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075:打(エクセレント安田) (風流三昧)
甲子園打撃強化極秘策優勝候補頂点目指す
075:打(美山小助) (小助の和歌)
子供らを 鞭で打ちたる 妻に吐く お前は母の 資格無きやと
075:打(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
しとどなる雨に打たれて佇めば新緑淡く眼を撫ずる
075:打(はこべ) (梅の咲くころから)
僧祈り打杖が舞う鐘の前 ぼたんかなしや能『道成寺』
075:打(しゃっくり) (春雨じゃ)
打たぬならプロではないと罵って打てば流石と虎キチの声
075:打(しゃっくり) (春雨じゃ)
打たぬならプロではないと罵って打てば流石と虎キチの激
075:打 行方祐美 (やまとことのは)
博打汁におとして良いか溶き卵うそをも許せ花の宴は
075:打(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
心打たれもののみごとに呆となる店のをとめの膕の 艶
075:打 (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
ふるさとの町合併に消える今日心進まぬ祝電を打つ
075:打(みずき) (空)
<打(ぶ)たれても>導く主へ裏切りのユダは晩餐絵図にくぐまる
075:打(まつしま) (心の空)
終止符を打てないままの物語り波が消してく足跡見つめ
075:打 (丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
子の頬を打てば寂しきものとしてわが両脇に垂るる手のひら
075:打(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
打ち込んだ藁人形の数日後 効果覿面姑死亡
075:打(紫女) (クロッカスの歌)
打ち上げた犠牲フライで勝ち決まる叫びつつ見た青空と球
075:打(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
ひとりでも咲けるとの驕り打ち砕き手折れらぬやう室(しつ)に入れたり
075:打(飯田篤史) (ひこうき雲)
はるの日のこのやさしさとさみしさが打ちあげられたすなはまへゆく
075:打(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
1打席 次はどうなる またダメか 今日も元気に ブンブン鳴ってる
075:打(本原隆) (それについて)
「代打」まで「代打ち」と読むまでだとは 「鍋囲むなら麻雀できる!」
075:打(aruka) (外灯都市)
十字架の釘打つ雨が長い年月をとおして響く薄闇
075:打(川内青泉) (青泉の部屋)
エプロンし皿洗いする長男の後ろ姿に心打たれる
075:打(春畑 茜) (アールグレイ日和)
子だぬきがぽこぽんぽんと春を打つぽこぽん花の里の朧夜
075:打(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
満塁の場面で痛打浴びおりて春センバツの夢は潰える
075:打(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
もし彼の代打で恋をするならば草野球でもレギュラーポジション
075:打(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
打ち寄せる波を跳び越えジグザグと水温(ぬる)む頃 裸足になろう
075:打(新津康) (NOTHING WORKS)
打たれる雨の冷たさと軒借る(かる)店の冷たさと共に知った日。...
075:打(水都 歩) (水都blog)
片陰の歩道にそっと打ち水す焼けた都会に一陣の風
075:打(暮夜 宴) (青い蝶)
じりじりとジレンマ連打じらされて辿り着けない夏雲ノイズ
075:打(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
ラ・トゥールに打たれて外に出でたればカレーの市民の悶へて立てり
075:打 (新井蜜) (暗黒星雲)
釘を打つあなたの腕に盛り上がる汗に輝く筋肉の山
075:打(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
バット振る飛んでくる球めがけては打った感触手先に残る
075:打(秋野道子) (気まぐれ通信)
病院の支払い済ます打楽器のようにジャズ弾くピアニストK
075打(秋野道子) (気まぐれ通信)
病院の支払い済ます 打楽器のようにジャズ弾くピアニストK
075:打(秋野道子) (気まぐれ通信)
病院の支払い済ますピアニストK打楽器のようにジャズ弾く
075:打(西宮えり) (aglio-e-olio)
日曜の折り目正しさひらひらと重ねて花火打ち上げられぬ
075:打(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
岩礁に打ち上げられた流木の骨が奏でるララバイを聴く
075:打(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
弟は上手に火打石使う遠い時代の人のごとくに
075:打 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
ガムランの音色打ち出すてのひらに握られていたそれぞれの理由(わけ)
075:打(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
打ち寄せて返す波間の桜貝 海に焦がれて拾われもせず
075:打(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
打ち水とともに蒸発していった過去と未来に取り残される
075:打(スガユウコ) (ココロに花を)
打ってやる直球狙いの一発で人生逆転大ホームラン
075:打(ドール) (花物語?)
目に見えぬ固い何かが粉々に打ち砕かれる音のする春
075:打(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
手を透かし 溺れ沈んで いるさなか 脈打つ音が やけに響いた
075:打(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
「打ち首」と「獄門」ほどの違ひすら分かたぬ姪が\"Terrible...!\"といふ
075:打(Yosh) (★光に向かって★)
餓鬼界に堕ちて 骸(かばね)を打つ前に 今宵の敵の後生如何せん
075:打(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
キーボードを打つ音はさぞ楽しげなことでしょう流れ矢をまき散らして
075:打(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
ぼくだって飲む・打つ・買うの種族だとちゃんと申告したじゃないかよ
075:打(みゆ) (*** ことばあそび ***)
からころと下駄の音唄うあの坂は打ち水恋し京都の小路
075:打(やな) (やなさんの基地)
降り止まぬ雨に打たれて泣きながら微笑むあなたを抱かせてください
075:打(わかば) (わかばのうた)
なぜそんなひどいこと言うの?キーボード打ちたい両手をいじめないでよ
075:打(花夢) (花夢)
あのひとの雨がわたしの窓を打つ いいのだろうか いいのだろうか
075:打(あんぐ) (あんぐの短歌)
出る釘は打たれ続けてヒルズ族は北斗七星見つめていたよ
075:打(寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・打ち上ぐる花火に乗りてかの空の星屑となる吾をおもひぬ
075:打 (斉藤そよ) (つれづれつづり)
075:打 (斉藤そよ) 打つ雨をはじきつづける六月のみどりはなにもなかったよう
075:打(goldfish) (月と金魚鉢)
飛び込んで打ちのめされたその前のお庭にわたしだって帰りたい
075:打(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
吾が君を 打ちて責めたる 夜もありぬ 永遠を願ひし 絆断つべく...
075:打(小早川忠義) (ただよし)
夕まぎれ暗渠は奏づ足元に 打ちひしがれし者の哀歌を
075:打(るくれ) (とっても単純なこと)
「飛ぶよ」って言ってもそれは軽くって打出の小槌なんかじゃないんだ
075:打(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
会いに行く口実でいい打ち消せぬ不安をあなたに伝えるために
075:打(美里和香慧) ( Popん?TANKA)
Dance☆Dance Everybody Dance キラキラとフロアに高くHeelを打って
075:打(原田 町) (カトレア日記)
打てないのか守れないのか今日もまた巨人が負けてきみは不機嫌
075:打(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
アフリカの砂漠ではない砂浜で膝を打つ手が刻んだリズム
075:打(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
気だるさの飽和してゐて教室の後の席ではメイルを打ちぬ
075:打(笹井宏之) (【些細】)
東から釘打ちさんがやってきて私の脆い部分を打った
075:打(碓井和綴) (雨歩日記)
疑いを打消しもせず蓋を開け鍋の向こうで蒸気に隠れ
075:打(星桔梗) (風船がわれるまで)
来客を待ちわび土間に打ち水を心ばかりの暑気払いです
075:打(日下智世) (万美愛任叶結実)
夏の陽に焼け付く様なアスファルト打ち水をして涼誘いたり。
075:打(栗凛) (ス芸紙一重?)
雨の中 打ちのめされた 帰り道 君の幻 映さぬ瞳
075:打(みなとけいじ) (海馬)
ひとを打つ手でもありしか卵置きの卵ぬるりと蒼ざめる午後
075打(帯一 鐘信) (361℃)
池袋たえまなく打つ音響く明け方近くフクロウが飛ぶ
075:打(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
「歸りたい」打ち捨てられし吾が恋の欠片が独語す 風強き夜に
075:打(はるな 東) (菜の花の道)
池ポチャの末にやっとこ5打で乗りスリーパットで8打のミドル
075:打(智理北杜) (智理北杜)
3割の打率といっても7割は凡打 それでも期待は10割...
075:打(なまねこ) (路地裏稼業)
ざんこくな仕打ちのようにあさやけはシーツを紅く染めかえてゆく
075:打(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
ベテランの打撃投手が一度だけ本気で投げた150km/h
075:打(鈴雨) (鈴雨日記)
朝顔のしおれし路地に水を打つひとへ風鈴鳴りいずる午後
075:打 (紫峯) (時空の扉)
不意打ちに爆風が吹きこなごなに今は心を閉ざして歩く...
075:打(素人屋) (素人屋雑貨店)
太陽もぐにゃりと熔けた東京に熱帯都市に放て打ち水
075:打(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
さねさし花火のはてし西の空おもちゃ花火の一つ打たれつ
075:打(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
女真族を統べし阿骨打(アグダ)といふ男ありけり腋毛のそよ濃かりけむ
075:打 (お気楽堂) (楽歌三昧)
2打罰は応えないけど見つからぬボールが痛いもう予備がない
075:打(小雪) (朱紗)
太鼓打つ いなせな姿 惚れ惚れと からだ貫く 心が燃える
075:打(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
何にぶつかったのきみはまっしろな脚に打ち身の星雲を飼う
075:打(村上はじめ) (spidyな日々)
雷に打たれたような出会いから3年が経ち晴天続く
075:打(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
明け方の雨に打たれる右ほほに伝うしずくに映るプルート
075:打(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
打ち据えて黙らせるには老いぼれよ俺が冥府の入口と知れ
075:打(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
打ち水で涼しくなった縁側に君とならんで今日はお月見...
075:打(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
辛口のあなたの返事が戻りくる 「打てば響く」の決心の良さ
075: 075:打(凛) (臥薪嘗胆)
ぐっすりと眠るあなたを苛めたくて打撲のアザを押してみた朝
075:打(やすまる) (やすまる)
生命は音楽である生まれれば打楽器としてうたう脈動
075:打(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
血の煮える音するあざも飼ううちに打ちつけた日の記憶薄まる
075:打(彼方) (心を種として)
狸寝の私の横でほとほととメール打つ音 雨の香がする
075:打(振戸りく) (夢のまた夢)
出る釘は打たれ強けりゃいいのさと自転車の背に祈る言葉を
075:打(市川周) (ミルミルを飲みながら)
ただでさえ言葉につまる砂浜に打ち上げられた淡き避妊具
075:打(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
雑草の打たれ強さを否定せよ ただそれだけのための除草剤
075:打(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
一列にドミソと並ぶチューリップドはソを想い ミに打ち明けた
075:打(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
三打席ノーヒットでもいるだけでダイヤモンドがぐらつくような
075:打(野良ゆうき) (野良犬的)
どどどんと終わりよければすべてよし夏の終わりの打ち上げ花火
075:打(岩井聡) (North Marine Drive)
内閣は天使のような支持率と星に打電すれば星の雨
075:打(ぱぴこ) (テクテク)
打ち寄せる波がささめく その恋を 告げない声を 拾いにおいで
075:打(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
ホームラン打ったその手の感触をあなたの空に移してあげる
075:打(今泉洋子) (sironeko)
雷神が雷鼓(らいこ)を打てば建仁寺の闇にひろごる金の秋風
075:打(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
宗教を知らないのかと言われれば四打数四安打無打点
075:打 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
打ち上げた犠牲フライのその先の高すぎる空 返信はない
075:打(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
面打ちの御名うつくし氷見・赤鶴、湖水に火の輪はしるがごとく
075:打(あおゆき) (メソトリウム)
打たれて打たれて打たれて打たれる 秋にはどうしようもない 冬を待つ
075:打(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
ベランダで手すりにもたれ眺むればきらきらこぼれる打ち上げ花火
075:打(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
この箱はなんだったろう押入の雨に打たれた日暮れの色の
075:打(kitten) (kitten song)
僕の胸を打つ一冊の本が船から船へ旅をする星月夜
075:打(幸くみこ) (そこそこがんばる)
西口で声かけそびれた父さんの鳥打帽をつつむ夕焼け
075:打(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
メール打つふりして黙る飛びまわる蠅の羽音に耳を貸すため
075:打(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
水面を打つたび滲むわたくしの手首足首いまだに取れず
075:打(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
くり返すことでいつかは嘘になるならば「さびしい!」連打するから
075:打(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
心打つ その歌声は三年のクラスメイトと最後の合唱
075:打(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
心打つ その歌声は三年のクラスメイトと最後の合唱
075:打(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
繊細にふれて動いてその指が打てば響いて私はピアノ
075:打(みち。) (虹色アドレナリン。)
うつむいた顔を見るのがいやでただひたすら花火を打ち上げていた
075:打(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
数百年、打ち棄てられし古文書の獣偏から生まれたる剣
075:打(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
くだらない拘りや嘘打ち砕く言葉持つ君まっすぐに立つ
075:打(Harry) (四月なかなか)
打率より打点のほうが大事なりただいまトップはタイロンウッズ
075:打(方舟) (方舟)
旧友の集い来たりて酒を酌む夕餉は手打ちの蕎麦でもてなす
075:打(理宇) (±雑記蝶)
もう二度と起き上がる気にならぬよう打据えてくれ愛する人へ
075:打(きじとら猫) (きじとら小部屋)
直球で攻めるばかりじゃ能がない 打たせて捕るがあなたの手口
075:打(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
打たれ強いことが取り柄とわらってたきみが振りむかない化学室
075:打 (砺波湊) (となみ☆みなと)
出る杭を打つと決めたよ 私ごと地球の裏まで打ち抜く決意
075:打(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
打ちやまぬ思いはあれど今日の日は君を忘れて深く眠らん
075:打(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
バット振り打とうとしても当たらないソフトボールは苦手な私
075:打(shall3) (山歩き録)
カチカチと 木を打つ音が 聞こえたよ アカマツ幹に キツツキを見た
075:打 (如月綾) (お気に召すまま)
打算ではなくて誰かを愛せたらそれで幸せなのだと知った
075:打(内田誠) (その言葉の行方)
群青の深さを競う花火師が打ち上げている夏の切なさ
075:打(夢眠) (夢眠・日々綴り)
ドアを打つこぶしの赤み痛痒い繰り返される別れ話に
075:打(癒々) (Romantic irony)
ぱらぱらとワープロ打つ音やさしくて背中合わせでほだされている
075:打 (みあ) (言の葉たち)
打楽器のテンポで歩みきた足をとめる四十路の肩に秋風
075:打(濱田花香) (紅葵爽♪)
托鉢(たくはつ)で目合わさぬ者、振り払い。祗管打坐(しかんたざ)と思えハ さら無ず
075:打(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
打楽器が難しいって分かったら早くここから逃げてください
075:打(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
打たれ強いひとにならずにいてください こころのままにどうか。 母より
075:打 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
街かどに「手打ちうどん」の文字多し四国讃岐の道を行くとき
075:打(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
光秀を打擲(ちやうちやく)しつる信長の衝動ありて人を避けたり
075:打(ヒジリ) (*tRIGger.)
シンフォニーの記憶たどって共演を きみの低音ぼくの打楽器
075:打(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
あのひとの代打になってあげるから心だけでも封印させて
075:打(まほし) (うた・たね)
新宿の駅が脈打つラッシュアワー細胞タチハ何処ヘ流レル
075:打(透明) (limerence)
私からメールを打てばあなたからメール読んだと電話が来ます
075:打(村上きわみ) (北緯43度)
打ち寄せるもののつよさをこわがってたくさんわらう(そして忘れる)
075:打(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
打ちつける雨に目ざめて庭に出る心の雨おと満月の空
075:打(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
かつてむらさき打撲の記憶に寄り添ひてひと夜睡れり屈葬のごとく
075:打(フワコ) (きくとわたし)
多分いま小人も月光浴してる打楽器だけが月夜に響く
075:打(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
お茶飲んでパソコンキー打ちショッピング これが私の飲む・打つ・買うだ
075:打 (翔子) (花こみち)
鰯雲残照の空乱れ打つキーのごとくに散り消えてゆく
075:打(もりたともこ) (短歌、すきです。)
打ち落としたくて獲物と向き合えば悔しいくらい丸い目が見る
075:打(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
巨人軍 投打噛みあい4点差 遺影抱えてテレビ観戦
075:打(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
群肝の打擲されて血滴り煮込めば心誰も無かりき
075:打 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
五線紙に屋根打つ雨を書き写す 時を切り取るこのノクターン
075:打 (象と空)
長い足机の角で打ったから今夜はきっと寝られないだろう
075:打(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
シャラポワのテニスボールを打つフォームシニアの我ら真似て華やぐ
075:打 夜さり (夕さり夜さり)
黄昏(くわうこん)の希望のかけら幾らでせう戻らぬ時をただ打ち過ぐす
075:打 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
打ち付けた小指みたいに響いてる嘘をつかれて今バレたこと
075:打(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
打席には立ってはいるが闘志なく過去の出来事ほれ、走馬灯
075:打( 小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
忘れない打ち寄せる波のかたちが私のシャドウになった陽の暮れのこと
075:打(究峰) (思い浮かぶがままに)
均衡を破るズレータの本塁打打球を見つめバンザイをする...
075:打(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
打ち据へしその手をわれに差し延べてだいじよぶだつたかい、と聞きたり
075:打(浅葱) (空耳の森*番外地)
打ちつけた拳の傷み知らぬふりして歩き出せ 恋は終わった
075:打。 (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
雨が頬 激しく打って痛いほど ひとりで生きる決意を固める
075:打 (佐田やよい) (言の波紋)
打たされた外野フライがいつまでも浮かび続ける頭の中に
075:打(ことら) (ことらのことのは)
やはらかき肌持つけもの 花束のごとき驟雨に打たるる儀式
075:打(ゆづ) (透明ランドセル)
教会にて打ち鳴らす鐘しあわせを運ぶ音だとあなたは言った
075:打(けこ) (あきのうた声)
うつせみの単(ひとえ)に惑う君なれば飾り言葉で終止符を打つ
075:打(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
弧を描き打球は空へ もう誰もがその名を鳥の囀りとして
075:打(pig_pearl) (ブタに真珠)
こんなにも かなしみあふれる 我が世界 現実の前に 打ちひしがれる
075:打(堀 はんな) (たん たん 短歌)
キーを打つ間もなく君のログ届き画面に向かい思わず笑顔...
075:打(小太郎) (ねこのにくきゅう)
打ち寄せて崩されていく砂山にまた作りましょうと笑う恋人
075:打(内田かおり) (題詠2006深い海から)
用務員のおじさんの手にくぎづけの三歳初めて釘打ちを見る
075:打(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
『定年なし、打つ手なし』とふ主婦業のくれなゐのうつろ歌にて埋めむ (小林信彦 朝日新聞社)
075:打(折口弘) (はっちんずBLOG)
渾身の投球やすやす打ち返し 大打者だった過去の一日
075:打(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
頭打ち血を流しつつ出勤し外科に行くようにと退社させらる(企業戦士もどき)
075:打(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
天窓を打つ雨音にくだかれてわたしはとうに動けなくなる...
075:打(春村蓬) (風見鶏)
打たれれば打たれた数のしづけさに鳴り響きたる冬の打楽器
075:打(星川郁乃) (Air Station)
ただしさで追い詰めている 相槌のかわりに「でも」という鋲を打つ
075:打(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
宿題をする子のうなじに穴を空け解の杭打つ幻視が通過
075:打 (nine) (songs)
暗闇に宝石灯るとりどりに 打ちひしがれてる時はおしまい
075:打(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
ごにょごにょと左打席に立っている幽霊よ、さあ、勝負してやる!
075:打(ベティ) (Betty's second Bar)
頬を打つ音が耳から離れない父も私も無言で泣いた
075:打(くろ) (鎌倉日記)
あひづちを打ちすぎと友にわらはれぬ世界をすべて肯定したい
075:打(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
春先につくしみたいに出る悔いを打ちのめせずに何がサクラだ
75.打(文月万里) (Kagerou つれづれ)
子を打つは己を打つ如く痛きものなどと云うのは言い逃れに過ぎぬ
075:打(千) (Mille et une nuits)
打ち込みの音を聴きつつ山をゆく 空中庭園にいる心地のす
075:打(エクセレント安田) (風流三昧)
甲子園打撃強化極秘策優勝候補頂点目指す
075:打(美山小助) (小助の和歌)
子供らを 鞭で打ちたる 妻に吐く お前は母の 資格無きやと
075:打(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
しとどなる雨に打たれて佇めば新緑淡く眼を撫ずる
075:打(はこべ) (梅の咲くころから)
僧祈り打杖が舞う鐘の前 ぼたんかなしや能『道成寺』
075:打(しゃっくり) (春雨じゃ)
打たぬならプロではないと罵って打てば流石と虎キチの声
075:打(しゃっくり) (春雨じゃ)
打たぬならプロではないと罵って打てば流石と虎キチの激
075:打 行方祐美 (やまとことのは)
博打汁におとして良いか溶き卵うそをも許せ花の宴は
075:打(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
心打たれもののみごとに呆となる店のをとめの膕の 艶
075:打 (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
ふるさとの町合併に消える今日心進まぬ祝電を打つ
075:打(みずき) (空)
<打(ぶ)たれても>導く主へ裏切りのユダは晩餐絵図にくぐまる
075:打(まつしま) (心の空)
終止符を打てないままの物語り波が消してく足跡見つめ
075:打 (丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
子の頬を打てば寂しきものとしてわが両脇に垂るる手のひら
075:打(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
打ち込んだ藁人形の数日後 効果覿面姑死亡
075:打(紫女) (クロッカスの歌)
打ち上げた犠牲フライで勝ち決まる叫びつつ見た青空と球
075:打(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
ひとりでも咲けるとの驕り打ち砕き手折れらぬやう室(しつ)に入れたり
075:打(飯田篤史) (ひこうき雲)
はるの日のこのやさしさとさみしさが打ちあげられたすなはまへゆく
075:打(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
1打席 次はどうなる またダメか 今日も元気に ブンブン鳴ってる
075:打(本原隆) (それについて)
「代打」まで「代打ち」と読むまでだとは 「鍋囲むなら麻雀できる!」
075:打(aruka) (外灯都市)
十字架の釘打つ雨が長い年月をとおして響く薄闇
075:打(川内青泉) (青泉の部屋)
エプロンし皿洗いする長男の後ろ姿に心打たれる
075:打(春畑 茜) (アールグレイ日和)
子だぬきがぽこぽんぽんと春を打つぽこぽん花の里の朧夜
075:打(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
満塁の場面で痛打浴びおりて春センバツの夢は潰える
075:打(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
もし彼の代打で恋をするならば草野球でもレギュラーポジション
075:打(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
打ち寄せる波を跳び越えジグザグと水温(ぬる)む頃 裸足になろう
075:打(新津康) (NOTHING WORKS)
打たれる雨の冷たさと軒借る(かる)店の冷たさと共に知った日。...
075:打(水都 歩) (水都blog)
片陰の歩道にそっと打ち水す焼けた都会に一陣の風
075:打(暮夜 宴) (青い蝶)
じりじりとジレンマ連打じらされて辿り着けない夏雲ノイズ
075:打(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
ラ・トゥールに打たれて外に出でたればカレーの市民の悶へて立てり
075:打 (新井蜜) (暗黒星雲)
釘を打つあなたの腕に盛り上がる汗に輝く筋肉の山
075:打(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
バット振る飛んでくる球めがけては打った感触手先に残る
075:打(秋野道子) (気まぐれ通信)
病院の支払い済ます打楽器のようにジャズ弾くピアニストK
075打(秋野道子) (気まぐれ通信)
病院の支払い済ます 打楽器のようにジャズ弾くピアニストK
075:打(秋野道子) (気まぐれ通信)
病院の支払い済ますピアニストK打楽器のようにジャズ弾く
075:打(西宮えり) (aglio-e-olio)
日曜の折り目正しさひらひらと重ねて花火打ち上げられぬ
075:打(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
岩礁に打ち上げられた流木の骨が奏でるララバイを聴く
075:打(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
弟は上手に火打石使う遠い時代の人のごとくに
075:打 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
ガムランの音色打ち出すてのひらに握られていたそれぞれの理由(わけ)
075:打(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
打ち寄せて返す波間の桜貝 海に焦がれて拾われもせず
075:打(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
打ち水とともに蒸発していった過去と未来に取り残される
075:打(スガユウコ) (ココロに花を)
打ってやる直球狙いの一発で人生逆転大ホームラン
075:打(ドール) (花物語?)
目に見えぬ固い何かが粉々に打ち砕かれる音のする春
075:打(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
手を透かし 溺れ沈んで いるさなか 脈打つ音が やけに響いた
075:打(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
「打ち首」と「獄門」ほどの違ひすら分かたぬ姪が\"Terrible...!\"といふ
075:打(Yosh) (★光に向かって★)
餓鬼界に堕ちて 骸(かばね)を打つ前に 今宵の敵の後生如何せん
075:打(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
キーボードを打つ音はさぞ楽しげなことでしょう流れ矢をまき散らして
075:打(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
ぼくだって飲む・打つ・買うの種族だとちゃんと申告したじゃないかよ
075:打(みゆ) (*** ことばあそび ***)
からころと下駄の音唄うあの坂は打ち水恋し京都の小路
075:打(やな) (やなさんの基地)
降り止まぬ雨に打たれて泣きながら微笑むあなたを抱かせてください
075:打(わかば) (わかばのうた)
なぜそんなひどいこと言うの?キーボード打ちたい両手をいじめないでよ
075:打(花夢) (花夢)
あのひとの雨がわたしの窓を打つ いいのだろうか いいのだろうか
075:打(あんぐ) (あんぐの短歌)
出る釘は打たれ続けてヒルズ族は北斗七星見つめていたよ
075:打(寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・打ち上ぐる花火に乗りてかの空の星屑となる吾をおもひぬ
075:打 (斉藤そよ) (つれづれつづり)
075:打 (斉藤そよ) 打つ雨をはじきつづける六月のみどりはなにもなかったよう
075:打(goldfish) (月と金魚鉢)
飛び込んで打ちのめされたその前のお庭にわたしだって帰りたい
075:打(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
吾が君を 打ちて責めたる 夜もありぬ 永遠を願ひし 絆断つべく...
075:打(小早川忠義) (ただよし)
夕まぎれ暗渠は奏づ足元に 打ちひしがれし者の哀歌を
075:打(るくれ) (とっても単純なこと)
「飛ぶよ」って言ってもそれは軽くって打出の小槌なんかじゃないんだ
075:打(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
会いに行く口実でいい打ち消せぬ不安をあなたに伝えるために
075:打(美里和香慧) ( Popん?TANKA)
Dance☆Dance Everybody Dance キラキラとフロアに高くHeelを打って
075:打(原田 町) (カトレア日記)
打てないのか守れないのか今日もまた巨人が負けてきみは不機嫌
075:打(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
アフリカの砂漠ではない砂浜で膝を打つ手が刻んだリズム
075:打(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
気だるさの飽和してゐて教室の後の席ではメイルを打ちぬ
075:打(笹井宏之) (【些細】)
東から釘打ちさんがやってきて私の脆い部分を打った
075:打(碓井和綴) (雨歩日記)
疑いを打消しもせず蓋を開け鍋の向こうで蒸気に隠れ
075:打(星桔梗) (風船がわれるまで)
来客を待ちわび土間に打ち水を心ばかりの暑気払いです
075:打(日下智世) (万美愛任叶結実)
夏の陽に焼け付く様なアスファルト打ち水をして涼誘いたり。
075:打(栗凛) (ス芸紙一重?)
雨の中 打ちのめされた 帰り道 君の幻 映さぬ瞳
075:打(みなとけいじ) (海馬)
ひとを打つ手でもありしか卵置きの卵ぬるりと蒼ざめる午後
075打(帯一 鐘信) (361℃)
池袋たえまなく打つ音響く明け方近くフクロウが飛ぶ
075:打(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
「歸りたい」打ち捨てられし吾が恋の欠片が独語す 風強き夜に
075:打(はるな 東) (菜の花の道)
池ポチャの末にやっとこ5打で乗りスリーパットで8打のミドル
075:打(智理北杜) (智理北杜)
3割の打率といっても7割は凡打 それでも期待は10割...
075:打(なまねこ) (路地裏稼業)
ざんこくな仕打ちのようにあさやけはシーツを紅く染めかえてゆく
075:打(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
ベテランの打撃投手が一度だけ本気で投げた150km/h
075:打(鈴雨) (鈴雨日記)
朝顔のしおれし路地に水を打つひとへ風鈴鳴りいずる午後
075:打 (紫峯) (時空の扉)
不意打ちに爆風が吹きこなごなに今は心を閉ざして歩く...
075:打(素人屋) (素人屋雑貨店)
太陽もぐにゃりと熔けた東京に熱帯都市に放て打ち水
075:打(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
さねさし花火のはてし西の空おもちゃ花火の一つ打たれつ
075:打(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
女真族を統べし阿骨打(アグダ)といふ男ありけり腋毛のそよ濃かりけむ
075:打 (お気楽堂) (楽歌三昧)
2打罰は応えないけど見つからぬボールが痛いもう予備がない
075:打(小雪) (朱紗)
太鼓打つ いなせな姿 惚れ惚れと からだ貫く 心が燃える
075:打(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
何にぶつかったのきみはまっしろな脚に打ち身の星雲を飼う
075:打(村上はじめ) (spidyな日々)
雷に打たれたような出会いから3年が経ち晴天続く
075:打(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
明け方の雨に打たれる右ほほに伝うしずくに映るプルート
075:打(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
打ち据えて黙らせるには老いぼれよ俺が冥府の入口と知れ
075:打(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
打ち水で涼しくなった縁側に君とならんで今日はお月見...
075:打(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
辛口のあなたの返事が戻りくる 「打てば響く」の決心の良さ
075: 075:打(凛) (臥薪嘗胆)
ぐっすりと眠るあなたを苛めたくて打撲のアザを押してみた朝
075:打(やすまる) (やすまる)
生命は音楽である生まれれば打楽器としてうたう脈動
075:打(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
血の煮える音するあざも飼ううちに打ちつけた日の記憶薄まる
075:打(彼方) (心を種として)
狸寝の私の横でほとほととメール打つ音 雨の香がする
075:打(振戸りく) (夢のまた夢)
出る釘は打たれ強けりゃいいのさと自転車の背に祈る言葉を
075:打(市川周) (ミルミルを飲みながら)
ただでさえ言葉につまる砂浜に打ち上げられた淡き避妊具
075:打(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
雑草の打たれ強さを否定せよ ただそれだけのための除草剤
075:打(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
一列にドミソと並ぶチューリップドはソを想い ミに打ち明けた
075:打(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
三打席ノーヒットでもいるだけでダイヤモンドがぐらつくような
075:打(野良ゆうき) (野良犬的)
どどどんと終わりよければすべてよし夏の終わりの打ち上げ花火
075:打(岩井聡) (North Marine Drive)
内閣は天使のような支持率と星に打電すれば星の雨
075:打(ぱぴこ) (テクテク)
打ち寄せる波がささめく その恋を 告げない声を 拾いにおいで
075:打(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
ホームラン打ったその手の感触をあなたの空に移してあげる
075:打(今泉洋子) (sironeko)
雷神が雷鼓(らいこ)を打てば建仁寺の闇にひろごる金の秋風
075:打(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
宗教を知らないのかと言われれば四打数四安打無打点
075:打 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
打ち上げた犠牲フライのその先の高すぎる空 返信はない
075:打(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
面打ちの御名うつくし氷見・赤鶴、湖水に火の輪はしるがごとく
075:打(あおゆき) (メソトリウム)
打たれて打たれて打たれて打たれる 秋にはどうしようもない 冬を待つ
075:打(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
ベランダで手すりにもたれ眺むればきらきらこぼれる打ち上げ花火
075:打(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
この箱はなんだったろう押入の雨に打たれた日暮れの色の
075:打(kitten) (kitten song)
僕の胸を打つ一冊の本が船から船へ旅をする星月夜
075:打(幸くみこ) (そこそこがんばる)
西口で声かけそびれた父さんの鳥打帽をつつむ夕焼け
075:打(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
メール打つふりして黙る飛びまわる蠅の羽音に耳を貸すため
075:打(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
水面を打つたび滲むわたくしの手首足首いまだに取れず
075:打(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
くり返すことでいつかは嘘になるならば「さびしい!」連打するから
075:打(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
心打つ その歌声は三年のクラスメイトと最後の合唱
075:打(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
心打つ その歌声は三年のクラスメイトと最後の合唱
075:打(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
繊細にふれて動いてその指が打てば響いて私はピアノ
075:打(みち。) (虹色アドレナリン。)
うつむいた顔を見るのがいやでただひたすら花火を打ち上げていた
075:打(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
数百年、打ち棄てられし古文書の獣偏から生まれたる剣
075:打(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
くだらない拘りや嘘打ち砕く言葉持つ君まっすぐに立つ
075:打(Harry) (四月なかなか)
打率より打点のほうが大事なりただいまトップはタイロンウッズ
075:打(方舟) (方舟)
旧友の集い来たりて酒を酌む夕餉は手打ちの蕎麦でもてなす
075:打(理宇) (±雑記蝶)
もう二度と起き上がる気にならぬよう打据えてくれ愛する人へ
075:打(きじとら猫) (きじとら小部屋)
直球で攻めるばかりじゃ能がない 打たせて捕るがあなたの手口
075:打(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
打たれ強いことが取り柄とわらってたきみが振りむかない化学室
075:打 (砺波湊) (となみ☆みなと)
出る杭を打つと決めたよ 私ごと地球の裏まで打ち抜く決意
075:打(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
打ちやまぬ思いはあれど今日の日は君を忘れて深く眠らん
075:打(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
バット振り打とうとしても当たらないソフトボールは苦手な私
075:打(shall3) (山歩き録)
カチカチと 木を打つ音が 聞こえたよ アカマツ幹に キツツキを見た
075:打 (如月綾) (お気に召すまま)
打算ではなくて誰かを愛せたらそれで幸せなのだと知った
075:打(内田誠) (その言葉の行方)
群青の深さを競う花火師が打ち上げている夏の切なさ
075:打(夢眠) (夢眠・日々綴り)
ドアを打つこぶしの赤み痛痒い繰り返される別れ話に
075:打(癒々) (Romantic irony)
ぱらぱらとワープロ打つ音やさしくて背中合わせでほだされている
075:打 (みあ) (言の葉たち)
打楽器のテンポで歩みきた足をとめる四十路の肩に秋風
075:打(濱田花香) (紅葵爽♪)
托鉢(たくはつ)で目合わさぬ者、振り払い。祗管打坐(しかんたざ)と思えハ さら無ず
075:打(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
打楽器が難しいって分かったら早くここから逃げてください
075:打(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
打たれ強いひとにならずにいてください こころのままにどうか。 母より
075:打 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
街かどに「手打ちうどん」の文字多し四国讃岐の道を行くとき
075:打(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
光秀を打擲(ちやうちやく)しつる信長の衝動ありて人を避けたり
075:打(ヒジリ) (*tRIGger.)
シンフォニーの記憶たどって共演を きみの低音ぼくの打楽器
075:打(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
あのひとの代打になってあげるから心だけでも封印させて
075:打(まほし) (うた・たね)
新宿の駅が脈打つラッシュアワー細胞タチハ何処ヘ流レル
075:打(透明) (limerence)
私からメールを打てばあなたからメール読んだと電話が来ます
075:打(村上きわみ) (北緯43度)
打ち寄せるもののつよさをこわがってたくさんわらう(そして忘れる)
075:打(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
打ちつける雨に目ざめて庭に出る心の雨おと満月の空
075:打(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
かつてむらさき打撲の記憶に寄り添ひてひと夜睡れり屈葬のごとく
075:打(フワコ) (きくとわたし)
多分いま小人も月光浴してる打楽器だけが月夜に響く
075:打(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
お茶飲んでパソコンキー打ちショッピング これが私の飲む・打つ・買うだ
075:打 (翔子) (花こみち)
鰯雲残照の空乱れ打つキーのごとくに散り消えてゆく
075:打(もりたともこ) (短歌、すきです。)
打ち落としたくて獲物と向き合えば悔しいくらい丸い目が見る
075:打(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
巨人軍 投打噛みあい4点差 遺影抱えてテレビ観戦
075:打(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
群肝の打擲されて血滴り煮込めば心誰も無かりき
075:打 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
五線紙に屋根打つ雨を書き写す 時を切り取るこのノクターン
075:打 (象と空)
長い足机の角で打ったから今夜はきっと寝られないだろう
075:打(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
シャラポワのテニスボールを打つフォームシニアの我ら真似て華やぐ
075:打 夜さり (夕さり夜さり)
黄昏(くわうこん)の希望のかけら幾らでせう戻らぬ時をただ打ち過ぐす
075:打 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
打ち付けた小指みたいに響いてる嘘をつかれて今バレたこと
075:打(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
打席には立ってはいるが闘志なく過去の出来事ほれ、走馬灯
075:打( 小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
忘れない打ち寄せる波のかたちが私のシャドウになった陽の暮れのこと
075:打(究峰) (思い浮かぶがままに)
均衡を破るズレータの本塁打打球を見つめバンザイをする...
075:打(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
打ち据へしその手をわれに差し延べてだいじよぶだつたかい、と聞きたり
075:打(浅葱) (空耳の森*番外地)
打ちつけた拳の傷み知らぬふりして歩き出せ 恋は終わった
075:打。 (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
雨が頬 激しく打って痛いほど ひとりで生きる決意を固める
075:打 (佐田やよい) (言の波紋)
打たされた外野フライがいつまでも浮かび続ける頭の中に
075:打(ことら) (ことらのことのは)
やはらかき肌持つけもの 花束のごとき驟雨に打たるる儀式
075:打(ゆづ) (透明ランドセル)
教会にて打ち鳴らす鐘しあわせを運ぶ音だとあなたは言った
075:打(けこ) (あきのうた声)
うつせみの単(ひとえ)に惑う君なれば飾り言葉で終止符を打つ
075:打(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
弧を描き打球は空へ もう誰もがその名を鳥の囀りとして
075:打(pig_pearl) (ブタに真珠)
こんなにも かなしみあふれる 我が世界 現実の前に 打ちひしがれる
075:打(堀 はんな) (たん たん 短歌)
キーを打つ間もなく君のログ届き画面に向かい思わず笑顔...
075:打(小太郎) (ねこのにくきゅう)
打ち寄せて崩されていく砂山にまた作りましょうと笑う恋人
075:打(内田かおり) (題詠2006深い海から)
用務員のおじさんの手にくぎづけの三歳初めて釘打ちを見る
075:打(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
『定年なし、打つ手なし』とふ主婦業のくれなゐのうつろ歌にて埋めむ (小林信彦 朝日新聞社)
075:打(折口弘) (はっちんずBLOG)
渾身の投球やすやす打ち返し 大打者だった過去の一日
075:打(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
頭打ち血を流しつつ出勤し外科に行くようにと退社させらる(企業戦士もどき)
075:打(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
天窓を打つ雨音にくだかれてわたしはとうに動けなくなる...
075:打(春村蓬) (風見鶏)
打たれれば打たれた数のしづけさに鳴り響きたる冬の打楽器
075:打(星川郁乃) (Air Station)
ただしさで追い詰めている 相槌のかわりに「でも」という鋲を打つ
075:打(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
宿題をする子のうなじに穴を空け解の杭打つ幻視が通過
075:打 (nine) (songs)
暗闇に宝石灯るとりどりに 打ちひしがれてる時はおしまい
075:打(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
ごにょごにょと左打席に立っている幽霊よ、さあ、勝負してやる!
075:打(ベティ) (Betty's second Bar)
頬を打つ音が耳から離れない父も私も無言で泣いた
075:打(くろ) (鎌倉日記)
あひづちを打ちすぎと友にわらはれぬ世界をすべて肯定したい
075:打(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
春先につくしみたいに出る悔いを打ちのめせずに何がサクラだ
75.打(文月万里) (Kagerou つれづれ)
子を打つは己を打つ如く痛きものなどと云うのは言い逃れに過ぎぬ
075:打(千) (Mille et une nuits)
打ち込みの音を聴きつつ山をゆく 空中庭園にいる心地のす