京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『転々』

2007-12-01 | 邦画


□作品オフィシャルサイト 「
転々
□監督・脚本 三木聡
□原作 藤田宜永(「転々」新潮文庫刊)
□キャスト オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子、
       岩松了、ふせえり、松重豊、笹野高史

■鑑賞日 11月25日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

これは三浦友和の真骨頂とも言えるべき作品です。 アクマ先生もビックリな(笑)

“町で岸部一徳を見かけたらいいことが起こる”
町で見かけたわけではないですが、一徳もシローも見かけたけど、プラスマイナス0でした(笑)
ちなみに千原兄弟には会わないほうがいいです(爆)

なんてこの映画を表現すればいいのかわかりませんが、3連休の2日間を東京の街中を
ブラブラ散歩して歩いた後の映画だったので、妙な親近感がありました。

映画の中で登場するオーギョーチィ(愛玉子) 、どんなものかわからなかったが、レモン味だと
いうことはわかった。 実際に、上野桜木町に老舗があったなんて・・・。
先に映画を観ていたら絶対に食べてたなぁ(笑)

自首をするために、借金取立てのために訪ねた男を道連れに、半ば脅しで霞ヶ関まで歩き続ける。
近郊型ロードムービーと言っていいのかどうか分らないが、霞ヶ関までの残された時間を共有し、
お互いの傷を深くしたり、なめあったり。 でも皮肉なことにその短い旅の中で、不思議に互いを
認め合ってしまうところが面白い。 それは明らかに現代社会における家族の歪に対し、
やんわりとメスを入れているようだった。

最近の三浦友和は妙に味わい深い役者になってきた。 僕的に思うところでは肩の力を抜いて
7~80%程度の力で演技しながら、100%の以上の効果を出していくような感じだと思える。 
外見は髪の毛を中途半端に伸ばし、ノリとしては本人が若い頃ロックをやっていた時のような出立ちと、
高圧的ながらも嫌味のない人間を創り上げていた。 そのあたりのノリとオダジョーのノリのミスマッチが
映画として面白い味を醸しだしていたと思える。 そして大きな仕掛けもない代わりに、
無理して削ぎ落とすところもない絶好の尺となっていたところは、三木監督の見事な手腕なのかもしれない。

ALWAYS 続・三丁目の夕日』のところでも書きましたが、三浦友和さんのインタビュー記事があり
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』や『転々』について話されています。

   記事  「人 インタビュー 存在感のある役者へ」  

冒頭にも書きましたが、この映画を観る前に、紅葉を求めて上野・駒込・王子と散策して回ったのですが、
目的もなく歩くことって、目的を持って歩くとは別の面白さを秘めていると思える。 それはそこに小さいながら
沢山の発見があるからで、ましてや互いの素性を知らない同士が、最後の目的地はわかっていても、
そこの最後の決断の日はわからない。 時間の共有がいつのまにか互い人生の二つの人間の環の重なり
合う部分を増やしていく。 だからこそあのカレーの意味が深くなるし、そのカレーを食べることを
止めさせようとする文哉(オダジョー)も人間味が出て面白い。

キョンキョンが二人の間に入って潤滑油的な役をしているし、非日常的ではなく女性としてのあるべき姿を
投影していた。 先日観た『やじきた道中 てれすこ』でも野次さん喜多さんの間に入っていい潤滑油になっていた。 
幾つになってもかつてのアイドル視される部分も切れないのだが、悪戯に歳を重ねているとは思えない。
キョンキョン曰く、この映画は“すごろく”みたいな映画だと。 「上がり」に近づいても、最後はサイコロの目の数が
合わないと上がれない。 言い得て妙だ(笑) そして「1回休み」のところで待っている女を楽しんだと。

色々クセ者役者が出ているけれど、岩松了、ふせえり、松重豊にはやはり“時効警察ノリ”が笑えましたね(笑)
オダジョーとの絡みはなかったですが・・・。 この三浦友和&オダジョーのコンビが最高に可笑しくて、
かつこの映画を色を濃くしている。 随所に小ネタ満載。 上手く表現できないけれど、“燈台下暗し”とはいえ、
見るべくして見ているような人生は損をしてますよと言われているようなそんな感じをこの映画から受けた。
最後の一歩は本人が踏み出すしかないが、もらった100万円以上の人間的価値が竹村文哉の財産となることは
間違いない。 少なくても大学生活を8年間も続けている以上に貴重な財産に。

最初から折れてずれていた1万円札、風に吹かれて追いかけている間に福原は横断歩道を渡って、
後姿だけが文哉に別れを・・・。 それは粋な東京散歩のピリオド。

大都会東京のほんの一部分を切り取った、そしてその中の一握りの人間模様を、こんなに綺麗だったか
東京と思えるぐらいの色ずく東京の姿は、ちょうど今の東京の景色に同期して、綺麗な紅葉に足を止め、
佇みながら熱いココアを飲んでいるような味わい深い、温かい映画だった。

 来年の同じ時期を迎えるときに、この原作を読んでみたい。


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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kze)
2007-12-02 10:33:12
TBありがとうございました

私は、映画観終わった後、
さっそく原作本を買いましたよ


今年間に合ってよかった~。 (Ageha)
2007-12-02 14:23:15
たびたび書いてるんですが
「キサラギ」「アヒルと鴨のコインロッカー」
この2本のあと
何見てもイマイチでね~・・・。

コレたぶん自分が見た今年のベスト3にはいるな、
あんましたくさん見れなかったこともあるんだけど
それでも。
しょっぱなの横スクロール映像からして
完全に仕組まれた笑いがあって
とにかくプププでした。

千原兄弟となんかありました?(笑)

あたしゃ~今年残りの福と全部ひきかえにしても
オダジョーに会いたいです~
(・・・ん?なんかセコイ願いだな)
図書館で~ (cyaz)
2007-12-02 21:11:16
kzeさん、tb&コメントありがとうございますm(__)m

>私は、映画観終わった後、さっそく原作本を買いましたよ
なるほど^^ 僕も図書館で借りてきました。

親近感~ (cyaz)
2007-12-02 21:14:14
Agehaさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m

>たびたび書いてるんですが「キサラギ」「アヒルと鴨のコインロッカー」 この2本のあと何見てもイマイチでね~・・・。
そうでしたか^^

>コレたぶん自分が見た今年のベスト3にはいるな、
あんましたくさん見れなかったこともあるんだけど
それでも。しょっぱなの横スクロール映像からして
完全に仕組まれた笑いがあってとにかくプププでした。
東京に住んでいると、また親近感のある景色の中で展開されるストーリーなので余計に感動です^^

>千原兄弟となんかありました?(笑)
いや別に(笑)

>あたしゃ~今年残りの福と全部ひきかえにしても
オダジョーに会いたいです~
意外にちっちゃいですけどね(笑)
こんばんわ~ (ななな)
2007-12-03 21:40:50
cyazさん♪
三浦友和さんと聞いてやっぱり一番最初に思いつくのはアクマ先生です。
でもこれからは友和になるかもしれません。
なんていうか、あのやる気満々でとことこ歩いている感じがとてもよかったです。
オダジョーが出ていると彼に目が行くのですが、今回は友和に微笑み~になってしまっていました。

映画もゆるゆる~だけど好きでした♪
オヤジ~ (cyaz)
2007-12-03 22:29:43
なななさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m

>三浦友和さんと聞いてやっぱり一番最初に思いつくのはアクマ先生です。でもこれからは友和になるかもしれません。
なかなか渋い感じが良かったですね(笑)?

>なんていうか、あのやる気満々でとことこ歩いている感じがとてもよかったです。 オダジョーが出ていると彼に目が行くのですが、今回は友和に微笑み~になってしまっていました。
ほうほう、ロマンスグレーではないですがオヤジもイケますかね(笑)?
Unknown (ケント)
2007-12-06 13:14:34
cyazさんこんにちはケントです。TBお邪魔します。
なかなかユニークで楽しく、不思議と心癒される映画でしたね。
三浦友和とオダギリジョーのコンビもなかなかいいですね。
Unknown (ヤマト)
2007-12-06 15:42:16
cyazさん、こんにちは☆!☆

三浦友和さん、素敵でしたね。
キョンキョンといい、
「素敵に歳を重ねている大人」、
どうすればそうなれるのか講習会を
開いて頂きたい。

自転車のベルが回る部分とか、
ガッチガチのコーヒーだとか、
「ごく、弱火でも?」だとか、

もう三木様流石ですとしか言えませんです。
重厚~ (cyaz)
2007-12-06 17:22:55
ケントさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>なかなかユニークで楽しく、不思議と心癒される映画でしたね。三浦友和とオダギリジョーのコンビもなかなかいいですね。
不思議に合ってましたね~
今作ではオダジョーより、三浦氏の方が重厚でしたね(笑)
こんばんは♪ (ミチ)
2007-12-06 17:24:44
金沢で公開されるのは来年になってからなので、待ちきれずに京都まで見に行ってしまいました~。
見に行った甲斐がありました。
もともと三木ワールドは大好きなのですが、原作があることでオチもしっかりしていたように思います。
早速原作も読みたくなりました。

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