思考ダダ漏れ

なんとなく書こう

メモ5

2017-05-24 13:43:15 | 文章
言語表現論課題「思い出のご馳走」

  十九の真夏、札幌で高卒認定を受けた。
   前日に散財したせいで、試験当日の昼ご飯を買う金がなかった。500mlのお茶一本で昼を過ごす、いや、そもそも僕は「社会」の試験さえ受ければよかったのだが、その試験が昼時後だと会場前で初めて知った。どちらにしても、チェックアウトの時間を考えれば、会場隣のベンチで休まざるを得なかったわけだが。
  一二時間も日向のベンチに座っていると、いつの間にかお茶がなくなっているのも容易に想像できるだろう。乾きすぎると吐き気を催すのは、きっと、口内を吐しゃ物でも良いから潤したいからだろうか? さすがに吐きはしなかったが、試験前の状態としては最悪だろう。
  そんな様子の僕だったわけだが、傍から見れば暇そうに休んでいる西郷どんに見えるわけだ。男女一組のアジア人が片言で話しかけてきた。
「すみません。ちょっと、このカメラの映像を見てもらえませんか?」
  僕はとてもそんなものを見ていられる状態じゃなかった。今思えば、この方々は何が目的だったのか分からなかったが、疲れている僕は勝手にそれを宗教勧誘だと思い込んだ。僕は生粋のカトリックだ! モルモンか何か知らないが、まあずけずけと勧誘できるもんだな! と今でこそ言ってのける自信はあるが(そのくせ、無神論者なのだからキリストも気の毒だ)疲れ果てていた僕は「ああ、結構です」と試験会場へ逃げ込んだ。
  試験の話はしなくても良いだろう。おかげで今は院生です。
  終えた後、母から連絡が来る。モルツのビアガーデンにいるから来いとのこと。僕の重いんだか軽いんだが、いまいち覚えていない足取りは、やかましい人々の群れを抜け大通り公園を進んでいった。札幌のビアガーデンと言えば、テレビ塔から資料館の前まで一直線にビール会社が出店している。たくさんの疲れ切った人々がそこで喉を潤すわけだ。僕だって、十九とはいえ、もしかすれば飲めるんじゃないか? と期待したものだが、ここは法に触れてはいけないから、僕の思い違いということで、二十歳ということにしておこう。
  美味い!  ジョッキを一気飲みした時のあの快感は今後また味わえるかどうか分からないぐらいには、本当に美味い。あの熱気、疲れ果てた神経、そんなものが一気に極楽浄土へと変わってしまうのだから、本当に不思議なものだ。周りの人々の騒ぎ声なんか、このたかだか一杯でクリスマスの聖歌隊みたいになっちまうんだからさ。もう一杯。もう一杯。確か三杯以上は飲んだっけな? 今もそうだけど、他人の金で飲む酒はまあ美味いもんだ。いくら飲んでも金に困らないんだから、いくらでも飲んじまうよなあ。ああ、それと僕が改めて伝えたいことは、次の一文に集約しておこうと思う。本当に大切なことだからね。
「お酒は二十歳になってから」ああ、飲みたくなってきた。

三文豪とアニメ文化

2017-05-24 09:30:36 | 日常
そういえば、昨日の話で泉鏡花記念館はアニメやゲームの媒体で泉鏡花の知名度が上がっているから客が増えるに違いないという話になっていたのだが、それは果たしてどうなのだろう?
  T本さんはコスプレ文化が云々と言っていたものだが、まず根底に考えるべきは各媒体の泉鏡花の扱われ方だろうな。ストレイドックスは高校生や中学生向けだろうし、もう少し上の世代はアルケミストを楽しんでいるのだろう。刀剣乱舞に近い層だと思うんだよね。
  問題は知名度があったところで人が来るのかという話。残念ながらストレイドックスの泉鏡花は確か女で、記念館の職員も、泉鏡花って男だったんだ、と言われてショックだったとかなんとか何時ぞやに語っていたね。ストレイドックスの場合は名前を借りている程度のものと思った方が良いんだろう。
  アルケミストはその点ではまだきっちりしているように思う。どちらにしても好めないとはいえ、一番金を貢いでくれるのは腐っている方々なわけだから、泉鏡花は男でないと困るよね。尾崎紅葉を巡って徳田秋声をボコボコにした泉鏡花なんて……腐女子さんどうよ?  あと泉鏡花は腐るって漢字を嫌って、府って漢字を使ってたんだぜ? 府女子さんになるのかな、とまあそんぐらい発展できそうなのはアルケミストの方だろうな。N川先生はアルケミストとストレイドックスを混合しているような気もするが、他の学生もよく分からなかったな。ともかく、女キャラなんてファンが集まるわけがねえんだ。あとストレイドックスは中高生向け、且つ、名前と作品名以外は特に関連はない。盛り上げるならアルケミストの方がいいと思うがね。
  これらに対する知識は僕も古いから現状がどうかは分からない。でも、どちらにしたって、ブームは去ってないの?  ストレイドックスは最初から馬鹿にされ続けた印象しかないし、アルケミストは艦これ刀剣乱舞の次は文学かよ、ぐらいの印象しかないんだけど。
  あ、あとストレイドックスには出ちゃったけど、アルケミストさん梶井基次郎は出さないでください。文学業界を盛り上げたいのは分かるけどさ。

今日思ったこと

2017-05-23 19:46:24 | 日常
今日の特論はS洞先生の手伝いだった。要するに講義ではなかったんだね。それは別に構わないが、僕は妙に考えすぎるし、集客というものにそう期待していないんだね。危うく巻き込まれそうになったが、変なところに神経を回しそうで断らせてもらった。N川先生は楽しそうだったが、少し主張が強すぎると思うな。学生が気圧されて意見を曲げることがなければ良いが。趣旨としては、あくまでも学生が行うものだからね。ああほら、そんな考えがまた、生真面目すぎるのだろうし、気圧しかねないもの。部外者はあくまでも部外者。静かにしているのが吉だね。

着物

2017-05-23 16:06:04 | 文章
街中で着物を借りた歩き回る人々が増えたものだが、大抵は若い男女や女性二人のことが多い。つくづく思うのは、もはや僕らが着ようと外国人が着ようと大して差はないような気がするぐらい、似合わねえなぁと思うことだ。もちろん、僕が着れば西郷どんになるわけだが。
  着物。惚れ惚れする着物というのは、大抵老齢の女性に限る。今のキャバクラだか花魁だか、華々しいと下品を勘違いしたような色彩を僕は好めない。むしろ、地味な色合いの方が、なにとなく「らしい」と思うのだ。それもまた、偏見の一つに過ぎないが。
  あと体型なんだろうな。背が高いと似合わないよ。日本人形みたいな体型が必要なんだね。モデルが目指すような、健康と拒食の間のような体型じゃ、全く似合わないんだな。

  そういえば、知る人ぞ知ることだが、僕も昔はヒョロガリだったのだ。172の57だったか。父に拒食症を疑われたがそうではない。ただ、何となく修行僧みたいな真似をしてみたくなって、三大欲求の一つでも抑えられたら生まれ変われるような気がすると、食欲を抑えてみたのだ。その結果ではないけれど、なんやかんやで精神病棟まで行くのだから笑えないね。肉はある程度はある方が良いと思うよ。追いかけたくなる尻。それが必要だね。痩せすぎた人はそれはそれで良いところもあるけれど、何かこう抱き枕にできそうにない。母性がないんだな。男にとって母性は必要だよ。それは女にとっても父性が必要なようにね。