日本散策記

色んなところ行きたいね。

櫻井神社

2012年08月13日 | 神社
阪神電車尼崎駅の近くに日本赤十字社に縁のある神社があります。


尼崎駅方面から。「がんばれJAPAN」など色々書いてある看板もありました。

櫻井神社

社殿

「博愛の精神 日本赤十字社発祥之地」記念碑

摂末社である尼崎瓢箪山稲荷神社

珍しい鳥居の契沖神社・多賀社・出雲社

博愛地蔵

櫻井神社 兵庫県尼崎市
祭神: 初代桜井信定公より十六代忠興公までの歴代城主
摂末社: 尼崎瓢箪山稲荷神社(ウカノミタマ、白藤大明神、常磐大明神)、多賀社(イザナギ、イザナミ)、契沖神社(契沖)、出雲社(オオクニヌシ)、博愛地蔵

尼崎に鎮座する櫻井神社です。江戸時代に尼崎を治めていた櫻井松平家の歴代当主・城主を祀っています。
なかでも三代目城主の松平忠吉は文学や芸能にすぐれていたそうです。
そして最後の城主である松平忠興は西南戦争に於いて敵味方区別無く負傷者を看護し、後に日本赤十字社となる博愛社の設立にも関わりました。
このことより、櫻井神社は「日本赤十字社 祖神を祀る」とされています。
境内にある博愛地蔵は明治22年、境内に博愛幼稚園ができた時に安置されたそうです。もちろんこの幼稚園と地蔵の「博愛」は忠興が創立した「博愛社」から取っています。

また境内には契沖神社があります。『万葉代匠記』で有名な契沖を祀っています。
契沖は仏典や漢籍などを多く読み、また日本の古典も数多く読みましたが、長い時間の中で間違った解釈や読み方が蔓延していました。
それに対して正しい解釈・仮名遣いなどを求める内に、黄門様こと徳川光圀からの依頼を受け、万葉集の注釈書、『万葉代匠記』を著します。この他にも数多くの注釈書などを著しますが、これがのちの国学に繋がっていきます。
近くには契沖誕生地の碑もありました。




ちなみに櫻井神社の神紋は「櫻井桜」という全国でも珍しい紋で、桜紋の中に菊紋を入れたような形をしています。
社殿の瓦にも桜の紋様が装飾されていました。

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