□作品オフィシャルサイト 「任侠ヘルパー」
□監督 西谷 弘
□脚本 池上純哉
□キャスト 草 剛、安田成美、香川照之、夏帆、風間俊介、堺正章、杉本哲太、宇崎竜童
りりィ、品川 徹、草村礼子、黒木メイサ
■鑑賞日 11月18日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
以前、フジテレビ系で放送されていた「任侠ヘルパー」は見ていなかった。
草クンの任侠物ってどうなんだろうなぁと思って観てみたが、さすがに人情物として
捉えて観れば、ちょっとしたお涙頂戴ものになってくるのかなぁ(笑)
実際、身近で両親が認知症(要介護1)になり、ちょっと辛いところがあったことも事実だが、
そこに渦巻く利権争いや、そこに纏わる様々な人間模様や人間関係を浮き彫りにしていると
いう意味では、自分としてはまさにタイムリーな映画だったと言える。
かなりの拡大解釈とデフォルメをしているこの映画だが、実際に起こりうる事象も
ある意味、そこに対するメッセージも含まれていたように思う。
主人公、極道介護ヘルパーの翼彦一演じる草クンは、風体からしてあまりこの役に
しっくりこないのだが、彼の人間的な魅力が、対抗勢力に対して裸でぶつかっていく様は
なんとも正義(老人)の味方のようで気持ちが良かった。
市議会議員・八代照生を演じる香川照之も当然の如く上手いし、安田成美も前作
『HOME 愛しの座敷わらし』よりは、この蔦井葉子役のほうが合っていたような気がする。
あまり気にしていなかった夏帆チャンの泣きのシーンで、彼女が鼻水を垂らしながら
本気で演技しているところに好感が持てた
マチャアキの元ヤクザというのはあんまりピッタシこなかったなぁ(笑)
でも、極鵬会会長・朝比奈道俊役の宇崎竜童はハマり役だったかも
草村礼子、品川徹、りりィ等、脇もしっかり固められて、草クンをサポートしていた。
ただ、映画としてどうだったかと言うと、良し悪しなしと言ったところだろうか。
認知症と言えども、自分の好きなことを見つけ出したときに、それが良き傾向に向うことを、
今回、この映画を観た後で、自分の両親のささやかなる改善にも繋がったことは間違いないところだ。
>定年退職後のお爺さんの老け込みが半端ないみたいな事もあるので、何かしら仕事(役割)を与えるというのは、とてもいい療法だなあ、と思いました。
そうですね^^
実体験としてそう思いますよ。
うちのオヤジたちも今日からデイサービスを受ける予定です。
順応してくれればいいのですが・・・。