ソレダケ / that's it

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この映画は昨年公開された、大好きな映画監督石井岳龍（石井聰亙）さんの久し振りのロック映画です。石井監督は一時期ファンタジーに傾倒していて、あまり追いかけてはいませんでしたが、やはりこのテイストは見なくてはならないと思っていましたが、封切映画館も少なかったので、映画館で見る事はできませんでしたが、最近やっとＤＶＤを借りて見る事ができました。

荒廃した感じの都会が舞台、この辺も旧石井作品的です。暴力的な映像も勿論練り込まれています。染谷君始め水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳と曲者俳優も揃えて、良いキャスティングです。印象的なのは、全編に流れるロックバンドbloodthirsty butchersのエッジの効いたソリッドなギターサウンドです。そこにモノクロのクールな石井の世界観が絶妙にマッチしています。やはり石井監督はこうあるべきという作品でした。


石井監督は、今年は密のあわれという作品を公開していますが、これはコミカルな設定です。それでも見ようと新潟に行った時に、何度か試みたのですが、１日の放映本数が少なく、いまだに見れていません。見れていないと言えば、遠藤ミチロウ監督のお母さんいい加減あなたの顔は忘れてしまいましたもまだです。地獄の黙示録のデジタルリマスター版も映画館で見なくてはいけない作品です。制作会社さんからお世話になった、殿利息でござるもそろそろ公開されます。

園子温監督のラブ＆ピースも見ましたが、ここ数年の園監督の映画はあまり好きではありません。配給の大きな商業的なのはダメな様です。ヒソヒソ星に期待しております。


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