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京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『結婚しようよ』

2008-03-03 | 邦画


□作品オフィシャルサイト 「結婚しようよ
□監督 佐々部 清
□脚本 佐々部 清、寺崎かなめ、市倉久至
□キャスト 三宅裕司、真野響子、AYAKO、藤澤恵麻、金井勇太、岩城滉一、モト冬樹、入江若葉、松方弘樹、田山涼成 、中ノ森BAND(YUCCO、CHEETA、SHINAMON)、ガガガ SP 

■鑑賞日 2月24日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)


<感想>

 佐々部監督が拓郎の大ファンであるそうだが、拙者とてお主に負けず劣らず好きであるぞ(笑)

 劇中、吉田拓郎の楽曲が流れ、その時代を背景にある家族を中心に、様々な人間模様が描かれていく。

 佐々部監督は好きな監督さんで、さて拓郎の楽曲をどうインサートしながら、ストーリーを進めていくのだろうと楽しみにしていたら、やっぱりやってくれましたねぇ~ しっかりしっとり泣かせて戴きました(笑)

 まあ、いまどき毎日家族そろって一家団欒。 夕食は必ず家族そろって食べることが規則なんて昭和以前の時代の決まりみたいだけど(笑)、決して頑固オヤジではなく、されどそうそううだつは上がらない、だけど一生懸命な親父卓役に三宅裕司。 このキャスティングはなかなか良かったのではのないだろうか。 “笑い”を心得え、しかも彼自身も昔はギターに凝っていた(僕の記憶ではベンチャーズや加山雄三とランチャーズなど)し、今は亡き伝説のイカ天の司会者でもあったし(笑)

 そしてその妻役に真野響子。 天真爛漫で物怖じしない彼女があればこそ、目立たないけどしっかりこの映画の隠れた軸ではなかっただろうか。

 あの特異な拓郎の歌を、劇中バンドで歌う娘役をAYAKO(中ノ森BAND)が演じている。 正直それまで彼女たちの歌を真剣に聴いたことはないが、しかしまず拓郎の楽曲を女性がカヴァーするなんてどうなのと思っていた注意していたが、これがなかなか結構イケてる。 拓郎ワールドを彼女たちなりに消化しているところが凄い そして彼女が上手く家族の潤滑剤でありクッション役にもなっていた。 特にAYAKOは歌だけでなく役者としてもそこらのヘタな新人より余程上手かった

 卓が帰り道、駅前の広場で拓郎のコピーをやってるバンドと一緒に歌うシーンも、われながら共感があったなぁ。 そのバンドはガガガSPだが、なかなかヴォーカルが拓郎の声質に似ていたので新鮮だった。  ちなみに恥ずかしながら、全編こっそり(他のお客さんに迷惑かからない程度に)僕も歌っていたのは間違いない(笑)

 娘(藤澤恵麻)の恋愛模様や、団塊世代の顧客(松方弘樹・入江若葉)の家族模様、青春時代を過ごしたバンド仲間(岩城滉一・モト冬樹)との再会。 因果なのだろうか、娘がその仲間の一人である岩城滉一の店で歌う。 隠された縁に導かれて、知った振りして生きて来た男が、決めた規則に家族が夕食を囲まなくなると頃、別の違った生き方を模索する。 家族のためにはやはり自分が楽しめなくては家族も楽しめないと言う簡単な方程式を、規則に拘らないところで解いていく。

 いくら喧嘩をしていても、何かが原因で離れ離れになったとしても、やはり家族は家族なんである。
 最後に用意された娘たちからのプレゼントは何よりも家族の愛情の一端ではなかっただろうか。 そして拓郎とかぐや姫のあの30年ぶりのつま恋コンサートは今でも時々観ている。

 捨てておいてと言われ、でも大切な想い出を捨ててしまうわけにはいかないと取っておいたギター。 押入れのしまいこんでいたギターを娘が使う。 な、なんとそれはギブソンのJ200 う~ん、僕も青春の想い出のつまったギブソン(ダブ)のギターが押入れで眠っている ここは一番、消えた青春の火を再び灯すキッカケにしなければいけないのかなぁ(笑)

 しかし、しかしだ 文句をつけるとしたら、せっかく全編拓郎の楽曲を使うならば(カヴァーの中ノ森BAND、ガガガSPは別にして)、「襟裳岬」も拓郎の歌で聴きたかったよ。 森進一のを使うことはないでしょう、佐々部監督(笑)


 余談ですが、拓郎の歌に「ペニーレインでバーボンを」というのがある。 実は若かりし頃、この歌に影響されてバーボンばかり飲んでいる時代があった。 つい最近読んだ重松清氏の「オヤジの細道」(講談社文庫)に面白いことが書いてあった。 原宿ペニーレイン復活で、重松清氏とあの荻原浩氏がド素人ながらペニーレインでライブをやったそうな。 もちろん関係者だけで。 これってお金払ってもちょっと見たい気しませんか(笑) 
 先日、原宿に行ったときちょっとペニーレインに寄ってみました。 昼間だったのでバーボンは飲みませんでしたが(笑)

 

    

 

 余談ついでに、大学生のときのゼミ合宿で修善寺に行ったとき、その勢いで東京に1週間ぐらい居た。 友人と原宿のパレフランスで当時まだ結婚前だったと思うのですが、拓郎と浅田美代子を見掛けた。 拓郎やはりデカかった(笑)

 さらに、重松氏のライヴの話を書いたが、そのとき意外なゲストが現れたそうな。 若い方にはわからないでしょうが、あの六文銭の及川恒平氏だったそうな。 最近六文銭も「まるで六文銭のように」というユニットでまた活動を始めているようで、実はそこにいた“おけい”こと四角(よすみ)佳子さんは拓郎の最初の夫人である。

 あ~、なんだかバーボン飲みたくなってきたなぁ~




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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
R45 (gajumaru)
2008-03-03 23:48:36
お久しぶりでございます。

「結婚しようよ」がアップされないので???と思ってたんですが,やはり^^
cyazさんが書かないわけないと思ってました。

佐々部監督の拓郎さんへの愛が感じられましたね。

<ちなみに恥ずかしながら、全編こっそり(他のお客さんに迷惑かからない程度に)僕も歌っていたのは間違いない(笑)

私もしっかり歌ってました^^;
なんと言っても拓郎さんの地元(広島)ですからね,私が鑑賞した日は金曜日の夕方にもかかわらず仕事帰りのおっさんが席を埋めていました。そのおっさんたちも後ろから見てるとリズムとってるようでしたので,間違いなく歌ってましたね。

映画の後,サントラないかと探してたら,「吉田拓郎トリビュート」があったので,思わず買ってしまいました。

地元の映画サークルの方のBlogで記事を書きましたので,そちらの方をTBさせてくださいね。


返信する
バーボン♪ (kira)
2008-03-04 00:20:21
こんばんは!
特にタクローファンでもなく、そのど真ん中世代ではないですが、
なんか良かったですよねー
キャストもみんな好感が持てました!
まぁ、私が娘だったら、いくら美味しくてもああ毎日湯豆腐だとイヤですが(笑)
最後の拓郎にはぐっときました。
拓郎の快復を願わずにはいられないですよね
返信する
TBありがとうございました (MIYAUCHI)
2008-03-04 06:21:22
こんにちは。
TBありがとうございました。
この作品は昨年の地元での映画祭で上映されました。
今の時代忘れられた物を描いており、またフォーク世代の私にとりましては、大変素晴らしい作品でした。
上映が終わった後、何と拍手が起こった程、観る物に感動を与えていました。
佐々部監督は地元出身の監督さんではありますが、「夕凪、、」から「ぐっ」と作品が良くなったな~と感じています。
返信する
あ~それが青春~ (cyaz)
2008-03-04 08:37:14
gajumaruさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>お久ですね~^^

>「結婚しようよ」がアップされないので???と思ってたんですが,やはり^^ cyazさんが書かないわけないと思ってました。
もちろん、わが青春時代ですからね(笑)

>佐々部監督の拓郎さんへの愛が感じられましたね。
同じジェネレーション、地域愛ですかね、監督は(笑)

>私もしっかり歌ってました^^;
やっぱね(笑)

>なんと言っても拓郎さんの地元(広島)ですからね,私が鑑賞した日は金曜日の夕方にもかかわらず仕事帰りのおっさんが席を埋めていました。そのおっさんたちも後ろから見てるとリズムとってるようでしたので,間違いなく歌ってましたね。
あのつま恋の会場のような客層でしたが、意外にみんな静かでした(笑)

>映画の後,サントラないかと探してたら,「吉田拓郎トリビュート」があったので,思わず買ってしまいました。
最近トリビュート盤が増えましたねぇ^^
でも本当に影響を受けてるのかお前らは と言う人たちもいたりして(笑)
返信する
快復祈願~ (cyaz)
2008-03-04 08:39:21
kiraさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>特にタクローファンでもなく、そのど真ん中世代ではないですが、なんか良かったですよねー
そですか^^ それは良かった!

>まぁ、私が娘だったら、いくら美味しくてもああ毎日湯豆腐だとイヤですが(笑)
ま、確かに(笑)

>拓郎の快復を願わずにはいられないですよね
そうですね^^
歌い続けてほしいものですね!
返信する
拍手~ (cyaz)
2008-03-04 08:41:30
MIYAUCHIさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>今の時代忘れられた物を描いており、またフォーク世代の私にとりましては、大変素晴らしい作品でした。上映が終わった後、何と拍手が起こった程、観る物に感動を与えていました。
もし僕がその場にいたらやはり拍手喝采だったと思いますよ^^

>佐々部監督は地元出身の監督さんではありますが、「夕凪、、」から「ぐっ」と作品が良くなったな~と感じています。
そうですか、僕は結構『チルソク~』のあたりもいいと思いますが。
返信する
俺の青春を返せ (ちょい悪おやじ)
2008-03-04 20:16:58
皆さん青春の思い出が押入れに残っていていいですね。私は鬼嫁に思い出のギターを粗大ゴミで捨てられてしまいました。でも結婚しようよをみてもう一度ギターを買おうと思いました。最後のシーンはこの映画の為に嬬恋コンサートが行われたのかと錯覚するほどのにくい演出でしたね。中ノ森バンドの拓郎のカバー曲は新鮮な感じでよかったですね。ぜひともサントラ盤の発売を期待しましょう。
返信する
トリビュート~ (cyaz)
2008-03-04 21:10:55
ちょい悪おやじさん、コメントありがとうございますm(__)m

>私は鬼嫁に思い出のギターを粗大ゴミで捨てられてしまいました。
あらら、それはショックですね~

>でも結婚しようよをみてもう一度ギターを買おうと思いました。
いいことです^^

>最後のシーンはこの映画の為に嬬恋コンサートが行われたのかと錯覚するほどのにくい演出でしたね。
あれにはやられました^^

>中ノ森バンドの拓郎のカバー曲は新鮮な感じでよかったですね。ぜひともサントラ盤の発売を期待しましょう。
そうですね^^
トリビュートアルバムが出てますよ!ぜひぜひ~
返信する
「結婚しようよ」 (shobun)
2008-03-05 21:49:06
初めまして、shobunといいます。

TBありがとうございました。
こちらもTBさせて頂きました、宜しくお願いします。

「結婚しようよ」良かったですねー♪
僕も口ずさんで見てました。

先日のニッポン放送で拓郎さん本人はまだ観ていないとのことだったんで、
早く本人にも見てもらいたいです。

拓郎関係ちょこちょこ書いてますので、良かったらまた遊びにいらして下さい。


ではでは。。。


返信する
おはつです~ (cyaz)
2008-03-05 23:19:22
shobunさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m

>「結婚しようよ」良かったですねー♪ 僕も口ずさんで見てました。
ですよね^^

>先日のニッポン放送で拓郎さん本人はまだ観ていないとのことだったんで、早く本人にも見てもらいたいです。
また元気になって僕らの前で歌ってほしいですね^^
あのつま恋のステージのように!
返信する

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