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徳川綱吉-イヌとよばれた男 ※22:30更新

2004-12-29 17:11:05 | ◆◆ 大奥 ◆◆
SMAP草なぎ剛主演の年末時代劇特番
『徳川綱吉-イヌと呼ばれた男』,なかなかよかったと思います。
平均20%近くをキープして好評だった『大奥第一章』の
時代に続く5代将軍・綱吉の話で,
かつて同じ草なぎ剛主演で放送された
『サルと呼ばれた男』ともつながっている。

このタイトルに「なんじゃそりゃ」と思った人も多いと思いますが,
僕は,今どきのこういう売り方,否定はしません。
(たとえば,細木数子は嫌いですが,僕が『ゴーストネゴシエーター』の
 販売責任者だったとしても即決で『ゴーストシャウト』に
 タイトルを変えたことでしょう)

草なぎ君は,『いいひと』『スターの恋』など
「風変わりだけれど,心優しく,
 それを貫き通すぶれない男」
を演じてきましたが(スターの恋では,どちらかというと
世間知らずの大スターを演じた藤原紀香のほうが風変わりでしたが),

今回も,『サル』の「殺さない男」を継承する形の
(ていうか,リメイク?)キャラクター設定。
ほんの数十年前まで戦国の世だった江戸初期,
切り捨て御免の慣習や切腹などの厳しい処罰。
人の命が軽んぜられていた当時の現状に,
「命が一番大事」という,
当時としては一笑に付されるような信念を貫き通したのが
綱吉の真の姿だったというお話。

これに,今の世に置き換えればいわゆる報復テロ,
にもかかわらず当時も今も賞賛され語り継がれている
赤穂浪士の討ち入り(=忠臣蔵)という事件
とうまくからませて物語を構成しました。

全然政治のことも下々のことも知らず,
幕府幹部の傀儡として将軍の座に据えられる。
大奥のきれいどころに鼻の下を伸ばし,
老中・堀田正俊(西村雅彦)がスパイとして送り込んだ
松子(深田恭子)に惚れて政はテキトー,
幕府の老中らに任せっきり。

人々のことを思いやる優しい心はいいのだが
「捨て子は役人が引き取って育てよ」
「酔っ払いは危険がないよう保護せよ」
などとピントの外れた命令を下すばかりで,
それもすべて堀田が執行するふりをして握りつぶす。

ある夜,父のもとに帰りたい松子を思いやり
城の外へ連れ出した綱吉は,そこで武士の試し切りで
殺された町民の死体や,自分の出した命令が全く
役人らに届いておらず捨て子が泣き叫ぶ江戸の町の真の姿。

自分がお飾りの将軍にすぎないと知り,
無力感のあまり,館林へ帰ろうとする綱吉,それを
館林時代から仕えてきた忠臣・柳沢吉保(田辺誠一)が
命を賭して止める。

お人好しな田舎もんの若者から,現実を知った綱吉は,
自分の信条を政治に反映させるべく
吉保を側用人に抜擢,老中に次ぎ,若年寄の上に
あたる地位においた。

そして,あの「生類憐れみの令」を発しはじめるのであるー

遊び呆けながら討ち入りの機会を伺う
大石内蔵助を呼び出して,
「忠義という言葉で飾ってもしょせん人殺しではないか」
「吉良を討てば,吉良の家臣にそなたの家族が狙われるぞ」
とこんこんと説得するという設定はなかなか。

今でも戦争や災害,事件・事故などがテレビの前の
一般大衆にとって娯楽の具になっているわけで,
平和を謳歌している今の日本国民も,
赤穂浪士に討ち入りを期待する当時の江戸庶民や
「パンと見せ物(殺し合い)を」と要求したローマの奴隷市民と
何一つ変わらなかったりするわけで,
命の重さがあまりにも軽かった時代の人々を笑えない,
決して他人のことと考えてはいけないと思うのです。

そんな私たちに,ともすれば説教くさいテーマを,
「愚かな将軍と語り継がれる」“奇人”綱吉に語らせることで
考える機会を与えてくれるいいドラマだったと思います。

こういう静かで暖かいキャラを演じさせると
草なぎ君ははまり役ですね。
※TBSの『さとうきび畑』のドラマの明石家さんま氏も
よかったけど,ちょっと,うちでは
彼は全然好感度No.1タレントじゃないんで,
あのシチュエーションで「僕はこんなことするために
生まれてきたんじゃないんです!」
と言われても,
撃ち殺しはしないまでも,ぶん殴りたくはなっちゃうかな…

言ってることは正しいんですけどね。
守らなければいけない家族がいる身なのに
あんな言い方で上官に歯向かって,その結果
悲劇を迎えてもちょっと同情しきれなかったです。


【ひとくちメモ】
将軍就任まで,20年間館林城主だった綱吉ですが,
実は,館林に滞在したのはわずか5日間だけなんですって。
徳川綱吉 - ミスター動物愛護 徳川綱吉

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