ちょっと前の話なんですけど、千葉県射撃場でアキュラシー・インターナショナル (AI) のターゲット・ライフル、6mmBRのクーパー・マッチを撃っていたとき、排莢しようとしてボルトを引いたら、そのまま後にすっぽ抜けました!。一瞬何が起こったのか理解できなかったものの、よくよく銃を見たら・・・・・・
・・・・・・ゲゲゲッ、ボルトストップがっ、無いでござるよっ!!。
薄暗い射撃場の床を必死に探し回った結果、何とか部品は発見出来たけれど、ご覧のように穴の部分が欠損していました。オーマイガー!!!。困ったなぁ~。恐らくAXやAT等と共通部品なのでしょうが、現在のAIは軍/警察向けのスナイパー・ライフルの商売がメインで、既に生産終了しているターゲット・ライフルに関する対応は非常に悪く、部品を注文してもいつ届くか分かりません。そこで、何とかこの部品を修理できないか?色々なお店に相談したのですが・・・・・・
・・・・・・素材が鋳物なのでどこからも良い返事を頂くことが出来ませんでした。もちろん部品を新規に製作するなら修理は可能であるものの、残念ながらオリジナルと同じ形状を再現するのは困難との回答ばかり。ショボ~ン。
しかし、 “ 捨てる神あれば拾う神あり ” とはよく言ったものですね。ダメ元でいつもポルシェの整備でお世話になっているシミズテクニカルファクトリーの清水さんに相談したところ・・・・・・
「出来ますよ (あっさり) 。素材はステンレスが良いですか?。それともチタン?」
「スチールでお願いします!」
・・・・・・というわけで作って頂いたのがコチラです。
実はこのパーツ、ピンの部分の精度を出すために、先ずはそこを中心にして中央に凸型の突起のある円盤状の物体を削り出し、その後で周囲を切り取ってこの形に仕上げてあります。強度はもちろん、精度も質感も、オリジナルより遥かに上ですね。お見事です。
こんな感じで無事に部品が手に入ったので、早速修理することにしました。AIのターゲット・ライフルは、アクションとストックを4㎜のヘック4本で固定しています。スナイパー・ライフルのような接着タイプじゃなくて助かりました。
ボルトストップのピン、ロールピンなので本来はそれ用のポンチを使わなければいけないのですが、残念ながら私は持っていないので普通のポンチを使ってしまいました。ゴメンナサイ。ロールピンは再使用できないので、以前にBrownellsで買ったキットの中から合うヤツを見付けて使いました。
取り敢えず仮付けしてみたらこんな感じ。ピッタリです。さすがだなぁ。清水さんも銃砲所持者なので、どこがキモになる部分なのか?いちいち説明しなくても分かって頂けるので助かります。
機能にも問題が無かったので、再度取り外してヒートブルーで着色することにしました。敢えてスチールにして頂いたのは、実は着色が簡単だからです (笑) 。
スプリングは行方不明になってしまったものの、私の場合はスプリングを紛失するのは日常茶飯事?なので、昔から銃専用のセットを常備しています(笑)。径とテンションが合ったものを適切な長さにカットして組み込みます。
はい、出来上り。ヒートブルーなので写真ではオリジナルよりやや青みが強い仕上がりの様に見えるかも知れませんが、実際には全く違和感がありません。
最後にアクションをストックに組み込みます。銃の組み立てにもクルマと同様にトルク管理が必要なので、私はカノン (中村製作所) の空転式トルクドライバーを2種 (1.0N・m~5.0N・m用と4.0N・m~10.0N・m用) 使い分けています。ビットの部分はPBです。一般に木製ストックのターゲット・ライフルの締め付けトルクは5.0N・m前後の指定になっていることが多いですが、この銃の指定トルクは3.0N・mとかなり緩めで、リア・スクリュー側から先に締める様に指示されています。
はい、出来上り。ご覧のように綺麗に直りました。清水さん、ありがとうございました。
ちなみに、今回のような武器等製造法に抵触しない範囲のパーツの製作であれば、一般ユーザーからのご相談にも乗って頂けるそうですよ。飽くまでポルシェの整備、修理が本業なので、急ぎの仕事などは無理ですけどね。
・・・・・・ゲゲゲッ、ボルトストップがっ、無いでござるよっ!!。
薄暗い射撃場の床を必死に探し回った結果、何とか部品は発見出来たけれど、ご覧のように穴の部分が欠損していました。オーマイガー!!!。困ったなぁ~。恐らくAXやAT等と共通部品なのでしょうが、現在のAIは軍/警察向けのスナイパー・ライフルの商売がメインで、既に生産終了しているターゲット・ライフルに関する対応は非常に悪く、部品を注文してもいつ届くか分かりません。そこで、何とかこの部品を修理できないか?色々なお店に相談したのですが・・・・・・
・・・・・・素材が鋳物なのでどこからも良い返事を頂くことが出来ませんでした。もちろん部品を新規に製作するなら修理は可能であるものの、残念ながらオリジナルと同じ形状を再現するのは困難との回答ばかり。ショボ~ン。
しかし、 “ 捨てる神あれば拾う神あり ” とはよく言ったものですね。ダメ元でいつもポルシェの整備でお世話になっているシミズテクニカルファクトリーの清水さんに相談したところ・・・・・・
「出来ますよ (あっさり) 。素材はステンレスが良いですか?。それともチタン?」
「スチールでお願いします!」
・・・・・・というわけで作って頂いたのがコチラです。
実はこのパーツ、ピンの部分の精度を出すために、先ずはそこを中心にして中央に凸型の突起のある円盤状の物体を削り出し、その後で周囲を切り取ってこの形に仕上げてあります。強度はもちろん、精度も質感も、オリジナルより遥かに上ですね。お見事です。
こんな感じで無事に部品が手に入ったので、早速修理することにしました。AIのターゲット・ライフルは、アクションとストックを4㎜のヘック4本で固定しています。スナイパー・ライフルのような接着タイプじゃなくて助かりました。
ボルトストップのピン、ロールピンなので本来はそれ用のポンチを使わなければいけないのですが、残念ながら私は持っていないので普通のポンチを使ってしまいました。ゴメンナサイ。ロールピンは再使用できないので、以前にBrownellsで買ったキットの中から合うヤツを見付けて使いました。
取り敢えず仮付けしてみたらこんな感じ。ピッタリです。さすがだなぁ。清水さんも銃砲所持者なので、どこがキモになる部分なのか?いちいち説明しなくても分かって頂けるので助かります。
機能にも問題が無かったので、再度取り外してヒートブルーで着色することにしました。敢えてスチールにして頂いたのは、実は着色が簡単だからです (笑) 。
スプリングは行方不明になってしまったものの、私の場合はスプリングを紛失するのは日常茶飯事?なので、昔から銃専用のセットを常備しています(笑)。径とテンションが合ったものを適切な長さにカットして組み込みます。
はい、出来上り。ヒートブルーなので写真ではオリジナルよりやや青みが強い仕上がりの様に見えるかも知れませんが、実際には全く違和感がありません。
最後にアクションをストックに組み込みます。銃の組み立てにもクルマと同様にトルク管理が必要なので、私はカノン (中村製作所) の空転式トルクドライバーを2種 (1.0N・m~5.0N・m用と4.0N・m~10.0N・m用) 使い分けています。ビットの部分はPBです。一般に木製ストックのターゲット・ライフルの締め付けトルクは5.0N・m前後の指定になっていることが多いですが、この銃の指定トルクは3.0N・mとかなり緩めで、リア・スクリュー側から先に締める様に指示されています。
はい、出来上り。ご覧のように綺麗に直りました。清水さん、ありがとうございました。
ちなみに、今回のような武器等製造法に抵触しない範囲のパーツの製作であれば、一般ユーザーからのご相談にも乗って頂けるそうですよ。飽くまでポルシェの整備、修理が本業なので、急ぎの仕事などは無理ですけどね。