しろとくまの動物病院ブログ

獣医となって四半世紀。
動物診療を通して見えてきた世相を語る。

小学3年生

2016-02-03 14:59:06 | 日記
「動物病院のお仕事って何ですか?」

うちの動物病院には、小学3年生から
中学2年生までの、たくさんの子ども達が
教育の一環として、見学や職場体験学習に
やってきます。

その中で、小学3年生の子ども達とのQ&A
コーナーがあるのですが、その質問の中に

「動物病院のお仕事って何ですか?」

があります。

院長である私はいつもこうお答えしています。

「動物病院のお仕事はふたつあります。
ひとつ目は、動物たちが病気をしたときに、
病気を治すこと。
そしてもうひとつは、動物たちが病気しない
ように、病気にならない方法を、飼い主さん
に教えることです。」

そしてこのタイミングで逆に私から子ども
達に質問します。

「きみたちは、病気になりたいですか?」
全員がおもいっきり首を横に振ります。

中には「ゼッタイにイヤツ!」と大きな声で
答えてくれる子もいます。

「だよね。病気なんかにはなりたくないよね。
そしたら、きみたちは病気にならない方法を知って
いますか。」と聞きます。

「ラジオたいそう!」

と飛び切り元気に答えてくれた子がいましたが
ほとんどの子どもが小さく首を横に振ります。

「それじゃ、きみたちができる病気にならない
簡単な方法をとくべつに教えてあげます。」

この瞬間、子どもたちの姿勢が少し前のめりに
なります。そして手に保持していたえんぴつを
握り直します。

私が最も好きな瞬間です。

「教えてほしいひとっ?」

「は~いっ!は~いっ!」

かなり心をつかんでいます。

「それでは、教えましょう。ひとつめは…」

ググッと子どもたちの体にちからがこもります。

「たくさん寝ることです。」

「へえ~そ~なんだ。」

「みんなはいつも何時に寝てるかな?」

「9時~、10時~、11時~」

結構遅いなと感じます。

「からだを大きくしたいですか?
したいひとっ?」

「はあ~い」

全員が手をあげます。

「病気にならないようにするためと、
からだを大きくするためには、たくさん寝る
こと。これはゼッタイです。」

かなりの筆圧でえんぴつを走らせています。

「からだは寝てるあいだに、大きくなったり、
強くなったりしています。なので、たくさん
寝れば寝るほど大きくなるし強くなります。
どんなにおそくても、9時にはおふとんの中に
入ってください。できるひとっ!」

みんな一斉にビシッと手をあげます。

「すごいね~。みんなすばらしいです。
みんなすばらしいので、ふたつめをお話し
します。
ふたつめはウンコです。」

「え~っ!」

男の子たちは結構よろこびますが、女の子たちは
ちょっと引きます。

「おそうじしないで、ゴミだらけでハエがブンブン
飛んでいて、ゴキブリがたくさんいる汚くて
くさ〜いお部屋と、いつもきれいにおそうじして
ゴロゴロ寝転ぶことができるキレイでい〜におい
がするお部屋どっちがいい?」

「キレイがいい~!」

「でしょ。キレイでい〜においがいいよね~。
ウンコを出すのは、お部屋をおそうじしてゴミを
外に出すことと同じことなんだよ。だからからだは
いつもきれいでい〜においだよ。」

これで女子も納得してくれます。

「だから、ウンコはゼッタイにがまんしては
いけません。学校でじゅぎょう中にウンコしたく
なったら、手をあげてトイレに行ってきます。
って言って行きましょう。言えるかな?」

ここはなかなか一斉に「は~い!」とは行きません。

「それでは、毎日あさウンコをしてから学校に
行きましょう。できるひとっ!」

「は~い。」

なんとなく同意みたいな感じです。

健全な排泄なくして、健康はゼッタイに不可能です。
これだけは断言できます。
腸内細菌のコンディションは、感情、思考、肉体
精神、人格、行動、言動、人生すべてにリンクして
いるからです。
大人たちは、もっとウンコに注目してもらいたい
と思います。

「みっつめは、たくさん外で遊ぶこと。
みんなゲームとかしてる?」

「してる~。」

これは100%「してる~。」という答えが
返ってきます。

「さっき、からだを大きくしたいってみんな
言ってたよね。外でからだを動かさないと
大きくなれないって知ってた?」

「しらなかった~。」

「ゲームってからだを動かすかな?」

「しな~い。」

「だよね。だからゲームは雨の日にやったら
いいんじゃない。雨の日じゃない日は、外で
遊ぼうよ。できるひとっ!」

「は~い!」

「よし、みんないい子です。このみっつを
ちゃんと守れたら、病気しないで大きな
からだになれるからね。クラスのおともだち
にもおしえてあげてよ。おしえてあげることは
すごくいいことだから、よろしくね。」

何気にアウトプットも要求しておきます。
アウトプットさせることで、本人のインプットの
質を高めると同時に、実行継続するための
モチュベーションを強化するためです。

他にもたくさん子どもたちに伝えたい
ことがあるのですが、一度に教えられる
ことはこれが精一杯でしょう。

こういった小さな子どもたちと接すると
本当に元気でいて欲しいと思います。
病気になって欲しくないと誰もが思う
はずです。

動物たちも同じです。誰もが病気になら
ないで欲しいと願っています。

でも実際はどうでしょう。現実は…。

そうです。子どもの病気も動物の病気も
増加し続けています。

病気にならない方法は、数多くあります。

大人がもっとたくさん学んで、周囲の子どもたち
と動物たちを守ってくれたらと痛切に感じます。

私は獣医です。

なので、動物たちの病気を治す仕事と、
病気にならないようにする仕事を頑張ります。

病気になって、病気を治すために病院に
行くよりも、病気にならないようにする
ことの方が、比較できないくらい遥かに
大事なことです。

病気にならないために必要なステップが
あります。

これは成功するために必要なステップで
世の中の成功者と言われている人たちは
すべてこのステップを行っています。
逆に言うと、このステップを行えば
すべての成功を手にすることができます。

このステップについては、次回くわしく
説明いたしますので、楽しみにしていて
ください。

みんな健康になって、もっともっと暮らし
やすい日本を創りましょう。

子どもたちのために…。
動物たちのために…。

動物と子どもたちの健康を願ってやみません。

追伸

これは、私自身が実践している健康メソッドです。
よかったら覗いてみてください。

ここからリンク→gooブログトップにリンク←ここまでリンク