卒業式まであと４日。
猿渡教頭「えー，皆さんもご存じの通り，今年の卒業式は，４月から生まれ変わる
新生黒銀学園への橋渡しとなるセレモニーでもあり，
非常に多くの来賓の方々が集まります」
学年主任犬塚「我が校の教育理念にご賛同いただく地元の名士の方々など
いつもの倍以上の方々が出席の予定です」
「これもひとえに，黒川理事長のご尽力の賜物であります」
「いえいえ，先生方の御協力のおかげですよ」
全員がいえいえ…と謙遜のポーズをとる中
それまでと同じ調子で「うんうん，そうですよねぇ…」と相づちをうちつづけるヤンクミ。
「山口先生…」ひきつりながら教頭，ツッコミ。
「ところで山口先生，あと４日で卒業式となり，油断せずに
生徒たちをしっかり，監視してくださいネ」
「監視なんかしなくても，やつら，ちゃんと卒業するんだって
意気込んでますから」
「そうやって油断しないでって言ってるんです！！！」
「そうですか…」笑顔でうなずきながらも，冷たい目で
教頭に目配せする理事長，顔をこわばらせる教頭。
３年Ｄ組，生徒たちと式の練習を始めるヤンクミ。
「お前達が巣立っていく晴れの舞台だぞ。しっかり練習して
シャキーン！と決めたいじゃないか。」
「３年Ｄ組，入場…。
…こら，ダラダラ歩くんじゃない！」
「来賓の方々にガン飛ばしてんじゃないよ！」
「運動会じゃないから，そんなに大きく手を振らなくていいから！！」
日向「一度にあれこれ言われても，俺たちわかんないから」
「お前たち…ふつうに歩くことがそんなに難しいのか…？」
「校歌，斉唱…
…お前たち，どうしたんだ？」
「校歌って，知ってる？」
「知らねぇ」
「あったっけ？」
「あったろう……私も知らない」
「卒業証書，授与。３年Ｄ組代表，矢吹隼人。
…卒業証書…」ひょいと片手でつまみ取る隼人。
「「どうも」じゃなくて！
ちゃんと両手で受け取って，頭を下げる！
はい」
「うぃーす…卒業証書もらったと言うことは，
卒業式ぃ？！」
「うまっ！！」
「欲しいやつ！」ハイハイハイハ～イ！！！
「こんな調子で卒業式，大丈夫か…」
大江戸一家でそんなすったもんだの話を龍一郎らに話すヤンクミ。
卒業式で久美子が着ていく服の話になると，ミノルがお祝いと服を差し出す。
喜んで箱を開けると，ピンクと白基調のフリフリのドレス。
「ちょっとこれは無理かな…」
「キツイよね」「おい！」「すいやせん」
代わって，てつが久美子に差し出した衣装は深紅のタイトなドレス。
ファーを首に巻き，投げキッスで「卒業，Congratuation
」…って，
「どう考えてもありえねぇ…」「だよね…」
菅原と若松も張り切って差し出そうとするが，
「和服は絶対着ないからな！」「そぉッスか…」
いつもの喫茶店でたむろしている５人衆の前に「おひさしぶりぶり～」と
現れたのは３話以来の刑事・鬼島。身構える５人，緊張が走る。
「工藤のこと知らねぇか。昨日，逃げやがった」
以前逮捕した黒銀学院ＯＢ工藤が警察の留置所から脱走したという。
鬼島は隼人らに，工藤と共謀して卒業前によからぬ事を考えてるんじゃないかと
憎まれ口を叩き，５人が知らないと知ると去っていった。
翌朝，登校の道すがら，九條先生に声をかけられる久美子。
「ところで…今日，お時間ありませんか。
折り入って，お話したいことがあるんですが」
その話を職員室でひとみにすると，告白ではないかと言われる。
彼は春から北海道にある桃ヶ丘女子高校の系列校に赴任になるため，
会えなくなる前に告白しようというのではないかと。
「どうしよう，一緒に北海道に来てくれなんて言われたら」
「そんな…」うろたえる馬場
「がんばってくださいネ。これが最後のチャンスかもしれませんよ」
久美子と一緒にウキウキのひとみ。
ウキウキ，フワフワ，「これが式次第だからネ。
みんな，遅刻なんかしちゃだめだよ」などと優しい口調のヤンクミに
唖然とする３－Ｄ一同。
思わず日向がプリントを取り損ねて落としたりすると
すぐに拾いに行き「大丈夫？ハイ，今度は落とさないでネ
」
そして妄想の世界へ…「山口先生，僕は，初めて会ったときからあなたのことが…」
「ヤンクミ？」
「ヤンクミじゃなくて，久美子って呼んでください」
「久美子」
「ハイ！……うっ」
「プリント配りながら夢見るなよ」
ツッコミは竜の役目だ。
ということで，帰りが遅くなるからよろしくなと
クマとたこ焼きを食べながらてつに伝える久美子。
「お嬢と九條……，
お嬢と九條，オジョーとクジョー・オジョーとクジョー………」
立ったまま意識を失うてつ。
で，以前ひとみが“運命の彼"の相談をしていたあの店のカウンター席で
ツーショットの久美子と九條。
なりゆきを見届けようとマスクにグラサンのひとみと馬場もそこにいるゾ。
「すみません…もう，今日しかお話しする機会がないと思ったものですから」
「ついに…きたきたきた…」
「あの…実は，お話ししたいことというのは，
北海道の学校に転勤することになったんです。
夏休みにでも，ぜひ遊びに来てくださいね」
「ええ，もちろんです…
…で，それだけですか？お話しって」
マスクにグラサン姿のまま立ち上がりガッツポーズの馬場。怪しすぎるゾ
「すみません，そんなことでわざわざお呼び出しして」
料理をほおばり，ワインで流し込みながら答える九條氏。
絶望する久美子だが「これが最後のチャンスかもしれませんよ！」
というひとみの言葉を思い出して
「こうなったら，こっちから告るしかない…」
ひとりファイト・オーをして自分を勇気づけ，
「…九條先生，実は，私からも，お話しが…
…初めてお会いしたときから…
九條さん，九條さん，私は九條さんのことが…」
とそこへ，『兄弟仁義』by北島三郎の着メロが。
こんなときに…武田から。
どうした？喧嘩？！
駆けつけたら，和気あいあいと談笑する五人衆。
酔っ払いの喧嘩を止めたら，お礼だと言ってお金をくれたと。
で，どうしようかという相談したら，続きを聞かずに
電話を切っちゃうもんだから。
「人の話は，最後まで聞こうね」
「せっかく，九條先生に告白する寸前だったのに…」
崩れ落ちるヤンクミ。
その帰り道の五人衆，卒業式の校歌がどうのと話している目の前に
工藤がチンピラ達を引き連れて現れた。
「脱走したらしいっすね」
「お前らのせいでえらい所にぶち込まれたからな。
たっぷり（ヤキ）入れさせてもらおうと思ってな」
隼人の胸ぐらを掴み迫るが，警官が近くを通りがかったため
「無事に卒業できると思うなよ」と捨て台詞を吐いて立ち去る。
職員室に鬼島が姿を見せ，以前逮捕した黒銀学院ＯＢ工藤が警察の留置所から脱走した
と告げて注意を促した。
鬼島の話によると，工藤は久美子や竜，隼人ら５人を逆恨みしており
仕返しをしにくる恐れもあるという。
だが鬼島の本音は，一部の生徒が実は仲間じゃないかと未だに疑っているという
ことのようで，公然と「可能性も残っている」とうそぶき去っていく。
「やはりクズはいつまでたってもクズということですね。
あの工藤という生徒は，我が校の汚点でした」
という理事長に，教頭や学年主任らも同調して
ああいう生徒に熱心に指導するのは無駄で，だからこそ
黒銀学園は不良生徒を切り捨てていく理想の学校に生まれ変わるのだと口を揃える。
反論しようとする久美子に理事長は，
「山口先生が理想を持つのは構いません。が，
私の方針に従ってもらいます。
我が校の先生でいる限り，ずっとね…」
教室に行った久美子は，その心配が現実となっていることを知る。
前夜，生徒たちの何人かが，工藤のグループに袋叩きに遭ったのだ。
隼人らへの“挨拶代わり”であることは疑う余地もない。
久美子は，工藤を見かけても絶対に相手にしないよう，
竜ら５人，そして，生徒たちに念を押した。
その晩，帰宅した久美子の元に客人が訪れる。
その人は…猿渡教頭。
久美子が工藤を捜しに行こうとしていたことを見抜き，そういう行動が
理事長の逆鱗に触れるのだと釘を刺す。
そして，理事長が久美子の素性を知っており，だからこそ３－Ｄの担任を
任せたのだという事実を告げる。久美子ならあの連中を牛耳れるだろうと。
しかし，久美子はそれだけでなく，
理事長の方針にことごとく楯突くようになった。
理事長はそんな久美子のことが目障りで，今度何か問題があれば
どんなささいな理由でも久美子をクビにすることは間違いないと警告する。
「お嬢をクビにだと？」と詰め寄るてつやミノルらにビビる教頭，
「なんとかしてくれ」という教頭のジェスチャーに
「了解！」とアイコンタクトで返し，大江戸４人衆を奥へ下げる久美子。
このシリアスな場面で，このギャグの絶妙なさじ加減が最高です！
その頃，いつもの喫茶店に竜らのほかクラスの大勢が集まっていると，
浜口らが駆け込み，クラスの秋山と桜庭が工藤のグループの人質になったと
知らせる。工藤の要求は，竜，隼人，土屋，武田，日向５人の呼び出し。
仲間を助けたい竜らは、他の生徒たちの協力を断わり，絶対に喧嘩をしないと
いう久美子との約束を胸に，工藤らのグループが待っている廃屋倉庫へと向かった.
廃屋に到着した竜らは，すでに暴行を受け倒れた２人を目の当たりにし，
30人以上で待ちうけていた工藤のグループに殴る蹴るの乱暴を受ける。
「俺は黒銀を退学になったんだよ。同じ落ちこぼれなのに，
なんでお前らだけがのうのうと卒業できるっていうんだよ」
と怒りを募らせる工藤。
どんなに暴力を振るわれても，久美子との約束を守るため決して抵抗しない竜らに
「美しい師弟愛ってわけか。笑わせんじゃねぇよ」
「笑うなら笑えよ」「あんたには分からないだろうけど」
「上等だよ。せいぜい先公との約束守ってろよ。
こっちは勝手にさせてもらうからな！」
だが，居ても立っても居られず駆けつけた３Ｄの生徒たちが
工藤らを止めようとしたことから，ついに両者の乱闘になってしまった。
「むかつくんだよ。何が卒業だよ」
呼び出された５人が駆けつけていくのを見た熊井から連絡を受けた久美子
「それ以上，手を出すんじゃねぇ！」
一方的にやられている３－Ｄ生徒たちを
「お前ら，私の大事な教え子を，よくもここまで…」
「何が大事な教え子だよ。きれい事言ってんじゃねぇよ！
先公にとっちゃこいつら俺達と一緒でお荷物なんだろ？！」
「お前らと一緒にするんじゃねぇ！
…工藤，いさぎよく警察に出頭するんだ」
「うるせぇ」
「お上の世話になるようなことやって，
あげくに脱走して，ずっと逃げ続ける人生を送るつもりか」
「説教してんじゃねぇよ。お前にまだお礼をしていないからな」
ヤンクミ，髪留めをほどき，眼鏡を外し，
「私のかわいい教え子のためなら，手加減しないよ！」
工藤，鉄パイプを振り下ろすが，ヤンクミ苦もなくかわし，
二度三度と空を切る。ナイフを振り回す男，後ろから掴みかかる男，
足を掴んで身動き取れなくしようとする男，次々と襲いかかるが，
投げ，蹴り，捻って次々と退けていく。
「学校を恨んで，先公を恨んで，世の中恨んで。
それでお前は幸せになれるのかよ！」
投げ飛ばされた工藤，鉄パイプで再び殴りかかるが，
ヤンクミ，真っ向から受け止める。
「いつまでもお天道様に背中向けて生きてんじゃねぇよ！
人間てのはな，お天道様に胸張って，顔を上げて生きていくもんなんだよ！」
工藤，最後にはベアナックルでの勝負に持ち込むが，
目の前への寸止めの正拳に，色を失い腰を抜かす。
格の違いをまざまざと見せつけられ，うずくまったまま悔しさに叫びわめく工藤。
そこへ，猿渡教頭からの通報でパトカーが多数駆けつける。
鬼島刑事も「おたくも無茶なことしますねぇ」と皮肉かと思いきや，
「面倒かけました」と久美子に頭を下げ，工藤を連行する。
「工藤！もう逃げるな。
人生ってのは，その気になればいくらでもやり直しがきくんだ。
いいな…どんなに苦しくても，絶対逃げるな」
うなだれる工藤。
鬼島刑事も感慨深げに「お前も，あんな教師や仲間がいたら
道を踏み外すこともなかったかもしれないなぁ…
アディオス，先生」
警察が工藤グループを連行した後，
「ごめんな…約束破っちまって」口々に謝る３－Ｄ生徒たち。
「みんな悪くねぇんだよ，俺と桜庭を助けようとしただけなんだ」
「わかってるよ…お前ら，みんな
私の自慢の教え子だからな」
※まだ半分にも達してなくて申し訳ありませんが，
家庭の事情により，ひとまずＵＰいたします。
（ていうか，字数制限もあって一括では上がらないこと必至ですし）
後半も入力次第ＵＰします。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
※このエントリーをお読みいただいて
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3/20 8時現在，テレビ・ラジオ部門１１位！ありがとうございマス）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
→つづきはこちらになります。
◆NO MORE CRY [MAXI]
→D-51 OFFICIAL WEBSITE
◆ぶっちゃけ!KAT‐TUN太陽出版
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
山口久美子（仲間由紀恵）3-D担任 数学
【３－Ｄ】
小田切竜（亀梨和也）
矢吹隼人（赤西仁）
土屋光（速見もこみち）
武田啓太（小池撤平）
日向浩介（小出恵介）
※→3-Dの生徒２７名分リストまとめました。
【黒銀学園・教師】
猿渡五郎 教頭（生瀬勝久）
黒川銀治 理事長兼校長（井上順）
白鳥ひとみ(乙葉) 3-C(英語)
馬場正義（東幹人）3-B（体育）
犬塚 太一(酒井敏也)3-A（国語）
亀山 隆（モト冬樹）（倫理）
猪又真司（マギー）（化学）
鰐淵小百合（池田有希子）音楽
九條拓真（谷原章介）桃ケ丘女学園(通称「モモジョ」)教師
【大江戸一家】
黒田龍一郎（宇津井健）久美子の祖父
朝倉てつ（金子賢）若頭代理補佐
達川ミノル（内山信二） 若い衆
菅原 誠 （両國 宏）
若松弘三（阿南 健治）
■ごくせんのエントリーを「テレビ等」から独立・
「ごくせん」カテゴリーを設けました。
■番組公式ページ
◆前シリーズごくせん番組サイト
■アニメごくせん番組サイト
猿渡教頭「えー，皆さんもご存じの通り，今年の卒業式は，４月から生まれ変わる
新生黒銀学園への橋渡しとなるセレモニーでもあり，
非常に多くの来賓の方々が集まります」
学年主任犬塚「我が校の教育理念にご賛同いただく地元の名士の方々など
いつもの倍以上の方々が出席の予定です」
「これもひとえに，黒川理事長のご尽力の賜物であります」
「いえいえ，先生方の御協力のおかげですよ」
全員がいえいえ…と謙遜のポーズをとる中
それまでと同じ調子で「うんうん，そうですよねぇ…」と相づちをうちつづけるヤンクミ。
「山口先生…」ひきつりながら教頭，ツッコミ。
「ところで山口先生，あと４日で卒業式となり，油断せずに
生徒たちをしっかり，監視してくださいネ」
「監視なんかしなくても，やつら，ちゃんと卒業するんだって
意気込んでますから」
「そうやって油断しないでって言ってるんです！！！」
「そうですか…」笑顔でうなずきながらも，冷たい目で
教頭に目配せする理事長，顔をこわばらせる教頭。
３年Ｄ組，生徒たちと式の練習を始めるヤンクミ。
「お前達が巣立っていく晴れの舞台だぞ。しっかり練習して
シャキーン！と決めたいじゃないか。」
「３年Ｄ組，入場…。
…こら，ダラダラ歩くんじゃない！」
「来賓の方々にガン飛ばしてんじゃないよ！」
「運動会じゃないから，そんなに大きく手を振らなくていいから！！」
日向「一度にあれこれ言われても，俺たちわかんないから」
「お前たち…ふつうに歩くことがそんなに難しいのか…？」
「校歌，斉唱…
…お前たち，どうしたんだ？」
「校歌って，知ってる？」
「知らねぇ」
「あったっけ？」
「あったろう……私も知らない」
「卒業証書，授与。３年Ｄ組代表，矢吹隼人。
…卒業証書…」ひょいと片手でつまみ取る隼人。
「「どうも」じゃなくて！
ちゃんと両手で受け取って，頭を下げる！
はい」
「うぃーす…卒業証書もらったと言うことは，
卒業式ぃ？！」
「うまっ！！」「欲しいやつ！」ハイハイハイハ～イ！！！
「こんな調子で卒業式，大丈夫か…」
大江戸一家でそんなすったもんだの話を龍一郎らに話すヤンクミ。
卒業式で久美子が着ていく服の話になると，ミノルがお祝いと服を差し出す。
喜んで箱を開けると，ピンクと白基調のフリフリのドレス。
「ちょっとこれは無理かな…」
「キツイよね」「おい！」「すいやせん」
代わって，てつが久美子に差し出した衣装は深紅のタイトなドレス。
ファーを首に巻き，投げキッスで「卒業，Congratuation
」…って，「どう考えてもありえねぇ…」「だよね…」
菅原と若松も張り切って差し出そうとするが，
「和服は絶対着ないからな！」「そぉッスか…」
いつもの喫茶店でたむろしている５人衆の前に「おひさしぶりぶり～」と
現れたのは３話以来の刑事・鬼島。身構える５人，緊張が走る。
「工藤のこと知らねぇか。昨日，逃げやがった」
以前逮捕した黒銀学院ＯＢ工藤が警察の留置所から脱走したという。
鬼島は隼人らに，工藤と共謀して卒業前によからぬ事を考えてるんじゃないかと
憎まれ口を叩き，５人が知らないと知ると去っていった。
翌朝，登校の道すがら，九條先生に声をかけられる久美子。
「ところで…今日，お時間ありませんか。
折り入って，お話したいことがあるんですが」
その話を職員室でひとみにすると，告白ではないかと言われる。
彼は春から北海道にある桃ヶ丘女子高校の系列校に赴任になるため，
会えなくなる前に告白しようというのではないかと。
「どうしよう，一緒に北海道に来てくれなんて言われたら」
「そんな…」うろたえる馬場
「がんばってくださいネ。これが最後のチャンスかもしれませんよ」
久美子と一緒にウキウキのひとみ。
ウキウキ，フワフワ，「これが式次第だからネ。
みんな，遅刻なんかしちゃだめだよ」などと優しい口調のヤンクミに
唖然とする３－Ｄ一同。
思わず日向がプリントを取り損ねて落としたりすると
すぐに拾いに行き「大丈夫？ハイ，今度は落とさないでネ
」そして妄想の世界へ…「山口先生，僕は，初めて会ったときからあなたのことが…」
「ヤンクミ？」
「ヤンクミじゃなくて，久美子って呼んでください
」「久美子」
「ハイ！……うっ」
「プリント配りながら夢見るなよ」
ツッコミは竜の役目だ。
ということで，帰りが遅くなるからよろしくなと
クマとたこ焼きを食べながらてつに伝える久美子。
「お嬢と九條……，
お嬢と九條，オジョーとクジョー・オジョーとクジョー………」
立ったまま意識を失うてつ。
で，以前ひとみが“運命の彼"の相談をしていたあの店のカウンター席で
ツーショットの久美子と九條。
なりゆきを見届けようとマスクにグラサンのひとみと馬場もそこにいるゾ。
「すみません…もう，今日しかお話しする機会がないと思ったものですから」
「ついに…きたきたきた…」
「あの…実は，お話ししたいことというのは，
北海道の学校に転勤することになったんです。
夏休みにでも，ぜひ遊びに来てくださいね」
「ええ，もちろんです…
…で，それだけですか？お話しって」
マスクにグラサン姿のまま立ち上がりガッツポーズの馬場。怪しすぎるゾ
「すみません，そんなことでわざわざお呼び出しして」
料理をほおばり，ワインで流し込みながら答える九條氏。
絶望する久美子だが「これが最後のチャンスかもしれませんよ！」
というひとみの言葉を思い出して
「こうなったら，こっちから告るしかない…」
ひとりファイト・オーをして自分を勇気づけ，
「…九條先生，実は，私からも，お話しが…
…初めてお会いしたときから…
九條さん，九條さん，私は九條さんのことが…」
とそこへ，『兄弟仁義』by北島三郎の着メロが。
こんなときに…武田から。
どうした？喧嘩？！
駆けつけたら，和気あいあいと談笑する五人衆。
酔っ払いの喧嘩を止めたら，お礼だと言ってお金をくれたと。
で，どうしようかという相談したら，続きを聞かずに
電話を切っちゃうもんだから。
「人の話は，最後まで聞こうね」
「せっかく，九條先生に告白する寸前だったのに…」
崩れ落ちるヤンクミ。
その帰り道の五人衆，卒業式の校歌がどうのと話している目の前に
工藤がチンピラ達を引き連れて現れた。
「脱走したらしいっすね」
「お前らのせいでえらい所にぶち込まれたからな。
たっぷり（ヤキ）入れさせてもらおうと思ってな」
隼人の胸ぐらを掴み迫るが，警官が近くを通りがかったため
「無事に卒業できると思うなよ」と捨て台詞を吐いて立ち去る。
職員室に鬼島が姿を見せ，以前逮捕した黒銀学院ＯＢ工藤が警察の留置所から脱走した
と告げて注意を促した。
鬼島の話によると，工藤は久美子や竜，隼人ら５人を逆恨みしており
仕返しをしにくる恐れもあるという。
だが鬼島の本音は，一部の生徒が実は仲間じゃないかと未だに疑っているという
ことのようで，公然と「可能性も残っている」とうそぶき去っていく。
「やはりクズはいつまでたってもクズということですね。
あの工藤という生徒は，我が校の汚点でした」
という理事長に，教頭や学年主任らも同調して
ああいう生徒に熱心に指導するのは無駄で，だからこそ
黒銀学園は不良生徒を切り捨てていく理想の学校に生まれ変わるのだと口を揃える。
反論しようとする久美子に理事長は，
「山口先生が理想を持つのは構いません。が，
私の方針に従ってもらいます。
我が校の先生でいる限り，ずっとね…」
教室に行った久美子は，その心配が現実となっていることを知る。
前夜，生徒たちの何人かが，工藤のグループに袋叩きに遭ったのだ。
隼人らへの“挨拶代わり”であることは疑う余地もない。
久美子は，工藤を見かけても絶対に相手にしないよう，
竜ら５人，そして，生徒たちに念を押した。
その晩，帰宅した久美子の元に客人が訪れる。
その人は…猿渡教頭。
久美子が工藤を捜しに行こうとしていたことを見抜き，そういう行動が
理事長の逆鱗に触れるのだと釘を刺す。
そして，理事長が久美子の素性を知っており，だからこそ３－Ｄの担任を
任せたのだという事実を告げる。久美子ならあの連中を牛耳れるだろうと。
しかし，久美子はそれだけでなく，
理事長の方針にことごとく楯突くようになった。
理事長はそんな久美子のことが目障りで，今度何か問題があれば
どんなささいな理由でも久美子をクビにすることは間違いないと警告する。
「お嬢をクビにだと？」と詰め寄るてつやミノルらにビビる教頭，
「なんとかしてくれ」という教頭のジェスチャーに
「了解！」とアイコンタクトで返し，大江戸４人衆を奥へ下げる久美子。
このシリアスな場面で，このギャグの絶妙なさじ加減が最高です！
その頃，いつもの喫茶店に竜らのほかクラスの大勢が集まっていると，
浜口らが駆け込み，クラスの秋山と桜庭が工藤のグループの人質になったと
知らせる。工藤の要求は，竜，隼人，土屋，武田，日向５人の呼び出し。
仲間を助けたい竜らは、他の生徒たちの協力を断わり，絶対に喧嘩をしないと
いう久美子との約束を胸に，工藤らのグループが待っている廃屋倉庫へと向かった.
廃屋に到着した竜らは，すでに暴行を受け倒れた２人を目の当たりにし，
30人以上で待ちうけていた工藤のグループに殴る蹴るの乱暴を受ける。
「俺は黒銀を退学になったんだよ。同じ落ちこぼれなのに，
なんでお前らだけがのうのうと卒業できるっていうんだよ」
と怒りを募らせる工藤。
どんなに暴力を振るわれても，久美子との約束を守るため決して抵抗しない竜らに
「美しい師弟愛ってわけか。笑わせんじゃねぇよ」
「笑うなら笑えよ」「あんたには分からないだろうけど」
「上等だよ。せいぜい先公との約束守ってろよ。
こっちは勝手にさせてもらうからな！」
だが，居ても立っても居られず駆けつけた３Ｄの生徒たちが
工藤らを止めようとしたことから，ついに両者の乱闘になってしまった。
「むかつくんだよ。何が卒業だよ」
呼び出された５人が駆けつけていくのを見た熊井から連絡を受けた久美子
「それ以上，手を出すんじゃねぇ！」
一方的にやられている３－Ｄ生徒たちを
「お前ら，私の大事な教え子を，よくもここまで…」
「何が大事な教え子だよ。きれい事言ってんじゃねぇよ！
先公にとっちゃこいつら俺達と一緒でお荷物なんだろ？！」
「お前らと一緒にするんじゃねぇ！
…工藤，いさぎよく警察に出頭するんだ」
「うるせぇ」
「お上の世話になるようなことやって，
あげくに脱走して，ずっと逃げ続ける人生を送るつもりか」
「説教してんじゃねぇよ。お前にまだお礼をしていないからな」
ヤンクミ，髪留めをほどき，眼鏡を外し，
「私のかわいい教え子のためなら，手加減しないよ！」
工藤，鉄パイプを振り下ろすが，ヤンクミ苦もなくかわし，
二度三度と空を切る。ナイフを振り回す男，後ろから掴みかかる男，
足を掴んで身動き取れなくしようとする男，次々と襲いかかるが，
投げ，蹴り，捻って次々と退けていく。
「学校を恨んで，先公を恨んで，世の中恨んで。
それでお前は幸せになれるのかよ！」
投げ飛ばされた工藤，鉄パイプで再び殴りかかるが，
ヤンクミ，真っ向から受け止める。
「いつまでもお天道様に背中向けて生きてんじゃねぇよ！
人間てのはな，お天道様に胸張って，顔を上げて生きていくもんなんだよ！」
工藤，最後にはベアナックルでの勝負に持ち込むが，
目の前への寸止めの正拳に，色を失い腰を抜かす。
格の違いをまざまざと見せつけられ，うずくまったまま悔しさに叫びわめく工藤。
そこへ，猿渡教頭からの通報でパトカーが多数駆けつける。
鬼島刑事も「おたくも無茶なことしますねぇ」と皮肉かと思いきや，
「面倒かけました」と久美子に頭を下げ，工藤を連行する。
「工藤！もう逃げるな。
人生ってのは，その気になればいくらでもやり直しがきくんだ。
いいな…どんなに苦しくても，絶対逃げるな」
うなだれる工藤。
鬼島刑事も感慨深げに「お前も，あんな教師や仲間がいたら
道を踏み外すこともなかったかもしれないなぁ…
アディオス，先生」
警察が工藤グループを連行した後，
「ごめんな…約束破っちまって」口々に謝る３－Ｄ生徒たち。
「みんな悪くねぇんだよ，俺と桜庭を助けようとしただけなんだ」
「わかってるよ…お前ら，みんな
私の自慢の教え子だからな」
※まだ半分にも達してなくて申し訳ありませんが，
家庭の事情により，ひとまずＵＰいたします。
（ていうか，字数制限もあって一括では上がらないこと必至ですし）
後半も入力次第ＵＰします。
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3/20 8時現在，テレビ・ラジオ部門１１位！ありがとうございマス）
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山口久美子（仲間由紀恵）3-D担任 数学
【３－Ｄ】
小田切竜（亀梨和也）
矢吹隼人（赤西仁）
土屋光（速見もこみち）
武田啓太（小池撤平）
日向浩介（小出恵介）
※→3-Dの生徒２７名分リストまとめました。
【黒銀学園・教師】
猿渡五郎 教頭（生瀬勝久）
黒川銀治 理事長兼校長（井上順）
白鳥ひとみ(乙葉) 3-C(英語)
馬場正義（東幹人）3-B（体育）
犬塚 太一(酒井敏也)3-A（国語）
亀山 隆（モト冬樹）（倫理）
猪又真司（マギー）（化学）
鰐淵小百合（池田有希子）音楽
九條拓真（谷原章介）桃ケ丘女学園(通称「モモジョ」)教師
【大江戸一家】
黒田龍一郎（宇津井健）久美子の祖父
朝倉てつ（金子賢）若頭代理補佐
達川ミノル（内山信二） 若い衆
菅原 誠 （両國 宏）
若松弘三（阿南 健治）
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「工藤！もう逃げるな。 人生ってのは，その気になればいくらでもやり直しがきくんだ。 いいな…どんなに苦しくても，絶対逃げるな」
この言葉、私の胸にとても響きました。
いい台詞ですよね。
最後まで波乱がありましたね。
鬼島の言葉で工藤に対して「お前も，あんな教師や仲間がいたら道を踏み外すこともなかったかもしれないなぁ…」と言う言葉も印象的でした。
ごくせんの最終回はほんとに感動でした。
熱い話なんだけど、見ていて恥ずかしくなるような感じではなくて、素直に見入ることができますよね。
ぜひ、また沖縄での物語をやってほしいな。
金八先生のような長寿番組になってほしいものです。