□作品オフィシャルサイト 「舟を編む」
□監督 石井裕也
□脚本 渡辺謙作
□原作 三浦しをん
□キャスト 松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、小林 薫、加藤 剛、
渡辺美佐子、黒木華、池脇千鶴、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、八千草 薫
■鑑賞日 4月13日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
部下を育てるには、その部下の適性を見抜き、成長させるのが賢い上司の条件だとしたら、
まさにこの映画(原作を含め)は、その“適材適所”という言葉を映像化した映画と言えるだろう。
原作は未読ながら、この主人公馬締光也を松田龍平、林香具矢を宮崎あおいでキャスティング
したところも、そういう意味では“適材適所”だったのではないだろうか。
久しぶりに感情の起伏は大きく感じないものの、全編にほのぼの感があって、
いたく満足度の高い作品と言っていいだろう。 今年に入ってから観た邦画の中では
一押し作品だ! これは僕からもオススメしたい映画の1本です。
原作は2012年、本屋大賞で第1位を獲得した三浦しをんの同名小説。
玄武書房の営業部に勤める馬締光也(松田龍平)は、独特の視点で言葉を捉える能力を買われ、
新しい辞書「大渡海(だいとかい)」を編纂する辞書編集部に迎えられる。
個性的な編集部の面々に囲まれ、辞書づくりに没頭する。 馬締は、下宿先である日、
香具矢(宮崎あおい)という女性に出会い、一目ぼれをす。 言葉の専門職ながら、香具矢に
気持ちを伝えられず、個性的な編集部の面々の勝手な(笑)協力もあり、ある夜、香具矢に
したため文を渡して告白する。
辞書を編纂するに当たっては、長い年月で進められて行く薦められていく長期プロジェクトと
言っても過言ではない。 そんな一風変わりもので、営業職には不向きだったものの、
今まで表れなかった編集者としてはその片鱗を大いに発揮して、辞書編纂に当たるのだ。
「右」という言葉を説明しろと言われても、具体的にわかるように説明するのは難しい。
そんな一つ一つの言葉と、新釈で改訂していくのは気が遠くなるくらいの作業の連続。
しかし言語は、言葉を相手に伝えるのに大切なツール。 昔も今も、そしてこれからも。
今のように、パソコン世代(僕等を含め)には、文字を書くことから離れ、また語彙も容易に
ネットで検索もできてしまう。 そんな便利な世の中で、知らず知らず胡坐をかいている。
辞書を編纂するということの苦しさと、言葉を知る楽しみ、仲間との掛け合い、協力等々、
この辞書編集部を母艦として、 馬締光也を中心に、彼の成長、彼の恋愛、上司への思い、
松本先生への思い等々、余すところなくその関係を深めていく。
その成長過程というか進捗を、この映画は面白可笑しく描いていく。
また、脇もしっかりと固められていて主人公の若い二人を盛り上げていく。
久々、オダギリジョー演じるチャラい西岡も、その西岡の彼女・麗美を演じる池脇千鶴もいい感じ。
特に面白かったのは辞書編集部の契約社員でいわゆるお局さま・佐々木を演じる
伊佐山ひろ子もいいポジショニングだった。
松本先生演じる加藤 剛も、荒木を演じる小林 薫も主人公・馬締を盛り立てていた。
麻生久美子は残念ながら「大渡海」の発売が決まり、その告知ポスターに子供を抱いて
写る女優役だけだったのが残念。
あおいちゃん演じる香具矢は何だかカワイイ板前さんだったけど、彼女が作る料理はとても
美味しそうだった。 エンドロールを見ていて気が付いたのだが、フード・コーディネーターのところに、
やっぱり飯島奈美さんの名前がありました
そういえば、松田龍平は同じ三浦しをん原作の『まほろ駅前多田便利軒』にも出演していましたね。
あの行天もかなり個性的だったが、この馬締も行天とは対極的な個性的だったけど、
これはこれでキャラ的にOKだったなぁ
僕もひとつ「用例採集」にチャレンジしてみるかな(笑)
作品の紹介が素晴らしいです
見たいって気になりました
見るかどうかわからんですが・・(笑)
題名がユニークでどのような内容か?
しかも、本屋大賞ですからね。
cyazさんの説明で納得。
人を育てることは・・・
そういう事だったのね。有難うございました。
上司が見抜いてくれることもうれしいけど
そうやって自分の天職がみつけられたらいいな~と。
マジメくんは幸せもんです。
松本先生みたく
ほんとだったら食べないだろうな~っていうジャンクフード片手に
女子高生の言葉を拾い集めるのは
たしかに一見キモイかもしれませんが
この探究心のすごさと脳や心の若さ、柔軟性は
すごいですよね。職業病とはいえ(^^;
実は久しぶりに
爽やかにチャラいオダギリジョーにメロメロでした。
>作品の紹介が素晴らしいです。 見たいって気になりました。
それは良かったです!
>見るかどうかわからんですが・・(笑)
おっと、これは是非ご覧くださいませ^^
>話題の本を読もうかな?と思っていました。
僕も図書館に予約を入れていましたが、
あまりにも予約の数が多くて諦めました(汗)
>人を育てることは・・・そういう事だったのね。有難うございました。
サッチーさんも是非劇場でいかがですか?
これはオススメですよ!
>そうやって自分の天職がみつけられたらいいな~と。
マジメくんは幸せもんです。
そうですね^^
マジメな分、拾ってくれる神あり・・・でしたんね!
>ジャンクフード片手に女子高生の言葉を拾い集めるのはたしかに一見キモイかもしれませんが
結構、そういう輩はいるようですよ(笑)
昔のユーミンもそうだし(爆)
>この探究心のすごさと脳や心の若さ、柔軟性は
すごいですよね。職業病とはいえ(^^;
やはり情報は足で、体で(笑)
>爽やかにチャラいオダギリジョーにメロメロでした。
このオダジョーは合ってましたし、上手かったですよ^^
「酔っ払って泣きながらプロポーズするのはダサい」という用例がもしあったら、私はその辞書を勝手に「大渡海」と名付けますよ。
>用例こそがその辞書を作った人たちのドラマというのがいいですよね。
そうでしたね^^
>「酔っ払って泣きながらプロポーズするのはダサい」という用例がもしあったら、私はその辞書を勝手に「大渡海」と名付けますよ。
まったく(笑)
独自に自分で用例を作ってみても楽しいですかね(笑)
TBいただきありがとうございました。
cyazさんがUPされた『舟を編む』の感想拝読いたしました。
うわぁー深~い。確かに。
そうなんです。ポン!←膝を打つ音(笑)
自分もそんなこと感じてたよーとか思いながら
同じ映画を観て同じように面白いと感じながら
私はちっともうまく表現して無さ過ぎ感想 ーー^
その差歴然でしたわー。
ただ、オダジョーさんの役柄をチャラ男と評している点
だけどイイ!と感じたところ同じだなと思えて・・・。
cyazさんに比べ、やっぱ私表現はドが付くほど下手ですけれどね(爆)
>うわぁー深~い。確かに。
そうなんです。ポン!←膝を打つ音(笑)
おっと、膝、打っちゃいましたね(笑)
>同じ映画を観て同じように面白いと感じながら
私はちっともうまく表現して無さ過ぎ感想 ーー^
その差歴然でしたわー。
いやいや、全然そんなことありませんよ^^
>ただ、オダジョーさんの役柄をチャラ男と評している点 だけどイイ!と感じたところ同じだなと思えて・・・。
このオダジョー、よかったですよね!
>cyazさんに比べ、やっぱ私表現はドが付くほど下手ですけれどね(爆)
表現に上手い下手はありません。
正直に書かれればいいんですよ^^