カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

紅葉の山旅へ【ワリモ岳~黒部源流】

2012-10-22 | ヤマのこと


☆1日目:折立~太郎平小屋編
 2日目:太郎平小屋~雲ノ平 その1  その2      
 3日目:雲ノ平~水晶岳


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水晶小屋横でゆっくりし、ワリモ分岐まで戻ってきました。
ワリモ岳だけならここから往復しても1時間かからないだろう、
ならば天気も良いのでこのまま行って見ようと言うことに。あの岩のてっぺんを目指します。



ピーク標識は不思議なところにニョッキリ立っていた。

岩をよじ登ると・・・




テラスのように広い場所に出て、目の前に鷲羽岳。ほんのちょっとの距離なのにさっきより槍が近くなった。




三俣蓮華岳~黒部五郎カールが見事!
黒部五郎岳の美しさには惚れた~~~ いつか必ず登りたいリストに載りました。





遠くに端整な笠ヶ岳。

こんな素晴らしい眺め・・・申し訳ないくらい・・・最高♪

ここから鷲羽の山頂はすぐに見えてもったいないけど、往復したら1時間以上かかるしザックがあるし・・・
明日でいいや、と、お腹ぺこぺこなので岩苔乗越へ戻りました。


 
すっかりゆっくりしちゃって、13時過ぎちゃった。
まあ、こんな風に気ままに出来るようにゆるゆる計画にしたんだからいっか。
ようやく今日の昼食です、雲ノ平山荘のお弁当(¥1000)山のお弁当らしくシンプルで美味しかった。
さあ、のんびりと黒部源流の紅葉を見に行きましょう。



朝の雨がウソのように晴れ渡り、日差しが暑いくらい。


 
この流れたちが黒部の源流・・・キラキラ光る沢沿いを降りていきますが・・・




とにも・・・



かくにも・・・



本当に美しすぎてちっとも前に進めません!



 
振り返り振り返り降りてきて・・・




見上げる鷲羽岳の白い稜線とのコントラストにうっとり。拡大画像



黒部源流標識のところまで来ると、平坦な休憩にちょうどよい場所に出ました。
すると、レトロな本格カメラを持った雲ノ平山荘のお兄さんとバッタリ(笑)

「昨夜はお世話になりました、見に来られたんですか?」
と聞くと、
「今年の紅葉は10年に一度の色づき、この2,3日が見頃です。
だから今日は小屋の仕事休みをもらって昼からずーーーっとここにいるんです。
特に夕方が最高でしょ?いい時来られましたね」

と嬉しいこと言ってくれた。


某有名カールの紅葉に勝るとも劣らない、スケールの大きい見事な紅葉。
わたしの写真ではその大きさと美しさを伝えることが出来ずに残念です。




源流標識から上は、黄葉が増え、木々との距離もずっと近くなる。




ダケカンバの白と黄色のコントラストが素晴らしくて、ついつい足が止まってしまう。




小屋へ向けて登りますが、どの瞬間も美しすぎて、離れがたく何度も何度も振り返ります。




やがて山肌は夕日の柔らかな光に染まり始め・・・拡大画像




静かな黒部源流の紅葉は、今まで体験したことのない圧倒的な山の力を見せ付けてくれました。拡大画像





 
ようやく「三俣山荘」についたのは16時。


 
受付に行くと源流の途中でカメラだけ持って何度も往復していた男性が座ってる?
小屋の方でした(笑)こちらの方も見事な色付きにじっとしていられず源流に行っていたのでした。

ここは交差点のような場所に立っているので人気があるのか、昨日までの静けさとは違って平日でもわりと賑やか。
小屋の真正面が「槍」というのもすごいロケーションですね。
(雲ノ平山荘から来たので宿泊費が500円引きでした)


 
今夜は3日ぶりに温かいご飯を頂きます、小屋の夕食はハンバーグ。
(このエリア連泊の方も多いようで、宿泊が2日目の人は特大エビフライ付きのスペシャルメニューのようです)
2階の食堂から槍を眺めながら頂く夕食、素晴らしい1日に感謝。


食後は談話室で朝出発で新穂高から来たとか、明日中に鷲羽水晶雲通って富山まで行かなくちゃ、とか、
健脚・強者の皆さんのお話にビックリ(雲ノ平の人たちも凄かった)しながら、
北穂高山荘の明かりを遠くに夜がふけて行きました。



ようやく4日目へ(^^;;


【行程】雲ノ平山荘6:00→祖父岳山頂7:50→岩苔乗越8:50→水晶小屋9:50→水晶岳10:40~11:00
    ワリモ北分岐12:00→ワリモ岳12:40~12:50→岩苔乗越13:15~13:50→黒部源流標識14:55
    →三俣山荘16:00(かなりきままに歩いています)