京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『私が、生きる肌』

2012-06-08 | 洋画

 

□作品オフィシャルサイト 「私が、生きる肌」  
□監督・脚本 ペドロ・アルモドバル
□原作 ティエリー・ジェンケ
□キャスト アントニオ・バンデラス、エレナ・アナヤ、マリサ・パレデス、ジャン・コルネット、
       ロベルト・アラモ、ブランカ・スアレス、スシ・サンチェス

■鑑賞日 6月3日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆ (5★満点、☆は0.5)

<感想>


  歪んだ愛というか、娘を奪われた復讐というか、
  普通の神経では理解できない新しい形の憎悪と歓楽の世界。

 『オール・アバウト・マイ・マザー』や『トーク・トゥ・ハー』の奇才
 ペドロ・アルモドバル監督作品。 イメージは『トーク・トゥ・ハー』寄りかな。

 狂気の天才整形外科医のロベル(アントニオ・バンデラス)は、自分の最愛の妻を失し、
 倫理的に危ない遺伝子操作の実験にのめり込む。 それは最愛の妻を救えるはずだった。
 そして完璧な肌の研究に没頭する。 監禁しつつ、亡き妻に似たベラ(エレナ・アナヤ)と
 名付けたい美しい女性に開発中の人工皮膚を移植するのだが。

  まさかの展開は中盤以降に一気に加速する。
  まさかベラが実は・・・(おっと、言っちゃいけない)。

 当初、監禁し、モニターで肌色のボディ・タイツに身を包んだベラを、
 じっと見つめるロベルの表情は不気味だが、モルモットを見る外科医の顔と、
 どこかに沸々と湧く一人の男としての表情を、バンデラスが上手に表現していた。
 立派な豪邸の一室に監禁、窓には鉄格子、そして施錠してある部屋。
 ベラは美しい顔と肢体の持ち主で、その一室でヨガに没頭する。
 そこには不思議な空気感が存在していた。
 その彼女のいる部屋までには同じ白い幾つもの扉がある。 それは途中、
 虎スーツに身を包んだ仲の悪いロベルの弟が侵入し、腹を空かせた虎のように
 獲物を探す場面でわかる。

  中盤以降、ロベルの娘を傷つけたビセンテ(ジャン・コルネット)という青年が
  キーマンとなってくる。 彼が娘にしたことで精神が病み、自殺してしまう。
  そこから、このビセンテに対するロベルの復讐が始まるのだが、この後の話は
  ぜひ観ての楽しみとしておこう。 とんでもない展開がそこにあるからだ。
  ただ、変質的というか、倒錯的というか、
  不思議なトーンが最後まで、観る側にのしかかる。

 やはりアルモドバル監督独特の世界観がこの映画にはあった。
 キャストはきっとこの映画をクランク・アップ後も引きずるのではないかと
 思わせる精神的負担がありそうな物語だ。
 それにしてもアルモドバル監督、『オール・アバウト・マイ・マザー』では
 ペネロペ・クルス、『トーク・トゥ・ハー』ではレオノール・ワトリングを。
 今作ではエレナ・アナヤと美形を揃えて際どい映画を撮るなぁ(笑)
 おっ、エレナ・アヤナ、『トーク・トゥ・ハー』にも出ていたんだ

 この映画、『オール・アバウト・マイ・マザー』だけ観ている人は観ないほうがいい。
 『トーク・トゥ・ハー』を観た人は観ても大丈夫かな

  余談ですが、なんで客席にはオッサンばかりだったんだろう(笑)
  女性は僕のかみさんを含め3・4人程度・・・。
  予告編は“裸映画”を前面には出していなかったような気がしたのだが(笑)

 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観たいのに(涙) (NAO)
2012-06-08 14:37:59
こんにちは~cyazさん。

この映画観たいのですが、神奈川では川崎でしかやっていないんですね?
今月めっちゃ忙しくって、川崎まで行く時間がないよぅ~
というわけで、これはDVDが出るまで待ちます。

>なんで客席にはオッサンばかりだったんだろう

なぜ?^^;
予告編で「騙された」んですかね?
この監督の映画を観たことがない人かもですね
川崎でしか~ (cyaz)
2012-06-08 17:20:51
NAOさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>この映画観たいのですが、神奈川では川崎でしかやっていないんですね?
そうみたいですね><

>今月めっちゃ忙しくって、川崎まで行く時間がないよぅ~ というわけで、これはDVDが出るまで待ちます。
それは残念ですね。
興行的にはそれほど当たるとは思えないので、
DVD化は早いかもしれません。

>なぜ?^^; 予告編で「騙された」んですかね? この監督の映画を観たことがない人かもですね
おそらくそうでしょうね(笑)
そんなに予告編、そそられましたかね(爆)?!
驚きました! (daisuki-johnny)
2012-06-08 21:19:36
cyazさん、こんばんは
私、ただ面白そう~と軽い気持ちで
観たせいもあるのか・・・
中盤での「まさかの展開!」に
本当に驚きましたー
映画でこんなに驚いたのは久々です(笑)

でもバンデラスは素敵でしたね~

Unknown (KLY)
2012-06-09 00:59:17
途中から「え?もしかして…」そして「ま~じ~か~よ~!」って感じでした(笑)
なんちゅう倒錯的心情でしょうか。バンデラスってとこがまたね…^^;
でも、ハリウッドの変なB級作品ばっかりの彼より、こういう作品の方がいいなぁ。
生バンデラス~ (cyaz)
2012-06-09 07:59:48
daisuki-johnny、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>中盤での「まさかの展開!」に本当に驚きましたー
映画でこんなに驚いたのは久々です(笑)
確かにまさか展開、そのものでした^^
まさかまさかの正体でしたね!

>でもバンデラスは素敵でしたね~
やはりお国柄でしょうか、歳をとっても色気がありましたね!
その昔、生バンデラスを見たことがあります(笑)
男の色気~ (cyaz)
2012-06-09 08:17:42
KLYさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>途中から「え?もしかして…」そして「ま~じ~か~よ~!」って感じでした(笑)
確かに(笑)
途中のタイガーマスクにもビックリでしたが(笑)

>なんちゅう倒錯的心情でしょうか。バンデラスってとこがまたね…^^;
でも、なんかあのバンデラスの病的な色気は不可欠だったかもしれません。

>でも、ハリウッドの変なB級作品ばっかりの彼より、こういう作品の方がいいなぁ。
それは仰る通りで、邦画にも言えますね!
ボーダレス。 (BC)
2012-06-10 10:57:16
cyazさん、こんにちは。

ヒロインのメイクは『ボルベール』ぽかったけど、
内容的には『トーク・トゥ・ハー』系でしたね。

>じっと見つめるロベルの表情は不気味だが、モルモットを見る外科医の顔と、
 どこかに沸々と湧く一人の男としての表情を、バンデラスが上手に表現していた。

それは亡き妻への想いなのか?モルモットを見て新たに沸き立った感情なのか?
ボーダレスなところが異様な雰囲気を醸し出していましたね。
受けた感覚で~ (cyaz)
2012-06-11 08:17:27
BCさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>ヒロインのメイクは『ボルベール』ぽかったけど、内容的には『トーク・トゥ・ハー』系でしたね。
そうでしたねぇ^^
『トーク・トゥ・ハー』も死体と・・・で、
変わった視点の映画でした。

>それは亡き妻への想いなのか?モルモットを見て新たに沸き立った感情なのか? ボーダレスなところが異様な雰囲気を醸し出していましたね。
監督に言わせたら、観た人の受けた感覚でいいんじゃないの
と言いそうな(笑)?!
やっと・・・・ (NAO)
2012-07-10 20:33:37
こんばんは~cyazさん♪

DVDまで待たなくてはいけないのか・・と思っていたら
公開最終近くで、やっとうちの近くの映画館で上映することになり
やっと観る事ができました(^-^)
いや、まさかあんな展開になるとは全く予想していませんでした。
こんなに驚愕した作品、久々に見ました。
良くも悪くもインパクトありすぎの映画でしたわ。
ベラ役のエレナ・アヤナは美しかったです。
特に瞳が印象的です。
ドキドキ~ (cyaz)
2012-07-10 22:25:50
NAOさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>公開最終近くで、やっとうちの近くの映画館で上映することになりやっと観る事ができました(^-^)
お~、それは良かったですね^^

>いや、まさかあんな展開になるとは全く予想していませんでした。こんなに驚愕した作品、久々に見ました。
でしょでしょ(笑)?
あの心象はちょっと理解に苦しみました。

>良くも悪くもインパクトありすぎの映画でしたわ。
確かに(笑)

>ベラ役のエレナ・アヤナは美しかったです。
特に瞳が印象的です。
そうですね^^
男性としてはドキドキしてましたよ(笑)

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