父から貰った
初版の大切な本
土門拳「死ぬことと生きること」
(一部 抜粋させて頂きます)
人間は死ぬ。どうじたばたしても、しょせんいつかは絶対に死ぬ。
いつかはといっても、そんなに遠い先ではない。最大限遠くに見積もっても、
百年と先ではない。こういうぼくなどは、今までに生きてしまった年を差し引くと、
五十年先も生き長らえられる見込みはない。
ところが、生きている人間は、自分が死ぬものだということは、普段、全然
忘れて暮らしている。きょう生きていることは、あしたも生きていることだと
思っているし、今年生きていることは、来年も生きていることだと思い込んでいる。
そこに、何の疑いも恐れもないように見える。
もちろん、大部分の人間は、きょう生きていれば、あしたも生きているだろうし、
今年生きていれば来年も生きているだろう。しかし、そう思い込んでいるだけで、
そのための何の保証があるわけではないのだ。・・・・・・
この本は僕の人生の指針のひとつです
初版の大切な本
土門拳「死ぬことと生きること」
(一部 抜粋させて頂きます)
人間は死ぬ。どうじたばたしても、しょせんいつかは絶対に死ぬ。
いつかはといっても、そんなに遠い先ではない。最大限遠くに見積もっても、
百年と先ではない。こういうぼくなどは、今までに生きてしまった年を差し引くと、
五十年先も生き長らえられる見込みはない。
ところが、生きている人間は、自分が死ぬものだということは、普段、全然
忘れて暮らしている。きょう生きていることは、あしたも生きていることだと
思っているし、今年生きていることは、来年も生きていることだと思い込んでいる。
そこに、何の疑いも恐れもないように見える。
もちろん、大部分の人間は、きょう生きていれば、あしたも生きているだろうし、
今年生きていれば来年も生きているだろう。しかし、そう思い込んでいるだけで、
そのための何の保証があるわけではないのだ。・・・・・・
この本は僕の人生の指針のひとつです