□作品オフィシャルサイト 「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」
□監督 サム・メンデス
□原作 リチャード・イェーツ(「家族の終わりに」)
□脚本 ジャスティン・ヘイス
□キャスト レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、マイケル・シャノン、キャスリン・ハーン、デヴィッド・ハーバー、キャシー・ベイツ、J.O.サンダース、ゾエ・カザン
■鑑賞日 1月24日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
約11年ぶりのあの『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの再共演となれば、これは観ない訳にはいかないだろう。 特に先のゴールデン・グローブ賞でケイトは主演女優賞・助演女優賞の2冠に輝き、そのあとのアカデミー賞でも主演女優賞にノミネートされている。 監督に『アメリカン・ビューティー』でアカデミー賞最優秀監督賞に輝いた彼女の私生活ではハズバンドであるサム・メンデスが撮るのだ。
1950年代半ばのコネチカット州の郊外レボリューショナリー・ロードにある閑静な住宅街に住んでいるフランク(レオナルド・ディカプリオ)とエイプリル(ケイト・ウィンスレット)。 二人の子供もに恵まれ、とてもえ幸せに暮らしていた。
互いの夢のために、フランクはヨーロッパでの成功を夢見、エイプリルは女優になるという夢の実現のため、人生で大きな賭けに出る。 しかしながら二人の夫婦の生活は年月を経るにつれ、そこには少しずつブレや不協和音が出始め、その延長に、お互いがお互いを見失い、共に別の男女との関係に進んでしまう。 そしてせっぱつまった状態でエイプリルが妊娠し・・・。
この夫婦の会話を中心に映画は進行するが、その対話シーンが多く、正直原語で理解できない僕は字幕を一生懸命追っかけることですっかり疲れてしまった。 もっと端的な字幕でもいいのではないかと思うほど、字幕数が多かったように感じた。
夫婦の会話なんて、他人がそんなに難しく考えるほどのことは言っていないし、映像でお互いの喜怒哀楽は観て取れるものだ。
ディカプリオとウィンスレットのキャッチボールがもっと興味深いものだと思っていたのだが・・・。
あの時代に女性の自立というのは大変なことだったと想像できる。 現代社会では当たり前の共働きも、それが女優という脱現実的なものであっても、決して難しい作業と選択であったに違いない。
それでいて、あの最後のシーンは非常にその時代の強烈な印象を与えるべきものだった。 今ではなんでもない(医学的に)ことが、そこまでして決断というある意味後味の悪い印象を残して終わったことを考えると、原作のもつ味わいは、もしかしてもっと深いところにあったのかもしれない。
脇に置かれた不動産屋ヘレンにキャシー・ベイツを起用していたが、監督が意図するほど、価値があるものとは思えなかった。
先行してケイト・ウィンスレットの素晴らしい演技の評価がされているが、決してディカプリオもそれに劣らずの演技だと僕は感じた。 平等視というのは難しいかもしれないが、それは私生活でもケイトの魅力を知り尽くしているサム・メンデスの力量以外の力がケイトに働いたのかもしれない。
もう一度観直してみないと理解できない映画なのかもしれないなぁ・・・。 しかしながら女性の目から観たかみさんの意見も同様なものだった。
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なぜ時代設定が50年代のままだったのか?
なぜ、いまこの作品だったのかを考えた時に、とても深い作品だったのだという気がします。
堕胎はOK.の現代。
女性の社会進出。離婚率の増加。
出生率の低下。
そして精神を病んでる人の増加。
30年ほど前、会社の先輩たちが、郊外に庭付き一戸建てのマイホームを買い、
出産を機に退職していった時代を思い出しました。
「金妻」の時代(笑)
復職した方もいますが、多くは金妻になった、日本もあります、レボリューショナリーロード
>堕胎はOK.の現代。女性の社会進出。離婚率の増加。出生率の低下。そして精神を病んでる人の増加。
先進国の富裕層の進んだ未来との葛藤の歴史とのギャップだったんでしょうかねぇ・・・。
>30年ほど前、会社の先輩たちが、郊外に庭付き一戸建てのマイホームを買い、出産を機に退職していった時代を思い出しました。「金妻」の時代(笑)
なるほど。 う~ん、「金妻」ですか(笑)
>復職した方もいますが、多くは金妻になった、日本もあります、レボリューショナリーロード
そうかもしれませんね~
トラックバックからたどってこちらにお邪魔いたしました。
が、TBして頂いた記事が「ベンジャミンバトン~」で、作品が違うのですが、そのまま了承してよろしいでしょうか??
http://yaplog.jp/deepest_depp/tb_ping/826(←こちらの記事になってました)
私は「レボリューショナリーロード~」は未見ですので、見たらこちらにTBさせて頂こうと思っています。
手違いだったら?と思ってお邪魔致しました。
では失礼します。
>TBして頂いた記事が「ベンジャミンバトン~」で、作品が違うのですが、そのまま了承してよろしいでしょうか??
申し訳ありませんでしたm(__)m お手数ですが削除していただけます?
>私は「レボリューショナリーロード~」は未見ですので、見たらこちらにTBさせて頂こうと思っています。
はい、そのときはよろしくお願い致します。
こちらからもTB送信させていただきました~。
私もディカプリオの演技、素晴しいと思いました。
あの受け手がいたからこそケイト嬢の演技も活きた気がします。
最近blog開設したのですが、今後ともよろしくお願いいたします。
>私もディカプリオの演技、素晴しいと思いました。
あの受け手がいたからこそケイト嬢の演技も活きた気がします。
ですよね~ ディカプの成長のあとが観れた映画でした!
>最近blog開設したのですが、今後ともよろしくお願いいたします。
こちらこそ、よろしくお願い致しますm(__)m
ん~この映画とても評価が分かれてますよね
私も女ですが、エイプリルには共感できず、フランクは話し合って解決しようとしているのに。とか、せっかくフランクの仕事が認められて出世できそうなのに、と思ってしまいました。
でもディカプリオとケイトの演技は本当に良かったと思います。
それから妊娠してるのにすぱすぱ煙草を吸うエイプリルがすっごい気になりました、時代的に普通だったのでしょうか???
>私も女ですが、エイプリルには共感できず、フランクは話し合って解決しようとしているのに。とか、せっかくフランクの仕事が認められて出世できそうなのに、と思ってしまいました。
ですよね~ 特にエイプリルの目指す女優というのは
出会った頃にフランクも彼女の夢をわかっていたことですから。ただこの時代背景ではどうなんでしょうね?
>でもディカプリオとケイトの演技は本当に良かったと思います。
そうですね^^
>それから妊娠してるのにすぱすぱ煙草を吸うエイプリルがすっごい気になりました、時代的に普通だったのでしょうか???
どうなんでしょうね(笑)?
あの時代は富裕層しか吸えなかったというか、ステータスだったのかも・・・。