京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『ひまわりと子犬の7日間』

2013-03-22 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「ひまわりと子犬の7日間
□監督・脚本 平松恵美子
□原案 山下由美(「奇跡の母子犬」)
□キャスト 堺 雅人、中谷美紀、でんでん、若林正恭、吉行和子、夏八木勲、
       草村礼子、左 時枝、近藤里沙、檀れい、小林稔侍

■鑑賞日 3月16日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

  動物物ってどうしてこんなに涙腺がゆるくなるのだろう・・・
  特に“人間と犬”との関係においては。

 この映画は宮崎県の中央動物保護管理所で実際に起こったことをもとに、犬の親子と
 動物保護管理所の職員との絆を描いたドラマ。
 いつだったかテレビ東京の深夜枠の映画紹介で、実在の職員による取材を見た。
 
 温かくて優しい老夫婦(夏八木勲、草村礼子)に育てられた一匹の犬が、あるきっかけで
 別れを迎える。 必至に車のあとを追いかけたが見失い、結局、のら犬となってしまい、
 保健所に通報されてしまう。 保健所の職員である神崎(堺 雅人)と、ベテランの安岡(でんでん)、
 やる気が無く腰掛バイトの佐々木(若林正恭)の3人は捕獲に向う。 発見したときには
 生れたばかりの子犬が3匹いた。 過去、子供を守るために人間にヒドい目に合わされた
 ことがキッカケで、収容されてからも愛情を持って接する神崎に対しても、近寄る人すべてを
 激しく威嚇してしまう。 そんな母犬を見ていて神崎の娘がつけた名前が「ひまわり」だ。

 神崎は、なんとかしてひまわりの心を開かせ、里親を見つけようと奔走するが、なかなか
 うまくいかなかった。 飼い主が見つからなく期限がくれば、殺処分されることが決まっていて、
 ひまわり親子にも刻一刻とその期限が迫っていた。 
 
 仕事として、母犬と子犬を離れ離れにはさせたくない。 上司・桜井(小林稔侍)に楯突いて、
 規則を破ってまでも、ひまわりたちを守ろうとする神崎。 そこには二人の子供たちの父で
 あり、そういう葛藤や苦悩もあった。 妻を亡くして、子供の面倒は自分の母・琴絵江(吉行和子)に任せきりで。
 しかしながら、尊い命を守らねばと言う正義感と熱心さは、周りの人間を動かし、また幼馴染で
 獣医でもある美久(中谷美紀)の協力も得られる。
 家庭と職場、人間と犬、様々な局面で、何かできることはないかと奔走する神崎の姿を見ていて、
 誰もが共鳴してしまうのは当然のことだろう。 そして最後には救世主となる松永議員(左 時枝)をも
 動かすことに。 ひまわりが最後の最後で神崎に心を許すところは、自然に涙が流れ出た。

 監督は山田洋次作品で助監督や脚本を担当してきた平松恵美子。
 初監督作品がとなる本作だが、映画全編を通してのカラーはやはり山田色が強い。
 そこに女性ならではの視点がミックスされたというところがプラスに働いていた。

  撮影後のインタビューで中谷美紀が、監督よりも方言担当よりも、堺 雅人の
  宮崎弁ダメ出しがハンパなくキツかったとか(笑) 思わぬところに敵がいたとか(爆)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (talofa)
2013-03-23 00:06:19
犬好きとしては 内容がちょっと心配だったのですが 観て良かったと思いました。
 『犬界の大竹しのぶ』の演技もすばらしかったです
 堺雅人さん、宮弁での演技、さすがです
テーマ~ (cyaz)
2013-03-24 08:34:57
talofaさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>犬好きとしては 内容がちょっと心配だったのですが 観て良かったと思いました。
そうでしょうね~
やっぱ殺処分って厳しいテーマですよね?

>『犬界の大竹しのぶ』の演技もすばらしかったです
なるほど(笑)

>堺雅人さん、宮弁での演技、さすがです
そうでしたね^^ そしておめでたも続いて(笑)

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