5月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1167
ナイス数:104
てらこや青義堂 師匠、走る (小学館文庫 Jい 3-1)の感想
面白い。凄腕の忍者が訳あって足を洗い、過去を隠して寺子屋を営む。そこの筆子(生徒)が次々に騒動を起こし巻き込まれ、元忍者のスキルを使って次々解決、っと面白くないわけがない。この先生が元忍者と思えないくらい優しくて愛情にあふれ、よく泣きよく笑う。そう変化した過程も過去もひっくるめて十蔵(じゅうぞう)を魅力的な人物として描いている。それと、奥さんがいい!茜空をカラスが泳いでる場面では思わず目に汗が。続編希望、っていうかみんな生きてる(笑)
読了日:05月31日 著者:今村 翔吾
月まで三キロの感想
東大大学院で地球惑星科学の研究をして大学の助教から転身した作家さん。私小説のような趣で「なんか地味だなー、研究もパッとしなかったんだろうなー(失礼!)」とか思って読んでたら、理系のエッセンスが物語にうまく融合した「エイリアンの食堂」と、ほんのりミステリーな「山を刻む」はなかなか良かった。個人的には「オオルリ流星群」の方が好みかな。
読了日:05月22日 著者:伊与原 新
木曜殺人クラブ (ハヤカワ・ミステリ(1971))の感想
やっと読んだ。イギリスの作家の本格推理小説。70を超えた老人たちが趣味で探偵ごっこをしていたらホントに殺人事件が起こってしまった、という話。いや~無駄な情報が多すぎて、しかも大事なところは匂わせという自分にとってやっかいな代物でした。この余白の会話まで楽しめるってのが通(ツウ)なんだろうねぇ。まったく楽しめませんでした。最後の解説まで意地になって読み倒しましたよ。レビューは皆さま高評価ですが、本格推理小説は私にはハードル高すぎました。
読了日:05月20日 著者:リチャード オスマン
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