Dolphin Kick 2005

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デスペラードとイノシシ……『華麗なる一族』(第3回)

2007年01月29日 11時12分23秒 | 映画・ドラマ
 昨日の放送では、高炉建設の融資の不足分20億をうめられずに鉄平が弱気になっていた。10億は義父(西田敏行)の助けでなんとか調達できたが、あと10億残っている。困り果てた鉄平は、大同銀行の三雲頭取(柳葉敏郎)に頼み込む。しかし、予算が追加になったと嘘をついたことを咎められてしまう。最大の理解者に非難された鉄平は落ち込む。原点に立ち返るために母校の東大本郷と昔住んでいたアパートに行くと、偶然芙佐子(稲森いずみ)に出会う。ここで元気のない鉄平が芙佐子に励まされるのだが、二人が別れるときにデスペラードがかかる(このデスペラードは誰が唄っているのだろう)。
 この場面は効果的だった。もうひとつ印象に残る場面は鉄平が三雲頭取と狩りに行くところ。鉄平は正直に自分の間違いを話し、三雲頭取は追加分の融資を約束する。驚いたのはそのあとの場面だ。突然藪の中からイノシシ(作り物とわかるが、将軍よりはまし)が二人に向かって突進してくる。間一髪のところで、鉄平がイノシシをしとめるが、これには笑ってしまった。猪突猛進型の鉄平がイノシシをしとめるというのはおかしい。
 このふたつの場面は物語りの上では無駄に見えるが、ドラマというのはこういう場面が必要なのだ。「映画にはダレ場がいる」という意味のことを言った映画監督がいる。この「ダレ場」というのは文字通りの意味ではない。一本調子の場面が続くと疲れてしまうので、息を抜く場面が必要だという意味である。ダレ場があることによって映画(ドラマ)にメリハリが出てくるのだ。もちろん他の場面に緊張感がなければしまりのない映画になってしまうのだが。そういう意味では、このドラマは合格点をあげられると思う。  


2 コメント

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デスペラード (うごうご)
2007-01-31 18:24:39
はじめまして。
たまたま拝見して、「このデスペラードは誰が
歌っているのだろうか」という疑問を
おみかけしたので。
これは元祖イーグルスで、ボーカルは
ドン・ヘンリーです。
確かにこの曲はいろんな人がカバーしてますよね。
でもやはりオリジナルは超えられないと思うのですが、いかがですか?
個人的にドン・ヘンリーを世界最高のセクシーボイスと思っているので思わずコメントしてしまいました。
そうでしたか (カワイルカ)
2007-01-31 18:56:17
>うごうごさん

オリジナルがイーグルスとは知りませんでした。
デスペラードは大好きな曲ですが、カーペンターズや竹内まりやのカバーしか聴いたことがありませんでした。
これですっきりしました。教えていただいて有り難うございました。

確かにオリジナルはよいですね。個人的には竹内まりやのカバーが好きです。特別上手いわけではないですが、雰囲気が好きなので。