HIROSIMAにまたあの日がやってくる~日本の防衛雑感~

8月6日。
61年前に広島に原爆が投下され、多くの人が灰燼になった日である。
去年にも同様のエントリー(”過ち”ってなんですか?~原爆忌におもう~ )をあげたが、あれから日本を取り巻く状況はかなり変った。
北朝鮮がミサイルを発射し国際社会の非難を受ける状況となったが、それは日本の外交努力の結果が珍しく成果を挙げた。また、額賀防衛庁長官が日本の安全を確保するためには敵国の基地攻撃も容認されると発言し、物議を醸した。
このように日本を取り巻く環境はとても憲法前文にあるような状況でなく、国内でも武力行使を容認する意見も公になると変化が顕わとなってきている。

こういう状況だからこそ、以前のエントリーにも書いたようにもう一度「安らかに眠(ねむ)って下さい過ちは繰返(くりかえ)しませぬから」の「過ち」について考え直さなければならないと思う。戦争したことが過ちならば、広島の犠牲は受忍するべき犠牲だったという論法も成立する。それでは小生は本当に学ぶべきことがなんなのか全く判らない。それは戦争は何も日本だけで行ったわけではなく、必ず戦争相手国があり、その相手国が全くの被害者というわけではないからである。

小生は先の戦争を開始したことについては違法ではないと考える。当時の政府の認識では、武力に訴えなければ当時の閉塞状況を打破できないという認識であり、それ以外の選択肢はなかった。ただ問題があったとすれば、戦争の遂行と終戦の時期と形式について、全く考慮していなかったということであり、力ずくで状況を改善できると考えた当時の政府の認識に問題があったということである。つまりは武力行使自体に問題があったのではなく、武力行使後、如何に事態を自国に有利に収拾するかという認識が甘かったというところに問題があったとおもう。

翻って今の日本状況はどうであろうか?先に述べたように日本の周辺国は憲法前文にあるような国々でないことは明らかなのは前述したが、残念ことに周辺国から武力行使を行われた場合、日本は憲法上、国家として反撃することは許されない。
そこで日本の防衛については、集団的自衛権の行使と武力行使を容認するべきだと思う。周辺国がもはや憲法前文にあるような前提が成り立たない国々であることが明らかな以上、より実効的な力を選択するべきである。

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コメント ( 9 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
強いものに弱い日本人 (軒ちゃん)
2006-08-07 08:08:09
おはようございます。



日本人は、ある意味「順応性」が高すぎてしまい、付和雷同します。戦争に限らず、強い者にすぐ乗り換えてしまう人が多すぎます。



戦争に負けるやいなや、多くの人が直ちに主張を正反対に変えました。先日も私の大学の学長から、主張を簡単に逆転した時の様子をすごく生々しく聞きました。



日本人大虐殺というのは、東京大空襲も含めて歴史的事実です。ところが戦後、そういう風に言うこと、考えることがあたかもいけないことかのような風潮を、マスコミも教育界も広めました。



占領下で作らされた(*当然、原案はアメリカの方にありました)憲法は、それ自体が本当は「大日本帝国憲法」違反ではないか、と考えています。古い憲法にいかに欠点があっても、銃剣下で作られた憲法は問題外でして、私は憲法改正というのは間違いで、日本国憲法自体が違憲だと思ってます。



「過ちは繰り返しませんから」というのはアメリカが言うべきことです。



ただし、対応は現実的にすべきだと思っています。いずれにしても緊急に行わなければ日本は危ないと思っています。
 
 
 
Unknown (ko1)
2006-08-07 12:15:51
>武力行使後、如何に事態を自国に有利に収拾するかという認識が甘かった。



ドイツがロシア落とせなかった時点で講和に走るべきだったと思いますけどね。

他にも張作霖爆殺事件や満州事変を止めれなかった点、本土防衛の策が不足している等、反省点はいろいろあると思いますよ。



>周辺国から武力行使を行われた場合、日本は憲法上、国家として反撃することは許されない。

直接武力行使があったら反撃しますし、憲法違反にもならないです。

今回の北朝鮮のミサイルも非難・制裁してますし。



>日本人大虐殺

空襲と大虐殺とは違うと思います。

当時は点に対する爆撃が不可能だったので面に対する爆撃をしていただけですし、都市機能の停止が目的なので民間人を殺す事(=虐殺)が目的ではないのですよ。

一応ですが、空襲予告のビラとか撒いてますし。



>占領下で作らされた憲法

連合国の植民地にならなかっただけ素晴らしいと思うのですが。

それに銃剣下で作られた憲法が問題外なのであれば、なぜ今まで改正されなかったのでしょうか。



>「過ちは繰り返しませんから」というのはアメリカが言うべきことです。

アメリカの過ちとは何なのでしょうか。

 
 
 
Unknown (willow)
2006-08-07 23:47:10
TBありがとうございました。

まったく、日本人はいつまで60年以上前の戦争を引きずらなければならないのでしょうか。私が老人となる30年後でも、過去と決別できないのでしょうか。30年後のことなど誰も分かりませんが、もしかしてずっと変わらないのでは、という気分にもなってきます。
 
 
 
Unknown (ないちょ)
2006-08-10 23:12:31
>軒ちゃん様



>日本人は、ある意味「順応性」が高すぎてしまい、付和雷同します。戦争に限らず、強い者にすぐ乗り換えてしまう人が多すぎます。



たしかにそういう面は否定できないと思います。戦争中、戦争を肯定していた教員が終戦後バリバリの反戦平和主義者に変ったという話は良く聞きます。



>日本人大虐殺というのは、東京大空襲も含めて歴史的事実です。ところが戦後、そういう風に言うこと、考えることがあたかもいけないことかのような風潮を、マスコミも教育界も広めました



戦争は悲惨なものと教えるまでは小生もどうできるのですが、その戦争そのものが如何に遂行されるのか、なぜそのような行為に行ったのかについてはあいまいなままではっきりと教えられることはありません。その点で、戦後の戦争教育は片手落ちであるといわざるを得ないでしょう。



>占領下で作らされた(*当然、原案はアメリカの方にありました)憲法は、それ自体が本当は「大日本帝国憲法」違反ではないか、と考えています。古い憲法にいかに欠点があっても、銃剣下で作られた憲法は問題外でして、私は憲法改正というのは間違いで、日本国憲法自体が違憲だと思ってます。



GHQの政策は厳密に考えるとハーグ陸戦条約に抵触する行為がいくつかあります。その一つが憲法改正でしょう。これは同条約第43条「國ノ權力カ事實上占領者ノ手ニ移リタル上ハ、占領者ハ、絶對的ノ支障ナキ限、占領地ノ現行法律ヲ尊重シテ、成ルヘク公共ノ秩序及生活ヲ囘復確保スル爲施シ得ヘキ一切ノ手段ヲ盡スヘシ」に抵触する恐れがあります。その国の最高法規たる憲法をマッカーサーの示した原案に基づいて出来上がった憲法に改正したのであり、「押し付け憲法」という批判が出るのは当然かもしれません。



>「過ちは繰り返しませんから」というのはアメリカが言うべきことです。



確かに「あやまち」をアメリカも犯していると思います。ただ、アメリカは国益が確保されれば「あやまち」にはなりませんが・・・・。



>ただし、対応は現実的にすべきだと思っています。いずれにしても緊急に行わなければ日本は危ないと思っています。



そうするためにも早急な憲法改正の検討を政府にはお願いしたいですね。



>Ko1様

>ドイツがロシア落とせなかった時点で講和に走るべきだったと思いますけどね。

他にも張作霖爆殺事件や満州事変を止めれなかった点、本土防衛の策が不足している等、反省点はいろいろあると思いますよ。



先の大戦では様々なほころびがあり、お世辞にも、「うまい」戦争のやりかたとはいえません。その意味で国の戦争遂行について考える材料を学ばなければならないと思います。



>直接武力行使があったら反撃しますし、憲法違反にもならないです。

今回の北朝鮮のミサイルも非難・制裁してますし。



反撃といっても、基本的に行える武力行使は正当防衛行為だけといってよいでしょう。またミサイルに対しては現在の日本は全く反撃の手段を持っていません。それに経済制裁については憲法前文に書かれている精神から考えると明確に憲法違反とはいえないが、そぐわない行為といえると思います。



>Willow様

>まったく、日本人はいつまで60年以上前の戦争を引きずらなければならないのでしょうか。私が老人となる30年後でも、過去と決別できないのでしょうか。30年後のことなど誰も分かりませんが、もしかしてずっと変わらないのでは、という気分にもなってきます。



日本が今のままの歴史認識と態度を改めない限り、永久にこのままでしょうね、残念ながら・・・。

まずは政府および日本人の態度を少しずつ改めることから、始めないといけないと思います。



みなさま、コメントありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。
 
 
 
Unknown (Ko1)
2006-08-11 16:13:49
>基本的に行える武力行使は正当防衛行為だけ



さすがに着弾したら国連軍と共同で制圧に行くと思いますよ。

湾岸戦争で戦争忌避に入ってたアメリカが911以降は先制攻撃してますからね。

まぁ、最近は占領政策でだれちゃってますが。



1.相手にミサイル攻撃を断念させる事は個別的自衛権の行使であり憲法上問題ではない。

1.その際、日本には遠征能力が乏しいので、アメリカ・国連の協力を仰ぐのは当然の推移である。

1.自衛隊の目標はミサイル攻撃の断念なので、国連軍・アメリカ軍の制裁戦争には参加しない。

1.国連の要請により、そのまま留まり復興支援を行うのは特措法にて認められている。ただし、余分な武装は日本へ戻す。

って辺りが妥当かなと思います。



まぁ、どのみち日本には遠征能力が乏しいので制空権をアメリカが確保してから空路で乗り込む事になるでしょうね。

そうなったら、我々はいつも通りテレビで観戦ですよ。
 
 
 
集団的自衛権行使の問題が・・・。 (ないちょ)
2006-08-11 23:27:26
>Ko1様

>1.相手にミサイル攻撃を断念させる事は個別的自衛権の行使であり憲法上問題ではない。



ただ、自衛権については行使できるかどうかもまだ完全には確定してないので、政府与党と野党との間で”小田原評定”に終始して、即断即決とならないに思うのですが・・・。



>1.その際、日本には遠征能力が乏しいので、アメリカ・国連の協力を仰ぐのは当然の推移である。

1.自衛隊の目標はミサイル攻撃の断念なので、国連軍・アメリカ軍の制裁戦争には参加しない。



イラク戦争に関しても、問題になった戦争協力の問題がまだすっきりとした解ができていない現状では上記の形としても、憲法上禁止されている”集団的自衛権の行使”にあたる可能性があります。その結果・・・。言わずもがなですね。





>1.国連の要請により、そのまま留まり復興支援を行うのは特措法にて認められている。ただし、余分な武装は日本へ戻す。



現地の治安維持を考えると、ある程度の重火器や装甲車程度は必要になると思います。しかし今までの自衛隊の海外派遣を考えると、必要な武装についても、神学論争が始まりそうに思うのですが・・・・。



またよろしくお願いします。
 
 
 
Unknown (Ko1)
2006-08-12 10:37:50
>小田原評定

都心に着弾して十数名の死者が出る状況下で小田原評定やってたら世論の猛反発食らうと思います。

死者がでないから「一発だけなら誤射も知れない」とか言えるわけで。
 
 
 
Unknown (ないちょ)
2006-08-14 08:05:39
>Ko1様

>都心に着弾して十数名の死者が出る状況下で小田原評定やってたら世論の猛反発食らうと思います。

死者がでないから「一発だけなら誤射も知れない」とか言えるわけで。



確かにそのとおりです。数発、数十発のミサイルが国内に着弾して、政府が断固たる態度を取らないと国民の猛反発を喰らうのは火を見るのは明らかです。



しかし現状では野党、特に社民党の議員の発言等から類推すると、そのような事態に至ってもそのような政党の議員から出る制裁案は非難決議よくて、経済制裁ぐらいなものでしょう。



政府が一丸となって日本に対する攻撃には断固として戦うという体制をとることのできない日本では”小田原評定”で事態に対応できないことは予想しうると思います。



ありがとうございました。
 
 
 
分岐点 (Ko1)
2006-08-14 10:13:44
まぁ、次の発射が予想されるかどうかってのがあるんでしょうね。



今回の北朝鮮のミサイルも、1-2週間ぐらいで再発射があったらもうちょっと強硬な対応をしたでしょうしね。

 
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