心の持ち方と健康には深いつながりがあることが、さまざまな研究で明らかになっています。「心」と「体」を結び付けているものの一つが、自律神経です。
私たちが生きていくうえで、自律神経は大きな働きをしています。自律神経には、活動時に優位に働く交感神経と、リラックス時に優位に働く副交感神経があり、私たちをコントロールしています。
副交感神経が刺激されると血管が拡張して血圧が下がるため、体の様々なトラブルのリスクが減ります。一方、交感神経が刺激されてばかりいると、逆に血圧は上がり、健康上のリスクを高めます。現在のストレス社会では、副交感神経を上手に刺激している人が、年齢に関係なく元気でいられる傾向があると言われます。
自律神経のバランスを整えるには、心を穏やかに整えることが大切です。ゆったりと呼吸することで、心身がともにリラックス状態になり、緊張状態から解放してくれます。呼吸が深くなってくると、副交感神経が優位になり、血液の流れもスムーズになっていきます。