入らず。

昼間、鼻黒はずっと裏の犬小屋の横で寝そべり時たま中に居る犬達に前足を伸ばしたり鼻を檻の間から入れてコミュニケーションを取っている。
一人前？に夕方の散歩を催促してくる。
山までは何時ものとおり走って来る。
林道を歩きながら鼻黒を捕まえたり、抱き上げたり、裏返しにして腹を触ったりあらゆるスキンシップを計るのだが、鼻黒にすれば怖いのかも？、それでも山ではジャーキー欲しさか摺り寄ってくる。
体を跨いでも平気だしわしの股の間を後ろからすり抜ける事もある。
それでも家の近所や小屋の前では絶対？に捕まえささず。（困ったもんだ）
昼に骨付き豚バラとグレの煮付けをやったので腹は減っていないだろう？。
小屋に入らないのなら餌抜きにしよう。
今夜も蒸せそうだ。
今日は寒気もせず節々も痛くない。
先日の違和感は何だったのか？。
まあ、年で片付けておこう。

今回も負け。

釣りに行こうと交差点で止まると、鼻黒が後ろまで付いて来ている。
後続車がいて前へ行くしか無し。
信号が変わって国道へ出ると鼻黒も歩道を横断してわしの車に付いて来る。
「いかん、ラッシュの国道じゃ、危ない」
直横道が有り、其処へ走り込む。
鼻黒も付いて来た。
降りて捉まえようとするも逃げる。
山道なので奥へ走ると付いて来た。
再度降りて乗せようとするも逃げて捕まらず。
此処ならどうにか帰るだろうと思いＵターンして国道へ出て釣り場へ走る。
バックミラーで見ると鼻黒がこちら方向へ来ている様にも見えたが後続車で見えなくなる。
鼻黒の奴わしの車のエンジン音を知っているので追って来た様だが車の怖さを知らない。
朝夕はわしが鼻黒を轢かない様に鼻黒の動きを見ながら運転しているのだが国道を走る車が犬を見てそこまで気使いするかどうかである。
気には成ったがそのまま走り釣り場に着く。
誰も居ない。
８時前から釣るがオセンが何万匹？も集まり撒き餌を追う。
少し波が有って条件は悪くない。
それでも釣れるのは２０ｃｍ以下のコビンチャばかりだ。
やっと２３ｃｍが来た。
次に首を振る重いのが来た。
ウマズラの３３ｃｍだ。
これは煮付けに最高なので有り難い外道だ。
ただ、釣れるコグレはリリースばかりで結局１５匹程逃がしてやる。
９時にまるで喰わなくなった。
釣り人が一人来て今までに最高２７ｃｍを釣ったのでよく来ていると言う。
今日も食いが良くなるまで辛抱すると言っていた。
わしは鼻黒の事も気に成っていたので早仕舞いをして帰途に着く。
家の近くの国道の反対車線で蛇行運転をしていないか気にしながら帰った。
異常な運転車両には会わずこちらの車線にも鼻黒は居なかった。
家に着き、車から降りると裏から鼻黒が姿を見せる。
「ああ、良かった、おまえ事故に遭わず無事だったか」
傍へ挨拶代わりに来るがわしが近付くと逃げる。
釣り道具の後始末をして犬達の食事とウマズラとコグレの煮付けを同時に炊いた。
鼻黒、裏の指定席で寝転んでいる。
今日は運が良かった、釣りではない鼻黒の事です。
それと何時もの言い訳、今日はましなグレが居なかったのが原因で釣れなかった事にしとこ。

久し振りに跡が・・・・・。

この所づっと裏山ばかり登っている。
鼻黒が居る為である。
どうにか懐かせたいので遠くまで走れない。
今朝も小屋から出ても車に乗らず、走って付いて来た。
山では何時も以上に頭や背中を撫でまくってやる。
傍へ来る度、横を通る度に何処かを手で触るがそれほど嫌がらない。
動きは俊敏で耳を使い、高鼻も使う。
思った通り、良い犬？だ。
ところが車に戻ると警戒して傍へ来ない。
学習能力は有る。
後は信頼関係が万全に成ればどうにか使えるのだが・・・・・・。
今朝は２ヶ月ぶりにイノシシが歩いて雑草に泥が付いていた。
犬達の反応は無かったがあんな場所に泥が付くのはイノシシ以外には無い。
まあ何処かに居るのは居るのだろう。
帰りも鼻黒乗らず、小屋にも入らず。
今日は朝の内少ない餌でコグレを狙いに行こう。
蒸し暑そうだ、水分を多く用意して行こう。

分かり難いが泥で葉先が一部白くなっている。