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半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

ピンチヒッターはコレ!。マイク H. フランクリンのボタンロック フォルダーです.。

2022-09-29 18:30:50 | ナイフ


ちょっと情けないミスをしてしまって、手元からバックの110が1本も無くなってしまいました!。トホホ~。まぁ以前にも書いた通り、あれは私にとって絶対必要な道具になってしまったので必ずまた同じヤツを買いますけど、それまで書斎のデスクの上にナイフがないと凄く不便なんで、買ったままお蔵入りになっていたコレを引っ張り出してきました。往年のカスタムナイフビルダー、マイク H. フランクリンが製作したボタンロック フォルダーです。




チタニウム+アバロン(アワビ)のハンドルというバック110とはかけ離れたテイストのデザインではあるものの、実はこういうのも嫌いじゃないんですよ(笑)。同じフランクリンでも、94年にHAWGになって以降の直線的なデザインの作品には全然興味ないんですけどね。私の場合、封筒を開くために使用する機会が多いので、デスク上に置くナイフとしてはこういうクリップポイントのブレードがマストです。ブレードの鋼材はATS-34なんで、私の用途にはちょっと贅沢かな。




こうやって片手で簡単に開閉できるという点も、サムスタッドなしの標準型110にはない大きなメリットです。さすがに一流の作家による手作りのカスタムナイフだけあって、開閉は量産品のバック110とは比較にならない程スムース。側面のボタンを押しならがら人差し指でブレードの背にある指かけの部分を引くと、シュコンッ!と気持ちよく刃が開きます。個人的にはサムスタッドみたいにブレードに何か付けるタイプより、こういうシンプルなタイプの方が好みです。




このシリアルナンバーを見る限り、どうやら92年に製作された作品のようですね。フランクリン氏ご自身はまだ存命であるものの、さすがに1960年代からナイフ作りをしていた方ということもあり、既にこういったカスタムナイフの製作からは引退しているようです。ハンドルがチタンで超軽量ということもあり、110みたいに文鎮代わりには使えないけれど(笑)、次の110が来るまでの間は書斎のデスクの上で頑張ってもらうことにします。




フランクリンといえば、私と同世代の皆様にとってはあの難物、ステライト6Kをブレードに使うことが出来た数少ないビルダーの一人として記憶に残っていることと思います。私がナイフに興味を持った70年代後半には、ステライト6Kのナイフは異常に高価で軽々しく手を出せる品物ではなく、正に “謎の超合金” というイメージでした。しかし、どうしてもその正体を確かめたくなった私は、その後フランクリンを含めて何本かのステライトのナイフを手に入れてみたのですが・・・









・・・この話はまた別の機会に。
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定番でゴメンナサイ。でもバック110フォールディングハンターは外せません。

2022-06-25 18:00:00 | ナイフ
現在、私が所有しているナイフの中で、常に書斎のデスクの上に置いてあるのは・・・ビンテージのバックの110フォールディングハンター!。昔ながらの一番安い ”素” のモデルです。全然面白みのないド定番の選択でゴメンナサイ。普段使いでナイフ好きの皆さんを唸らせるようなレアなアイテムを使いこなしていたらもっと格好良いんでしょうけど、いつの間にか誰でも一度は手にしたことがありそうなこの定番商品が、私としては絶対外せない大切な1本になってしまいました。




私が初めて110を手に入れたのは高校生の時のこと。今でもfacebookで繋がっている同級生のS君、T君と一緒に当時新大久保にあったICI石井スポーツ本店に行ったときに購入しました。別にナイフを買う予定じゃなかったのに、ショーケースに並んだナイフを見ていたら、急に欲しくなったのです。価格は確か13000円で当時(今でも?)の私には大金だったけれど、ソレルのブーツでも買おうか?と思ってお金を持っていたので、それがナイフ購入資金に化けました。




バックはメーカーの名前を知っている程度で別に110に対する思い入れもありませんでしたが、ICI石井スポーツのスタッフの方から 「最初の1本目だったら定番のバック110がオススメ」 というアドバイスを頂いたので、素直にそれに従いました。後で考えてみたら当時はまだ18歳未満だったはずなのに、私はショルダーバッグにビクトリノックスぶら下げていたし、3人ともそれっぽい恰好をしていたためか?(笑)、購入時に特に年齢を確認されることもありませんでしたね。




私にとって初めてのアメリカ製ナイフだったので、当初はゴツイつくりと頑丈さ(重さかな?)に驚きました。まだナイフの本当の切れ味を知らなかった頃でもあり、箱出しの状態でも恐ろしく良く切れるナイフだなぁと思ってましたね。だから初めて自分で研いでみたときには、全然切れなくなって焦ったよなぁ(笑)。そんな感じで私としては十分以上に満足していたので、その最初の110を紛失してしまったときには、迷わず同じ(はずの)110を買い直しました。しかし・・・




新しく手に入れたヤツは切れ味はともかく(箱出し状態で試し切りした程度では本当のことは何も解らないのです)、ボルスターの形状が丸っこくなってあの武骨さが薄れてしまっていたし、無垢だったはずのハンドルの木部も合板になっていて、全体的に何だか安っぽくなってしまったような気がしてガッカリ。当時はすでにモーゼスのカスタムナイフを含めて何本かのナイフを所有していたこともあり、結局ほどんど出番のないまま友人にプレゼントして手放してしまいました。




私が再び110に興味を持ったのはつい数年前、友人が旧くて雰囲気のある110を使っているのを見て良いなぁと思ったからでした。色々調べてみた結果・・・標準モデルの鋼材は66~81年までが440C、81~91年までが425M、92年~現在までが420HC。ボルスターが角ばっていたのは70~85年。ハンドルの木部が合板になったのは94年から・・・等々、様々なことが分かりました。私が最初に買った ”あの110” は、どうやら74~80年の6代目、通称 ”2ドット“ だったようです。




110は初期の物こそコレクターズアイテムになっていたものの、 “2ドット“ や "3ドット" の頃なら箱付き未使用のNOS(New Old Stock=いわゆるデッドストック)でもない限りそれほど高額のプレミアは付いていないことも分かりました。というわけで再度探して手に入れたのがこのタイプ。110の数字の左右に ”・” が打ってあるのが "2ドット" の由来です。正直、少し不安もあったけれど、実際に手にした物は正に私が好きだった ”あの110” その物でした。ヨカッタヨカッタ。




ご覧のように純正のシースも持ってはいますが、私は使いません。以前シースに入れて保管していたら、いつの間にかホックの内側が錆びていて、ハンドルの木部に丸い痕が残って消えなくなってしまったという苦い経験があるからです。その後、同時代( “2ドット” または “3ドット” )のNOSのみに絞って探し回ってさらに数本入手したものの、 ”ある理由” があって、最近ではこのナイフを野外の作業で使うこともなくなりました。その理由に関してはまた別の機会に書きますね。





この時代の110は大きくて重く、片手では開けず(現在はサムスタッド付きやオートマチックもありますが)、到底最近のナイフより優れているとは思えません。だから今更こんな古臭いナイフを選ぶのは単なるノスタルジーに過ぎないんでしょうが・・・残念ながら私の年齢になるとイマドキの物は似合いません(笑)。110は別に高級品じゃないけど、実用上十分な信頼性を持ち、所有する満足感もあり、使い込めば味が出る、ある意味ジッポのライターの様な存在かもしれませんね。


■その他のバック110/112関連ブログ
2024年03月12日 皆さんご存じですか?。バック ナイフにはB級品(FACTORY BLEM)があることを。

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2022年12月17日 今度はS30V!。久々にバック110フォールディングハンターを買いました。

2022年06月25日 定番でゴメンナサイ。でもバック110フォールディングハンターは外せません。
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初めて買ったカスタム・ナイフ、モーゼス #6 ハンターズ・ボウイ

2022-04-06 17:43:38 | ナイフ


私が初めてナイフを買ったのはまだ中学生の頃の事。サッカー部の仲間達とキャンプに行く時、持っていたら格好良いかな?程度の軽い気持ちで、5インチ位の登山ナイフを買いました。移動中もずっと腰に下げていたんですから、今から考えるとノンビリした時代でしたね(笑)。その後もビクトリノックスとか定番のバック110とかを買ったりはしてたけど、別に刃物に特に関心があるという程じゃありませんでした。この本、シューティングライフの1978年8月号を見るまでは・・・・・・




まぁナイフに関する連載も読んではいたんで、ランドールやラブレスの名前くらいは知ってましたけど、カラー写真で一流の量産ナイフから本格的なカスタム・ナイフまでずらりと並んでいるような特集記事を見たのはこれが初めてのこと。別に実用上は量産品のバックでも大きな不満はなかったけど、もし出来ることならば、持っているだけで満足できる上等なカスタム・ナイフを1本手に入れたいもんだなぁと思うようになりました。




さすがに当時でもラブレスやドーウェル、シュナイダー等は非常に高価だったので、最初は何とかギリギリで手が届きそうなランドールに狙いを定めていました。しかし・・・・・・実際に本物のカスタム・ナイフを色々見せてもらう内に、何故か洗練されたランドールより、むしろクーパーやフィッシャー、モーゼスみたいな少し荒削りな感じのナイフの方がより魅力的に感じられるようになりました。で、色々迷った末に手に入れたのがコレ、モーゼスの#6 ハンターズ・ボウイだったのです。




もちろん私が手に入れたときには既にA.G.ラッセルが製造権を受け継いだセミ・カスタム的な存在になっていましたし、シースもセイフ・ロック・タブ付きじゃありませんでしたが、当時はそんなことは全く知りませんでした。




ブレードはちゃんとハリー・モーゼス時代から継承されている “San-Mai” =“三層ラミネート鋼”を使って手作りされていて、私みたいな初心者が研いでもそこそこの刃が付くというフレンドリーな性格のナイフでした。当時は “知る人ぞ知る” 的なイメージもあって、そういう所もお気に入りのポイントでしたね。




実は最初に買ったヤツは長い間行方不明になっていたので、てっきり紛失したと思い込んでいました。そこで、eBayで良く似たヤツを見付けたときに思わずポチッとしてしまったのですが・・・その後、思いもよらない場所からひょっこり出てきたので2本に増殖してしまいました(笑)。製作された時代が最初のヤツよりも少し新しいようで、よくよく見ると細部は微妙に異なっています。




シースに入れっぱなしで保管してサビサビにしちゃったり、缶詰開けて傷だらけにしちゃったり・・・・・・私の無知で可哀想な状態にしてしまったこともあったけれど、かなり以前に一度専門店にお願いして仕上げ直しをしていただいたら、ピカピカになって戻ってきたので驚いたこともあったなぁ。いつの間にか、またサビの痕や傷が目立つようになってきたものの、このナイフに関してはもうこのままでいいかな・・・・・・




モーゼズのナイフに関しては、「The KEEN EDGE of PERFECTION A History of the Morseth Knife」 (James R. Beall、Gordon Morseth Sr.)という本も出ています。これを読んでから、モーゼス・ナイフのことがますます好きになりました。ランドールほど有名じゃないし、垢抜けしないデザインであるものの、今でもこちらを選んで本当に良かったなぁと思っています。もし最初に買ったのがランドールだったら、恐らく今ほどナイフに興味を持つこともなかったことでしょう。



このナイフ、炭素鋼なんでどうしても錆は出やすいし、今の私の用途には長すぎてほとんど使い物にならないこともあり、最近では1~2年に一度、マルセイユ石けんのビッグバーを切リ分けるとき程度しか出番がありません(笑)。頑張って買った最初のカスタムナイフでもありますし、相変らず大好きなナイフの1本ではあるんですけどね。というわけで、この “ナイフの話” はまだまだ続ける予定ですが・・・・・・さて、次はどのナイフにしようかな?。
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息子への誕生日プレゼント、今年はガーバーの初代フォールディング・ハンターにしました。

2021-07-14 17:30:12 | ナイフ
息子への誕生日のプレゼント、今年はナイフを贈ることにしました。いつまでもビクトリノックスのスイス・アーミー・ナイフじゃちょっと可哀想ですからね。しかし、ナイフは道具なんで、用途が明確でないと最適なモノは選べません。キャンプ用か、釣り用か、狩猟用か・・・・・・どこで、どんな使い方をするのか?によって全く変わってしまいます。バックの110はある意味万能だけど、さすがにちょっと当たり前過ぎるし・・・・・さて、困ったぞ。



でも逆にもしそうだとしたら、いっそのこと用途は無視して、眺めて楽しめる様なヤツ?でもOKじゃないか(笑)。息子もせっかく美大でデザインを学んでいるのだから、傑作と言われた過去の美しいデザインに触れておくというのも悪くないでしょう。というわけで、既にコレクターズ・アイテムとしての地位を確立しているこちら、ガーバーの初代フォールディング・ハンターを選びました。


ガーバーの初代フォールディング・ハンターは今から半世紀以上前、1968年に発売されました。ハンドルの素材はウォールナット、エボニー、樹脂(デルリン製)の3種類で、ウォールナットとエボニーに関してはプレーンと手彫りのチェッカーリング入りの2種が用意されていました。プレゼント用なんで、やはり今回は見栄えの良いチェッカー入りのウッドハンドルが良いでしょう。一般受けするのは、最上級モデルのエボニーよりむしろ木目の映えるウォールナットかな?。

(上:チェッカード・ウォールナット 下:デルリン)




(上:チェッカード・ウォールナット 下:スムーズ・ウォールナット)




(上:チェッカード・ウォールナット 下:チェッカード・エボニー)




さらにブレードに関しては、ステンレス(440C)とクロームメッキを施したハイスピードスチール(M2=いわゆるハイス鋼)の2種類がありました。ブレードのリカッソに ”S” の打刻があるのがステンレス、 “HS” の打刻があるのがハイス鋼です。現在の人気は圧倒的にハイス鋼で、あのサクッと食い込むような切れ味は他に代え難いという評価ですけど・・・・・・息子にはメンテの楽なステンレスの方が合っているでしょう。

(左:ハイス鋼 右:ステンレス)



このナイフ、一説によると手作業の部分が多くて生産コストが掛かり過ぎたということで、1974年には生産が終了。その後しばらく在庫のあった一部モデルの販売は続いていたものの、1976年(今から45年も前!)を最後にカタログからドロップしています。後継モデルがあったにもかかわらず、当時からこの初代の方が好きだという方が少なくなかったようで、私が最初の1本目を手に入れたときには既に結構なプレミアが付いていました。


このナイフの困ったところは、個体差が非常に大きいこと。今までにかなりの数を買いましたが、同年代のNOS(New Old Stock = いわゆるデッドス・トック)同士で比較しても、木目やアクションのスムーズさ、ブレードのガタ等々、量産の工業製品とは思えない程の大きなバラツキがありました。今回は手持ちのチェッカー入りウォールナットハンドルでブレードがステンレスというヤツの中から、木目が美しく一番アクションがスムーズだった奴を選んでプレゼントしました。



プレゼントしといて何ですが、実はこのナイフ、マッチョな外見から想像される様なタフガイじゃありません。ブレードが薄いんで包丁みたいな感じで使う分には中々良い使い心地なんですけど、硬い物を切るとすぐガタが出るし(未使用の新品でも最初から結構ガタがあったりするんですけどね)、見掛けによらずかなり繊細なナイフなんですよ。現在、これを購入しているのは主としてコレクターの皆さんで、正直な話、私も今ではもう実際に使おうという気は全然起きません(笑)。

それじゃ、私は一体どんなナイフを実用に使っているのか?というと・・・・・・


・・・・・・その話はいずれまた。
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