(この奥で目の前に出てきたのになあ)
午後1時半頃にヤマドリもイノシシも撃った谷に着いた。
犬達と奥へ歩いて行くと昨年置いてあった檻が無い。
ところがその辺りからイノシシが掘った新しい跡が飛びとびに続いている。
姫も花子もチビも右左と何かを探す。
一応ヤマドリと思い6号と5号を詰めて様子を見る。
犬に付いて二股の別れまで行くも追い出せず。
谷を下りかけると何時の間にか姫が居ない。
すると右上でワンワン吠え出した、イノシシである。
チビが走る、わしは弾を実弾に詰め替える。
イヤホーンで演歌懐メロの越路吹雪さんを聞いていたのだがスイッチを切りイヤホーンを胸に仕舞い
声の方へ下っていると、直右の方でブイブイとイノシシの声が聞こえる。
「ん、来るンか?」
銃を準備して右上を見ているといきなりイノシシの顔が出て来た、目の前10mである。
丸い鼻の穴と白っぽい色まで見えた。
イノシシも気付き反転する、その瞬間に1発撃つ、イノシシは木の陰で見えない。
続いて子が走って来たがそれは撃たずに先のイノシシを確認するとなんともう30mも先の斜面を猛スピード右上方へ走っているではないかその黒い塊を狙いロケット弾の2発目を撃つも中った気配なし。
逃げた方向を見ていると又黒いのが来た。
「えっ、3匹も?」と見直すと甲斐犬のチビがイノシシの跡を追っている。
こんな時に慌ては撃ちかけるのだろうなあ。
直にかなり上で吠え出した。
今度は下流から想像して先回りして待っていたが10分後にチビと姫が相次いで目の前へ降りて来た。
先回りは成功したのだが今度はイノシシが回っては来なかった。
最初のチャンスに準備も出来ていて目の前だったのだが反転と発射が同時だったようで一瞬遅れた様だ。
数えられない程ヤマドリを撃ちなれていたのにイノシシには少し違った。
まるで素人同然の下手くそである。
まあ、後で運搬が1km以上も有るのでスカで良かったのかも?。
ほれにしても丸々コロコロしたメスだったのになあ・・・・・・、あああ下手くそじゃなあ。
諦めて北の谷へ行くとそこも堀跡がある。
それにヤマドリが好きな羊歯を軸だけにしている。
期待しておくまで歩くが時間帯のズレなのか出会えず。
犬達はよく探してくれたが残念。
帰宅後犬達に食事を与えて置き車にも餌をやりに行く。
ついでに年1回の洗車ワックス掛けも張り込んでしてやる、空気も満タンだがこれはタダです。
今日はイノシシを犬達が回してくれたのに悪い事をした、花子やはり銃声が少し怖いようだ。
まあ、失敗は付き物なので今度の反省にします。
今夜は隣から頂いたブリの刺身と、イノシシ鍋にしよう。
(ヤマドリが食べて軸だけになった羊歯)