カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

リベンジ・パノラマ銀座 【大天井岳へ】

2010-09-23 | ヤマのこと

燕岳編はこちら


大天井岳へ


  
9/18(土)、今日はゆっくり出発なので、5:30の日の出を眺めながら朝食。
くっきり、とは行かなかったが、真白い雲の中にぼんやり、だけど色濃く輝いた朝日が印象的だった。


  
心配していた天気も、その後は真っ青な空に。
さあ、今日は楽しみな「銀座」の稜線歩き♪
昨日は久々の登りで足が痛くなったけど、目覚めても体調の悪い感じはなかった、ほっ。
私にしては珍しく山小屋で爆睡できたからかな?
快適だった燕山荘にサヨナラして6:50、出発。


  
歩き始めてすぐに人気のあるのが理解できた。
ああ、これがかの有名な銀座なのね・・・なるほどこれぞ雲上散歩。
前には槍、後ろには燕、東には富士山???かな?


 
あまりの綺麗さに、何度も後ろを振り返りながら・・・
前にはこれが・・・蛙岩かな?
進んでいく先には昨日からちょっと不安だった「大天井岳」へのトラバース道がくっきりと見えている。


  
元気良く出発したものの、毎度の事ながら朝の身体は重い・・・
気持ちの良い稜線歩きだけど、イマイチ身体が動かずにこの夏の体調不良の悪夢が頭をよぎる。
大下りを見たら、最後まで歩ききることが出来るのか?ちと不安に・・・

下ったら・・・登り返す・・それが縦走だけど、意外にも小さなアップダウンが結構あるんだ~と思った。


 
ここは盛夏、お花畑だったのでしょう。
チングルマの果穂を見たら、白い花を見たのがつい先日のように思い出された。
ウラシマツツジの赤と、白砂のコントラストも美しく登山道に彩を添えていた。


  
歩き始めて約2時間半、これが切通岩?喜作さんのレリーフに着いた。
鎖や階段はあるけれど、丹沢表尾根のソレよりずっと安心(笑)
表銀座との分岐に到着、いよいよ大天井へのトラバース道登り40分。


  
遠くから眺めていたトラバース道は実際来て見ると傾斜も緩く、高度恐怖症の私の取り越し苦労だったと解った。
そう思ったらちょっぴり辛いけど、息も苦しいけど、あの先はどうなっているんだろう?
それを早くこの目で見たくて、一気に小屋まで登っていた。
時折振り返ると、さっきの稜線はずっと下に見えたけど、全く怖くない、嬉しいね。


  
10:00、大天荘到着。ウッディで綺麗な小屋だった。
脇のベンチにザックをおき、すぐそこの山頂を目指し登っていく。
日差しが強くて、暑くて暑くて10分が長く感じる。だけど登りきった山頂から見えたものは・・・


  
うわっ!槍がこんな目の前なの見たことない!すご~~い!
ここまで登ってきて本当に良かった、と思える絶景が広がっていた。
雲はあるものの、南西には梓川、北側には立山や劔岳、さらに名だたるアルプスの山々(同定できないのが悲しい)
そしてあの尾根の向こうのどこかに、私にとっての憧れの最後の楽園があるのね・・・


 
槍へと続く喜作新道を見下ろしながら、これが北アルプスなのね~~~、
と今更だけど初めてまともに歩いた私たちは、とても新鮮な感動に浸っていた。

やっぱりあの日、無理に歩かなくて正解だった。
雨とガスの中、ここを初めて歩いていたら魅力がわからなかっただろう。
2年間、待ち望んでいた風景に出会え、再訪のご褒美いっぱいもらえた気がした。



山頂を降りて時計を見るとまだ10:40。 
インディアンランチ食べたかったんだけど・・・お腹も空いていないし早すぎたので、
冷たいジュースを買って休憩だけとした。

小屋脇のベンチも心地よさ抜群!ダンナもこの場所を相当気に入ったようで、
「ここで昼間からビール飲んで昼寝したら最高だろうな」だって(笑)私もそう思う。

次はここを目指して来てもいいね♪


 

10:50、インディアンランチの宿題を残し、今日の目的、常念小屋へ向かい歩き始めた。


後半へ