆく街にいてソーダの飛沫わたしにも降る

044:飛(夜さり) (夕さり夜さり)
中国は乾びるだらうタマクラカン飛砂は黄いろく卯月を閉ざす

044:飛(ドール) (花物語)
あなたへとねらいをさだめ風をよみ手放す白い紙飛行機を

044:飛 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
ことばを選べずまっしろなまま空へとはなつ紙飛行機

044:飛 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
ひとりだけ上手く飛ばずに風の丘 紙ヒコーキは捨ててしまった  

044:飛(スガユウコ) (ココロに花を)
さあ今だ ! 誰も追っては来ないけど私が私であるために飛べ !

044:飛(原田 町) (カトレア日記)
飛車角落ち香車桂馬も落とされてそれでも負けたわがヘボ将棋

044:飛(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
飛び地なる珍しき場所のあるを知り地図を読むのが好きになりたり

044:飛(秋野道子) (気まぐれ通信)
きょうつけをして飛ぶ鳥の真似をする紡錘形のあのひとときを

044:飛(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
空飛べぬ鳥ペンギンに憧れる泳げば速いそんな生き方

044:飛(野良ゆうき) (野良犬的)
飛ぶことをあきらめてから夕空は泣けるくらいになつかしい空

044:飛(みゆ) (*** ことばあそび ***)
常識という名の河を飛び越えて今すぐ吾をさらいに来てよ

044:飛(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
デビューまできっと一足飛びだろうデュオの相手がすでにプロなら

044:飛(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
飛ぶ夢をみたよ 必死に羽ばたいて それでも高く飛べない私

044:飛 (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
翼あれど飛べぬ皇帝ペンギンが行列を組み氷原をゆく(MarchofthePenguins は、厳しいがすばらしい映画だった!)

044:飛(斉藤そよ) (つれづれつづり)
誤解しか生めない妙をたづさへて飄々飛べよ 紙ヒコーキよ

044:飛(みなとけいじ) (海馬)
飛行機のかたちできみが眠ってもそっと乗りこむわけにはいかない

044:飛(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
日が暮れてきらきら光る滑走路飛行機たちは役者の様に

044:飛(素人屋) (素人屋雑貨店)
飛んでくる口角の泡(あわ)気になって爆笑の渦(うず)一歩離れた

044:飛(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
ハルジオンに触れても引火する過敏詰め込みわたし飛行船となる

044:飛(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
シャボン玉が終わった後は夕闇に飛べないわたしを隠していたい

044:飛(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
屋上の熱を背中にうけとめて向き合え空を飛ぶものたちと

044:飛(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
飛び方はもう忘れてもかまわない知らず知らずに手ばなした空

044:飛 (佐田やよい) (言の波紋)
びんせんは波ににじんでとどきますサフラン鳥の飛ぶあたりから

044飛(クロエ) (90%の幸福)
一斉にわかれの鳥は飛び立って僕は瞳で連写して追う 

044:飛(kitten) (kitten song)
僕は飛翔して舞い上がり星に近づく鳥になりたい

044:飛 (みあ) (言の葉たち)
飛ぶことの出来ない紙のひこうきをまた折る赤く燃えるのがいい

044:飛 ( 小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
汗よりも飛び散りたかった強すぎる西陽の窓にかまわずずっと

044:飛 (寺田 ゆたか)     (素浪人Joeのスローライフ)
・凧の糸切れて飛び去り泣き出せる吾をおぶひし祖父の背おもほゆ

044:飛(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
 まろまろと虹をまとへるシャボンだま飛びたいこころのなつかしきかな

044:飛(小早川忠義) (ただよし)
読み飛ばすことば再び取り込まむページを捲りてまた表裏

044:飛(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
「飛べばいいだろう?」簡単に言う君私を連れ戻しに来る

044:飛(鈴雨) (鈴雨日記)
飛び去りゆく日々が車窓の眺めなら きみの隣でどこまでも行く

044:飛(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
KBS京都のきのふ今日今日と飛鳥井さんとふアナウンサーをりき

044:飛(笹井宏之) (【些細】)
飛べなくてもかまいません その背の骨にからだをゆだねさせてください

044:飛 (紫峯) (時空の扉)
大空へ飛び発つように咲く花の名前を問えば花水木なり...

044:飛(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
ふたりして空を飛んだねあの頃は 哀や咎なき二億年前  

044:飛(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
漂流者たち群れ飛ぶようにあかときのからすの声とうつつさまよう

44:飛(栗凛) (ス芸紙一重?)
飛ぶならばあそこのビルがいいかしら?7階にいる彼に会えるし

044:飛(やな) (やなさんの基地)
飛行船の上から見下ろしてればいい間の抜けたほど夢中のわたしを

044:飛(あんぐ) (あんぐの短歌)
飛翔する白鳥に問う いったい我はどこから来たのかどこへ行くのか

044:飛(振戸りく) (夢のまた夢)
親として最終任務を果たすため軒下からの飛行訓練

044:飛(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
貴方への想ひをこめて握り締む 飛行機までの片道切符...

044:飛(わかば) (わかばのうた)
飛べぬ鳥飛べなくっても太陽がたまらず好きで地べたに座る

044:飛(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
 ばら園をそぞろめぐりて小半日わが飛蚊症忘れてをりぬ

044:飛(はるな 東) (菜の花の道)
飛べよ飛べ高く高く大空へぷかりぷかりと飛べしゃぼんだま

044:飛(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
飛ぶことができる駝鳥の背にのってオハヨーの朝はアフリカの僕

044:飛(goldfish) (月と金魚鉢)
私から何が欲しいというのだろうもう飛べなくてあとは泣き声

044:飛(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
飛び去ったインコを追って校庭へ陽射しばかりが眩しい午後に

044:飛(くろ) (鎌倉日記)
おはひりと斉唱やまず縄飛びの輪はいまだわれを待ちてまはれり

044:飛(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
青く澄む 同じこの世の空の元 ああ飛ぶための羽根があったら

044:飛(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 この空を飛ばなければと思わせている瞬間を羽はさがせず

044:飛 (方舟) (方舟)
飛行する役目を終えたるYS11公園内に展示記念す

044:飛(智理北杜) (智理北杜)
CHAGE&飛鳥だったら「SAY YES」より「万里の河」がいいと思うな...

044:飛(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
果てしなく翼ひろげてありあけの月に向いて飛び発つる日よ

044:飛(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
数学の授業の最中飛行機に乗りたいといふLDの子

044:飛(凛) (臥薪嘗胆)
空を飛ぶ君を走って追いかける 僕には羽根も勇気もないのに

044:飛(みずすまし) (水紋)
 いにしえの大和の国に飛鳥寺 思い果てなく古代に続く

044:飛(るくれ) (とっても単純なこと)
飛ぶ練習これからずっと続けてもずるくないかなずるいんだけど

044:飛(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
街角で胸をぶち抜き飛んできた君の瞳に僕はくらくら...

044:飛(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
「サモエドがダルメシアンに見えるんです」「それはおそらく飛蚊症です」

044:飛 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
王様と香辛料と飛行船 モノクロ好きの部屋にある赤

044:飛 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
王様と香辛料と飛行船 モノクロ好きの部屋にある赤

044:飛(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
あの人をあの子にゆずる瞬間にばっさばさ飛びたっていく鳩

044:飛(あおゆき) (メソトリウム)
正しさが多大になって飛べぬときあなたの窓は開いてますか

044:飛(なまねこ) (路地裏稼業)
ゆうらりとモビールのかもめ飛んでいる太古はここも海だったので

044:飛(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
飛ばされてしまいたいです踊り場で手を振りながら消えた人へと

044:飛(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
花の名をとるのをやめて草の名にした飛ぶことにあこがれはない

044:飛(村上はじめ) (spidyな日々)
一面の青をバックにひた長く飛行機雲が映える8月

044:飛 (きじとら猫) (きじとら小部屋)
今ごろは天使が抱かれているんだね 私が飛びこめなかった胸に

044:飛(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
あの丘の向こうに夜が満ちるころサン・テグジュペリと共に飛ぶ空

044:飛(村本希理子) (きりころじっく)
うさぎ毛の飛行帽にておほわれた耳は

044:飛(村本希理子)再投稿 (きりころじっく)
うさぎ毛の飛行帽にておほわれた耳は<只今留守にしてます>

044:飛(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
最終の飛行船から振り向けば孤独の闇が渦巻くるつぼ

044:飛(星桔梗) (風船がわれるまで)
高飛車な態度が忍耐切れどころあなたのお守りはもう御免です

044:飛(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
べつべつに出掛けた飛騨路高山に猿ぼぼ求め交した仲で

044:飛(やすまる) (やすまる)
あおによしKinKi Kidsをとりまいて飛天のようにジャニーズJr.

045:コピー(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
口ぐせは口まねとなりそのうちにコピーとなってすごす祭日

044:飛(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
陸にあることぞ悔しきうだる昼あかむらさきがまなかひに飛ぶ

044:飛(村上きわみ) (北緯43度)
飛ぶものの背骨にふれたゆびさきを真夏の胸にあずけてねむる

044:飛 (お気楽堂) (楽歌三昧)
鳥ならば空も飛べよう魚ならば海の底までされど我が身は
045:コピー (お気楽堂) (楽歌三昧)
アンドゥにコピーペースト慣れすぎた吾を嘲笑へる毛筆の文字

044:飛(碓井和綴) (雨歩日記)
名も知らぬ国の選手に祈る「飛べ!バーよ落ちるな!」そして踏み切る

044:飛(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
飛ぶ夢の続きの朝は冷えた手で肩胛骨にさわってほしい

044:飛(みち。) (虹色アドレナリン。)
終わりでも始まりでもない線をひき飛行機雲はぐんぐんのびる

044;飛(ぱぴこ) (テクテク)
飛びたがる君の背中はこわばって まばたきばかり空へ空へと

044:飛(日下智世) (万美愛任叶結実)
川べりで君とはしゃいでる夏の午後飛行機雲を高く見上げる。

044:飛(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
もう誰を好きになってもかまわないあなたの手から飛び立つ蝶々

044:飛(小雪) (朱紗)
タケコプター あれば便利ね 渋滞も ふわふわ飛んで 貴方の元へ

044:飛(小雪) (朱紗)
タケコプター あれば便利ね 渋滞も ふわふわ飛んで 貴方の元へ

044:飛(折口弘) (はっちんずBLOG)
ふうわりと浮かぶ目論見当て外れ 紙飛行機と父の威信は

044:飛(ひらそる) (*ひねもすもずく*)
飛べないと気づいた麦藁帽子の子 目をふせ空と他人になった

044:飛(市川周) (ミルミルを飲みながら)
飛ぶ夢を三日続けてみた朝に夏至の日のしゃぼん玉の訃報

044:飛(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
真実ってこんなもんでしょ飛び箱をすぱんと越えたときと同じで

044:飛(幸くみこ) (そこそこがんばる)
あと一点 私のサーブが前じゃなく真上に飛ぶのは何故なんだろう

044:飛(濱田花香) (紅葵爽♪)
雷鳴と電(いなずま)走り、瞬(さっ)とき 飛びし龍の影、浮きたちて

044飛(帯一 鐘信) (361℃)
 飛車角にゴッドファーザー口ずさむダウンタウンの歩み寄る罠

044:飛 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
教科書に羽の落書きばかり描く 飛ぶ夢をまだ消せない小鳥

044:飛(そばえ) (日照雨)
なんだかそう飛べそうな気がしてるから歌をつくって生きるのですね

044:飛(岩井聡) (North Marine Drive)
宵寝する老飛行家の夢際に街は失くした鞄のようだ

044:飛(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
純白の羽をひろげて故郷へ飛びたちゆかん鷺草の咲く

044:飛(癒々) (Romantic irony)
下手すぎる貴方なんかは首筋の騙しリンクで飛んでしまって!

044:飛 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
何もかも変われなくって嫌になって飛んでみたけど同じ景色だ

044:飛(内田誠) (その言葉の行方)
飛べそうな気がした夏の屋上で忘れてしまう約束をした

044:飛(小太郎) (ねこのにくきゅう)
飛ぶことを許されてないものたちが斑の羽根をむしるゆうぐれ

044:飛(しょうがきえりこ) (GakiDay's TANKA)
飛べるって信じてビルからダイブするみたいだあなたを愛することは

044:飛 (歌信風(かしんふう))
密やかに結晶となす飛行石いつからありや君がこころに

044:飛(今泉洋子) (sironeko)
飛びあがり落下せし瞬間(とき)石と化す背筋のびたる野村万斎

044:飛(彼方) (心を種として)
重心を高く引き上げ踏み切ってただ一瞬の飛翔感に酔う

044:飛(理宇) (±雑記蝶)
もっと飛べ、毒を散らして飛ぶ僕の妄想上の紙飛行機よ飛べ

044:飛 (砺波湊) (となみ☆みなと)
たぶんもうゆるされている 突風に飛んだ帽子を目で追ったこと

044:飛(ことら) (ことらのことのは)
責められてゐる窓の外(と)の明るさよ 空を斜めに飛び去る燕

044:飛(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
飛ぶものを追うとき軋む猫の顎 葉虫のように夜明けが来るよ 

044:飛(夢眠) (夢眠・日々綴り)
飛んだよねゴム弾跳ねる校庭で引っ込み思案も参加してたね

044:飛(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
どこまでも飛べ紙飛行機よ 風に乗り我の知らない風景を見よ...

044:飛(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
欄干の下を飛びたる間池留は夕日に体を透かせたままで

044:飛(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
最期まで本当に飛魚だった 秋刀魚一匹八十四円

044:飛(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
飛ぶものの影に視線をさらわれたあなたを滑り落ちるストール

044:飛(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
飛沫あげ水上バイク過ぎゆけばきらめきを増す9月の海は

044:飛 (如月綾) (お気に召すまま)
造りものの翼を背負って空を見る イカロスのように飛び立つために

044:飛(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
飛鳥川越えて常なし朝焼けに危篤の報と風鈴の音

044:飛(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
もうダムに沈んでしまう学校に「飛翔」って名のオブジェがあった

044:飛 (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
賢さと愚かさの差を教えてよ 飛ばない鳥が見上げてる空

044:飛(黒田康之) (今日の、おUTA)
飛行機の雲は直線と決めたのは私ではない私ではない

044:飛(つきしろ) (halcyon days)
未確認飛行物体 やわらかく円を描いて消える三月

044:飛 (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
わたくしが行きたい場所にゆくための紙飛行機を明日は折らむ

044:飛(もりたともこ) (短歌、すきです。)
飛行する勇姿軌跡の美しきフェザープレーン外に出られぬ

044:飛(堀 はんな) (たん たん 短歌)
ゴーゴーと黒い機影が連なりて仮想敵国めがけて飛びぬ...

044:飛(萌香) (空の青さをみつめていても)
  飛ぶことを忘れてはない土壇場で臆病風に吹かれるだけで

044:飛(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
暑いまま各駅に乗り立っている 飛行場跡ますます続く

044:飛(Harry) (四月なかなか)
目の中を飛ぶ蚊の二、三を友としてパソコン画面にけふもま向かふ

044:飛(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
まっすぐな飛行機雲がけがされるような気がして息ができない

044:飛(透明) (limerence)
夕まぐれ鐘が響けばいっせいに白い花飛ぶ秘密の小路

044:飛(透明) (limerence)
夕まぐれ鐘が響けばいっせいに白い花飛ぶ秘密の小路

044:飛(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
会いたいな私の亡くした宝物 雲の上まで飛んで行けたら

044:飛(shall3) (山歩き録)
飛び立てる トノサマバッタ 減りて尚 雌のバッタは 卵産みたり

044:飛(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
飛ぶ夢を見つづけている少しずつ回転しながら十月の空

044:飛(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
飛行機の空飛ぶ音をゑがかむと白き絵筆を洗へる五月

044;飛(ヒジリ) (*tRIGger.)
空のした雲のうえから大地・水 ちいさいわたしと飛行機の旅

044:飛(和良珠子) (the strange of stranger)
飛ぶための羽をあなたも持ってたでしょうねと赤い羽根胸に刺す

044:飛(フワコ) (きくとわたし)
飛行機の銀のお腹が次々と過ぎてゆくのを見上げてばかり

044:飛(究峰) (思い浮かぶがままに)
大空を飛び行く鳥は汚されて翼を何処で洗ふのだろう...

044:飛(まほし) (うた・たね)
山走る車窓をよぎる飛魚のキラリ跳ねるような木漏れ日

044:飛(内田かおり) (題詠2006深い海から)
タンポポの綿毛飛ばしてその行方見ている眼に映る風あり

044:飛(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
飛べるのに飛ばない鳥と最初から飛べない鳥の哀しさ比べ

044:飛(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
飛び降りるまへに見てゐた朝空をみてゐたのだが色は忘れた

044:飛(夢麿) (夢幻泡影)
飛ぶことをあきらめないでその背中輝く羽根を広げてみせて

044:飛 (象と空)
秋の空鶴の気分で飛翔する静かな朝は日本の匂い

044:飛(ゆづ) (透明ランドセル)
世界中の星屑かきあつめて眠るネバーランドを目指す飛行船

044:飛(けこ) (あきのうた声)
飛行機は見送らないと 約束もしないと決めた 背を伸ばし立つ

044:飛。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
簡単に飛べるものなら こんなにも憧れはしない空の果てへと

044:飛(pig_pearl) (ブタに真珠)
目を丸く 指差す先に 飛ぶ蝶蝶 そうねきれいね 蝶蝶きれいね

044:飛(浅葱) (空耳の森*番外地)
もし我に羽があるなら大空を自由に飛んで逢いに行くのに

044:飛(ベティ) (Betty's second Bar)
マンゴーの風は甘くておおぶりな蜂の飛び交う楽園の朝

043:曲線 (minto) (@100@)
落花生の殻の曲線よく見れば腰をしぼりし女性の体

044:飛(minto) (@100@)
時々は季節外れの夏の蚊が飛んでイスタンブルーなきもち

044:飛(鳴井有葉) (そのための日記)
飛びたくて紙ひこうきになりたくて折り紙になる鶴を折られる

044:飛 杉山理紀 (2006R57577)
飛んでみるときに笑ってしまうでしょう見境のない夢を通じて

044:飛(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
安部公房未完の遺作『飛ぶ男』絶版または重版未定 (安部公房 新潮社)

044:飛(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
子の影はこの大空へ飛びたてる鳥のかたちを描きたりけり

044;飛(長岡秋生) (廊下に座る)
飛びながら身を壊しゆく大輪の花火を殴るように見ていた

044:飛 (nine) (songs)
飛び方を忘れたなんて嘆くなら加藤にきけよあいつは飛んだ

044:飛(春村蓬) (風見鶏)
飛ぶ鳥と飛ばない鳥の両方に羽はなぜある 風見鶏飛べ

044:飛 (のんちゃんの衣裳部屋裏)
晴れた所はジュータン雲 雨の所は山岳地帯雲で飛行機ガタガタ

044:飛(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
わたしなら飛行機雲が中空でちぎれたとこにぶらさがってる...

044:飛 (薔薇がなくちゃ生きていけない)
うたたねの五時間目にはゴミ箱のあたりに飛翔遺伝子宿る

044:飛(星川郁乃) (Air Station)
飛ぶことは誰かにゆだねゆっくりと歩く(南ね、南)河川敷

044:飛(平岡ゆめ) (le petit cahier)
飛行機のエンジン音が響ききて言うはずだった言葉をさらう

044:飛(千) (Mille et une nuits)
やりすごすことを知らざり 飛行機でぎゃんぎゃんぎゃんと泣く子の耳は

044:飛 (香山凛志) (東京パピヨン)
そこだけがもうすでに夜 強風が飛行機を発たせるまでを見ていた

044:飛(久野はすみ) (月の融点)
飛翔する瞬間は白、そののちに海の青さがかがやきはじむ

044:飛(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
「あなたのその悲しい気持ちが爆発して飛んでゆくまでここでみてるわ」

044:飛(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
うたたねの五時間目にはゴミ箱のあたりに飛翔遺伝子宿る

044:飛(田咲碕) (いたずらっこ)
われと言う枠から飛んだ爪先はまだ見ぬ先へまだ見ぬ先へ

044 飛 (文月万里) (Kagerou つれづれ)
もう一度お願い母さんのおまじない イタイノイタイノスグ飛ンデユケ