Francfranc/フランフラン

株式会社バルス（三菱商事）が展開するFrancfranc/フランフランというインテリアショップがあります。オリジナルのおしゃれな雑貨とカジュアルな家具を扱っている小売店です。今は８０店舗もあるそうですが、当初のイメージは青山や中目黒、代官山にあるインテリアショップの様な商材をリーズナブルな価格で販売しているという感じでした。

以前、家具の買取りという事でお伺いしたお客様から『これはフランフランで買ったのよ』と言われました。カリモクやマルニ、コスガはよく、そのブランド名をアピールされる事はあったのですが、フランフランもシャルドネ、カッシーナ等の様に今やブランディング化したのかな？と思い、東京に行った時に拝見したのですが、やはりお手頃な価格で、特にエンブレムが貼ってある訳ではありませんでした。

お手頃と言っても、家具に関しては正直商品レベルから考えると若干高めというイメージ。それがFrancfrancの凄いところだと思います。ブランディング化したとは言い切れませんが、先述の様にブランドだと思っている方もいる訳です。プロの目で見ても少々割高でもガンガン売っているのです。家具に関しては、商品の展示数などほんの数点で、選択肢が少ないのですが、そこはトータルイメージ。『フランフランの家具だから』と安心して買っていく訳です。企業をブランド化するイメージ戦略を中小企業が試みるのはかなりの資本投下が必要とされます。

私がリサイクルショップを始める前に、家具屋として特化すべく、インテリアショップを随分と研究しました。その中でもFrancfrancを目指すべく、調査いたしました。同業者を集めて、コンサルティング会社を入れてツアーした事もあります。結局、この鶴岡という客層や地域性を考えても、リサイクルショップの方が現実的だと、こっちに進んだ訳ですが、店を改装して店名や商品構成を変えても、Francfrancになる事は出来なかったと、今あらためて痛感いたします。

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