親の介護はなぜ辛いのか?
以前、何かの記事で読んだのだけれど
「人間には親を看るDNAはない。
あらゆる生命体は子の面倒はみても親の老後をみる遺伝子がプログラミングされていない」
と書かれていて腑に落ちた
嘘か本当かはわからないけど、その通りなのかもしれない
動物も鳥もだれにも教わらなくても
その種族に必要なやり方で一生懸命子育てをする
子どもたちを自立させたら、それで終わり
親の介護をしているのは人間だけ
他の記事にも書いたが、フルタイムで働きながら要介護2の実母の面倒を見ている
仕事はシフト制なので、決まった曜日の休みはなく
早朝出勤する日もあれば、帰りが夜遅い日もある
年齢的にも自分の健康を保持するのがやっとだから
母は週5回デイサービスに行かせて、清潔を保ち、栄養がちゃんと取れるようにはしてある
今のところ認知症ではなさそうだけど
言動が幼児化し、人格が変わったように思う
これは昔から当人を知っていて、現在も日々面倒をみている人なら理解してもらえるかもしれない
最近まで私の親だった人に逆に子供のように甘えられると違和感で苦しい
実際の介護(歩行介助や日々の家事全般)や多額の介護費用の負担よりも変わっていく姿を見るのが辛い
ケアマネージャーも介護士さんもドクターも
高齢化して歩けなくなり、毎日の生活が自分ひとりでは出来なくなってからの母を知った人たちだから
この違和感、私の精神的な苦しさを理解してはもらえない
「週5回もデイサービスに行ってたら、娘さんそんなにやることないでしょ」と言われると
確かにどっぷり自宅ですべての面倒を看ている人に比べたら楽な方の介護者でわがままと思われるのかもしれない
でも要支援だろうが、要介護5だろうが親が変化していく様子をみている介護者の心の重さは同じだと思うの