□作品オフィシャルサイト 「笑う警官」
□監督・脚本 角川春樹
□原作 佐々木譲
□キャスト 大森南朋、松雪泰子、宮迫博之、忍成修吾、螢雪次朗、野村祐人、大友康平、伊藤明賢
■鑑賞日 11月14日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
今回、佐々木譲の原作は読んでいた。
結論から言うと、原作を読んでいない人はこれでもそこそこ満足できるかもしれないが、
原作を読んでこの映画を観た人はガッカリするだろう。
それは、原作の緊迫感や息の詰まる展開や、ラスト付近の分刻み、いや秒刻みの動き、
そして何よりも刑事の匂いのしないドラマになってしまったこと。
役者の立ち位置や仕草等は、昔の黒澤作品をなぞったような感があったし、
何で黒幕の存在が必要だったのか理解し難い。
なるべく映画を見るまではキャスティングで先入観を持たないようにしたのだが・・・。
キャスティングの違和感はまず佐伯(大森南朋)。 どうしたんだろう、大森南朋は。
前作の『ハゲタカ』では、絶妙の味付けだったのに、当然この映画でもそのテイストを踏襲してしかるべきだったのに。
何か自由に彼らしい演技が出来なかったのは角川春樹に縛られたのだろうか。
そして、津久井役の宮迫博之。 僕自身はこの役は最後まで顔を出さずに、
携帯電話の会話のやり取りや、せいぜい隠れ通して百条委員会に入っていく後姿だけでよかったと思う。
修羅場をくぐった所謂“戦友”って感じでは全くなかったなぁ(笑)
おやっと思ったカメオの松ケン君、あんまりその効果なし・・・
って言うか、カメオ出演なのにしっかりクレジットされていたし(笑)
おそらく他の監督が撮ったら、もっと面白い作品に仕上がっただろうに・・・。
当の監督は、150万人動員できなければ映画業界から撤退するそうなので、これは残念ながら撤退の道かな(笑)
ぜひ、原作者である佐々木譲氏にこの映画の感想を聞いてみたい。
そして原作を読まずにこの映画を観た方には、ぜひ原作を読んでみて欲しい。
活字から、この映像で表現出来なかった迫力のあるテンポアップした展開を読み取ることができるだろう。
少し声質が変わったような気もするのだが、でも、ホイットニーのコンサート行きた~い
>原作のシリーズが割と好きなので、映画も見ようかと思っていたのですが、そうですか・・・。
レンタルまたは地上波で十分です。
>警察官魂、みたいなのが面白い話なのに残念です。
あの緊迫感とテンポはないですよ。
脚本と監督の問題ですねぇ、これは
おっと共に角川春樹だ(爆)?!
(わわわわわ)
ラスト付近にあった
有り得ないライブシーンは
個人的にあの絵面好きだったんだけどね。
物凄くカッコつけようとしてるのが気になって仕方なかったのね。
で、変な話
原作は面白いんだろうなきっと…って、
思いながら見てた。
…売ってるクセに読んでない~(笑)
松ケン、何のために…。
>って、いきなり文句言いたくなる作品でした。(わわわわわ)
ですわなぁ(笑)
>ラスト付近にあった有り得ないライブシーンは個人的にあの絵面好きだったんだけどね。
そう?
サックスの指が全く合っていなくて、
まるでライヴ感なし(笑)
もうちょっとしっかり作ればって感じ(怒)
>物凄くカッコつけようとしてるのが気になって仕方なかったのね。
老いて枯れた角川春樹が、スタイリッシュなもん作れるわけない(笑)
>で、変な話原作は面白いんだろうなきっと…って、思いながら見てた。 …売ってるクセに読んでない~(笑)
そりゃ論外ですなぁ(笑)
原作はもっと面白いし、ラストの展開なんてドキドキするし^^
>松ケン、何のために…。
客寄せパンダですね(笑)
ラストで急に大物っぽくなっていた黒幕のあの人は一体何だったのかもよく解りませんでした。
あれだけ面白い原作が勿体ないですよね。
こちらからのTBが反映されないようで、すいません。
>あまりにも原作とテイスト変えすぎでしたよね。 あのハラハラドキドキのミステリーはどこにもなくて・・とっても残念でしたー
ホント、原作を読んで観た人はガッカリでした・・・。
>ラストで急に大物っぽくなっていた黒幕のあの人は一体何だったのかもよく解りませんでした。
原作者はあれを評価されていましたが、社交辞令でしょうか(笑)
>あれだけ面白い原作が勿体ないですよね。
是非、他の脚本・監督で観てみたいですね^^
>こちらからのTBが反映されないようで、すいません。
そうでしたか、それはお手数おかけしましたm(__)m
cyazさんのブログを見て、やっぱり原作が見たいと思いました。
(基本的には活字より映像派なので)
迷っていたのですが、原作を知っている方は皆さん、そう言いますね。
大変申し訳ないのですが、角川春樹は過去の人なのでしょうかねぇ。
>cyazさんのブログを見て、やっぱり原作が見たいと思いました。(基本的には活字より映像派なので)迷っていたのですが、原作を知っている方は皆さん、そう言いますね。
あの原作の緊迫感を映像で表現できないのははっきり言って失敗ですね(笑)
>大変申し訳ないのですが、角川春樹は過去の人なのでしょうかねぇ。
まあそうでしょうねぇ(笑)
んで原作者コメント。
社交辞令っていうかなんていうか。以前に佐々木譲さんは『まよなかの遠い彼方』を原作だと言い張った若松孝二の『われに撃つ用意あり』でも好意的なコメント出してましたからね(これも目を覆う駄作だった。若松のベクトルに合わないような気もしたが、それ以前に「予算的に作れない物語を映画化しようとするな」的駄作)。
あの頃はとにかく今なら佐々木譲なんてもう大家になっているんだから「寄稿しません」くらい言えたんじゃないのかなあと思うんだけどなあ。ま、ハルキと仲がいいらしいからつっぱねらんなかったんだろうな。
ためいき出ちゃいますね。はぁ。
>一週間近く考えて、「駄作です」と声高に言うことにしようかとか思いました。はい。
そうですよね(笑)
>若松孝二の『われに撃つ用意あり』でも好意的なコメント出してましたからね(これも目を覆う駄作だった。若松のベクトルに合わないような気もしたが、それ以前に「予算的に作れない物語を映画化しようとするな」的駄作)。
なるほど、そういうことがあったんですねぇ?
でも若松孝二のテイストとはこれも異なりそうな(笑)
>あの頃はとにかく今なら佐々木譲なんてもう大家になっているんだから「寄稿しません」くらい言えたんじゃないのかなあと思うんだけどなあ。ま、ハルキと仲がいいらしいからつっぱねらんなかったんだろうな。
角川春樹が監督しちゃったから言えなくなったんでしょうね~