このオルゴール (英語ではミュージックボックスですが) は、カミさんのコレクションの一部。スイスのリュージュというメーカーが製作しているものです。
この3点は72弁でクルミのむく材の箱という、このメーカーの製品の中ではもっともシンプルなタイプです。装飾品としてではなく、純粋にオルゴールの演奏を楽しむためのモデルといって良いでしょう。
正直に白状してしまえば、初めてカミさんからこのオルゴールの存在を教えられたとき、私が最初に驚いたのはその価格でした。まだ “本物” のオルゴールの音を聴いたことがなかった当時の私にとって、オルゴールというのはただ音がする玩具のようなものだと思っていたからです。
しかし、私の本当の驚きはその後、つまり実際にその奏でる音を聞いたときに訪れました。
絶対的な音量はもちろん、音色、アレンジ、演奏時間の長さ等々、それまでに一度も経験したことがない種類のものだったからです。
さらによく見ると、ただの入れ物の世に見えた箱も、非常に凝った作りになっていることが分かりました。例えば角の部分では……。
……このように非常に複雑な組み方がされています。またふたの部分も驚くほど精密に作られており、閉じた状態では薄い紙一枚入りません。
惚れ惚れするほどのクラフトマンシップ。脱帽です。
派手な装飾でも付いていればそちらに目が行くのでしょうが、逆にこのようにシンプルな箱ではまったく誤魔化しが効きません。
このリュージュのオルゴール、確かに絶対的には高価な品物です。値段を聞いて、それでも買おうと思う人は、それこそ100人に一人もいないでしょう。しかし、私は今、最初にこのオルゴールの値段を聞いたとき、高いと思ってしまった自分のことを恥ずかしく思っています。
この3点は72弁でクルミのむく材の箱という、このメーカーの製品の中ではもっともシンプルなタイプです。装飾品としてではなく、純粋にオルゴールの演奏を楽しむためのモデルといって良いでしょう。
正直に白状してしまえば、初めてカミさんからこのオルゴールの存在を教えられたとき、私が最初に驚いたのはその価格でした。まだ “本物” のオルゴールの音を聴いたことがなかった当時の私にとって、オルゴールというのはただ音がする玩具のようなものだと思っていたからです。
しかし、私の本当の驚きはその後、つまり実際にその奏でる音を聞いたときに訪れました。
絶対的な音量はもちろん、音色、アレンジ、演奏時間の長さ等々、それまでに一度も経験したことがない種類のものだったからです。
さらによく見ると、ただの入れ物の世に見えた箱も、非常に凝った作りになっていることが分かりました。例えば角の部分では……。
……このように非常に複雑な組み方がされています。またふたの部分も驚くほど精密に作られており、閉じた状態では薄い紙一枚入りません。
惚れ惚れするほどのクラフトマンシップ。脱帽です。
派手な装飾でも付いていればそちらに目が行くのでしょうが、逆にこのようにシンプルな箱ではまったく誤魔化しが効きません。
このリュージュのオルゴール、確かに絶対的には高価な品物です。値段を聞いて、それでも買おうと思う人は、それこそ100人に一人もいないでしょう。しかし、私は今、最初にこのオルゴールの値段を聞いたとき、高いと思ってしまった自分のことを恥ずかしく思っています。