なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

炭水化物制限食ダイエットの実記録 1~3日目

2008-12-14 16:30:36 | Weblog
炭水化物制限食(主食抜き)ダイエットを開始して1週間が経ちました。
その間の記録を少しずつ掲載していきます。
体重は、起床直後にトイレを済ませてからの計測で統一(一般的なきまりです)。


1日目 13:02 2008/12/08
58.8kg
今朝より家族も巻き込んで主食抜きを開始。
朝食はサラダ、ミニトマト、ヨーグルト、コーヒー
昼食はトーフチャンプル大盛り、ご飯抜き
食事中はご飯のないことに対する違和感はない。
おなかいっぱいになったがなんとなく空腹感あり
イライラとは言わないが、なんとなく落ち着かない
夕食は立食パーティーがあり、うかつにも普通のコーラを飲む
80kCのアイス(グリコ)があったが我慢
赤ワイン1.5杯

2日目 8:51 2008/12/09
58.6kg、心なしか肩こりが軽い
マラソン2日後だが痛みはほぼ改善、からだが軽い
朝食はサラダ、石垣風てんぷら、クリームチーズ、コーヒー、ヨーグルト
頭はすっきり、あまり眠気はない
昼食は職員食のご飯なし
夕食は職員食、ご飯なし
夜に糖質ゼロビール

3日目 7:23 2008/12/10
58.6kg、今日も肩こりなし
朝食はサラダ、ソーセージ、チーズ、コーヒー
我が家から主食がなくなって3日目

主食抜きに対する違和感はすでになくなっている。
長年苦しんできた肩こりは、なぜかあまり気にならない。
体重はstable、そのほかの変化なし。やや便秘気味。

炭水化物制限食ダイエットの実記録 開始宣言

2008-12-14 16:27:39 | Weblog
私、47歳、167cm、59kg、BMI:21.2と標準的な体型で、ここ20年くらい大きな変化はありません。ダイエットの指導をするようになり、国内外の文献を調べ、最近の欧米の主流である低炭水化物食が切り札であるという結論に至りました。 これまでの詳しい経緯は過去のblogをお読みください。

低炭水化物食は、Atkins食に代表されるもので、1972年に出版されたのが始まりです。栄養に関する世の中の常識と反するものであるので、その後いろいろな批判を受けつつも現在に至り、昨今の医学論文では支持する意見のほうが主流になってきています。

私は仕事の上では低炭水化物食を指導していますが、自分自身はダイエットとはあまり関係がない体型なので取り組んだことがありません。しかし、身をもって試さないとよくないなあと考えるようになり、思いきって取り組んでみることにしました。人様に勧める以上、自分でも経験しておかねばね。

趣味はスポーツをすることで、医学部時代は準公式野球をやってはいたものの、それ以前はお遊び程度にテニス、スキーなど。6年前に沖縄に来てからはフルマラソンに出ることが生きがいとなりつつあります。数年前の体重は62kg程度、日頃のジョギングでは3km~10kmほど走っていましたが、60kgをきることはありませんでした。

1年前からジョギングの回数を減らして、1回の距離を15km~20kmにしたところ、ついに60kgを下回り、59kg前後をふらふらするようになりました。

人間の体は水分が60%程度を占めていますので、20kmジョギングすると、水分補給を行っても発汗量がとても多いので、軽い脱水状態になり、ジョギング後は2kgほど減ってしまうことがあります。これは水分補給が足りために、単に一時的に脱水になっただけですので、その日のうちに体重は元の59kgに戻ります。たいてい夜にバイキングとか行って大食いしますので......

2008.12.7 NAHAマラソンがありました。NAHAを走るのは3回目です。この日の朝の体重は60kgを若干下回る値だったと思います。ハーフは2時間20分でしたが、後半はいつもどおりスピードダウンして、記録は5時間35分でした。目標の4時間台にはまだほど遠いです。 写真は昨年のもの

翌12.8より炭水化物制限をはじめました。方法は簡単、主食抜きです。その他の食品、つまり肉・魚・野菜などはこれまでどおりでカロリー制限も行いません。満腹になるまで食べます。主食と糖を含むお菓子は食べません。さあ、痩せ気味の私にどんな変化が起こるのでしょうか?随時報告します。

ついに自分まで始めてしまった ダイエット外来担当 今西康次

食事療法 予想以上の効果 インスリン抵抗性の改善 ダイエット外来 徳洲会ソフィアクリニック

2008-12-09 20:43:17 | Weblog
咀嚼法+食事療法からなるダイエット外来を開始して1ヶ月、体重の変化はすでに報告のとおり個人差はあるものの、みなさん順調に経過しています。1ヶ月経過したのでヘルスチェックを兼ねて、血液検査にて肝機能と腎機能を評価しました。皆さん良好でした。

驚くべき報告があります。
今回採血した方には2名の高インスリン血症の方が含まれておりました。
高脂血症も合併していました。
私達の推奨している食事療法だと理論的にはインスリンも低下するし高脂血症も改善することが期待できます。
実際の数値を見て、私はしばらく目が点になりました。心拍数も急上昇です。

以下はそのままのデータです。ご本人のご了解を得ていますが、プロフィールはぼかしておきます。

症例1 若い男性
        11/6 12/4
GOT     63    42
GPT     151   86
γ-GTP    71    34
T-cho    181   158
TG      269   159
Glu      100   83
インスリン  266   11.4

症例2 中年女性
       11/6   12/4
T-cho    230    174
TG     360     70
Glu     112     65
インスリン  56     1.7

驚くべきはインスリンの値です。インスリンは血糖を下げる唯一のホルモンですが、血糖を下げる仕組みとは血中の糖を肥満細胞に蓄積することです。人間の体は、肥満を作って血糖を下げています。インスリン分泌が少なくてすむということは肥満にならないということです。またこのお二人のようにインスリン値が異常に高いのは、インスリンの効きが悪い、すなわちインスリン抵抗性が高い状態であり、いわゆる糖尿病予備軍ということです。お二人ともHbA1cはまったくの正常であり、従来検査されていたHbA1cでは早期発見はまったく不可能ということです。検診で糖尿病のチェックとしてHbA1Cを計って、異常が出ているようではかなり進んでいるということです。

厳密な意味でのインスリン抵抗性は、ぶどう糖負荷試験(75gOGTT試験)をせねばなりませんが、一般的には血糖値とインスリン値から計算されるHOMA-Rという指標で評価できるとされています。お二人ともすでに正常範囲です。

コレステロールやTG(中性脂肪)も1ヶ月でほぼ正常化しています。症例2の女性は数年にわたり高脂血症の状態が続いていた方です。効果てきめんです。

まだお二人のデータしかありませんが、いずれはダイエット外来を受診されている方すべてのデータをまとめて、きちんと学会報告したします。乞うご期待。

徳洲会ソフィアクリニック ダイエット外来担当医 今西康次

Road to NAHA 無事に完走しました

2008-12-08 09:22:56 | Weblog
好天に恵まれたNAHAマラソン、院内からも大勢参加しました。
集合写真は、残念ながら一部のメンバーだけとなりましたが、あと10人くらいは走ったはずです。
放射線部の前田君は今年も3時間24分と最速、2年目研修医の向井君は4時間12分。
研修委員長の具志堅先生は4時間17分、しかもひめゆりでそばも食べたという余裕ぶり。
具志堅先生のblogもご覧ください。
http://gushiken.ti-da.net/

私はハーフは2時間20分といい調子でしたが、後半はいつもどおりペースダウンして5時間35分(スタート点から5時間29分)でした。
NAHAとしては自己最高なので少しは進歩したのでしょうか?
もっとLSDトレーニングをするように、温かい?言葉をいただいております。
いつかは5時間をきりたいなあ。

次は2月のおきなわマラソン、3月の東京マラソンです。楽しみ!!
                               副研修委員長 今西康次

ダイエット外来 4週目の経過 徳洲会ソフィアクリニック 沖縄市

2008-12-05 18:04:47 | Weblog
ダイエット外来1期生は4週間が経過しました。2期生は2週間経過。
この4週間の全員の体重変化をお示しします。

健康的なダイエットは3ヶ月で5~10%と言われています。
たとえば70kgの人なら、3ヶ月で7kgも痩せたら十分すぎるということです。
長年かけて増えてきた体重ですから、ゆっくり減らすのがいいでしょう。

参加者の皆さんは、最初の2週間で食事と減量のペースをなんとなく体得されるようです。
ゆっくり減らしたい人はこれまでどおりの食事に近づけ、しっかり落としたい人は食事療法に従うということで、皆さん自分のペースでダイエットに取り組んでいます。
体重の変化のない、あるいは増えている方もいますが、いろいろなご事情で食事療法を開始していない方です。食事療法を守れば、確実に下がっています。ご本人も、私達も大喜びしています。

食事療法といっても、厳しいカロリー制限を伴う従来のものとは違います。
食事の中身の問題ですので、太る原因食材を減らせば、食事の量は関係ありません。
お酒ももちろんOkです。とにかく継続できる方法であるということが重要です。
ただ、最初の2週間はとても大切なので、医師や栄養士のサポートが必要です。

昨日からはダイエット3期生も7名が仲間入りしました。
ダイエットの輪を広げましょう!!

ダイエット外来担当医 今西康次

南徳

2008-12-01 02:28:46 | Weblog
ふー。
ついに11月も終わりました。
10月に研修医の新開・山本・今井と死ぬほど働いたのですが
11月は研修医の島袋・平良とともに10月以上に働きました。
さて来月12月はいったいどういうことになることやら。。

しかし働くということに関して少し考えてみて
「いったい今、生活の何%を仕事に費やしているか」
という話題について数日前に考えたところ、
考える余地もなく「100%」やな。と思いました。
「100%」ってなかなか言えないかもしれないなーと振り返ってみて思いました。
とにかく仕事が楽しい!おもろい!やってて意味がある!
一応少なくとも人の役に立てるように頑張っていると思える!
ってのが「100%」仕事に費やしていける原点かなーなんて。
でもオレが「100%」やったら比嘉先生はそれ以上かな?
なんて考えたりして。オレが「100%」なんて語る資格なんてないかぁと
今更ながら思っている今日この頃です。

人の命を預かる職業として楽しいとかおもろいとか言ったらあかんかもしれんけど
一喜一憂しながら日々全身全霊真っ向勝負でがんばってイキマス。

                      元ラガーマン K