京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『おおかみこどもの雨と雪』

2012-07-25 | 邦画

 

作品オフィシャルサイト 「おおかみこどもの雨と雪
□監督・脚本・原作 細田守
□脚本 奥寺佐渡子
□キャスト(声) 宮崎あおい、大沢たかお、黒木 華、西井幸人、大野百花、
          加部亜門、林原めぐみ、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太

■鑑賞日 7月21日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

  人間だって、動物たちだって、どこかで人生の究極の二択を強いられることはあるだろう。
  ことさらそれが、人間とオオカミのハーフだったとしたら、
  生れ持っての究極の選択は、親として、母として、そしてその子供として、
  それぞれにかつてない究極の悲しみと出発(たびだち)の“時”だろう・・・。

 
ここではのテーマは親子愛、それも「母と子」の、そして人間とオオカミの・・・。
 ただ、この家族に与えられた試練は、人間社会における普通の家族関係でない
 種を超えた母と子の関係だ。 人間とオオカミの両方の血を継ぐ母と子。
 「おおかみこども」の姉・雪(少女期:黒木 華、幼年期:大野百花) と弟・雨(少年期:西井幸人、幼年期:加部亜門)。
 母・花(宮崎あおい)は、女子大生(19歳)のときに「おおかみおとこ(大沢たかお)」と出会い、
 雪と雨の2人の子供を授かった。 人間と狼の顔をあわせもった「おおかみこども」なため、
 その秘密を守るために家族4人は都会の片隅でつつましく暮らしていた。
 しかし、おおかみおとこが突然この世を去ったことで、花は1人で2人を育てることに。
 花は、雪と雨をつれて都会を離れ、人目に付きにくい山奥の田舎町に移り住む。

 このあたりまで観ていて、雪の行動を見ているとまるでトトロのメイちゃんのよう(笑)。
 古民家の掃除をはじめるところのくだりなどは、真っ黒クロスケが出てきそうな感じで

 子供たちが成長すると共に、時々現れる強いオオカミの血と、そもそも持つ人としての優しさは、
 花と雪と雨を、回りの人たちからいつしか大切にされる存在になっていく。
 そこは、若い人たちが殆ど居なくなり、年寄りばかりの農業中心の過疎がすすむ村。
 2人の子供たちは伸び伸びと、また花も自給自足の生活に勤しむようになる。
 ここでキーになるのは韮崎のじいさん(菅原文太)だった。
 無骨で無愛想で頑固一徹を絵に描いたような韮崎のじいさんだったが、
 実は一番花たち家族を思ってくれていたのだ。 回りの人たちが優しく接してくれるのも
 韮崎のじいさんだった。
 
 その生活にもとけこみ、徐々に成長する快活な雪と内気な雨。
 小学生になった2人にそれぞれ転機が訪れる。
 雪は学校で詰め寄られた草平に爪(オオカミ)をたてて怪我をさせてしまったり、
 雨は学校にも行かず森に入り、師匠と呼ぶ狐に近づいていく。 
 
 「おおかみこども」という特別で奇異な設定ながら、絶滅していく種を後世に残す。
 それはどの生き物の世界でも同じこと。 人間とオオカミの接点はあまりないが、
 それでも時々シベリアンハスキーや狼犬を見ると、遠い存在ではないような気もする。
 もし、オオカミが人間の心を理解し、種の継続を強く希望するとすれば、今回のような、
 それぞれが成長と、共に受ける苦悩や葛藤を、オオカミでは語れなかった人間の
 “言葉”という道具を使って表現してみせたからこそ、その真意がここに存在したのかもしれない。
 
 現代でも、親離れ・子離れできない人間が多い中、生まれ持っての、人間かオオカミかの、
 究極の二択を選ばなければならないとすれば、その選択肢はいくら幼くても、
 雪と雨にゆだねるしかないわけだし、花も親としてその選択に協力せざるを得ないだろう。
 もっとも、最初は雪の方がオオカミの血が濃いと思っていたけれど、実は内向的な雨の方が、
 そのオオカミとしての種の継続させることへの強い執着心を持っていたことは
 多少不思議な展開にも感じたのだったが・・・。
 子供が岐路に立たされたとき、親としてはどちらの方向に進むのかはやはり本人たちの意志を
 尊重するしかないだろう。 人間社会においても、オオカミの世界においても。 

  なんだかちょっとセンチになりつつ、自分が親であるとともに、自分にも親があることを
  噛みしめた映画だった。 
子供の映画というよりは大人が感じ入る映画だったなぁ・・・。


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10 コメント

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子供<大人 (NAO)
2012-07-25 21:06:47
確かにこれは子供より大人の方が感じる映画だと私も思いました。

私なんか子育て真っ最中なので、なんだか最初から最後までウルっとしちゃいました^^;

>子供が岐路に立たされたとき、親としてはどちらの方向に進むのかはやはり本人たちの意志を尊重するしかないだろう。 

ほんとそうです。
だけどいざ子供が進もうとすると、花のようにダメとか言ってしまいがちになる・・矛盾だけどそういう行動にも出ちゃうんですよね。
個人的に細田監督のファンなので、満足に鑑賞することが出来ました^^
上手い~ (cyaz)
2012-07-26 08:18:55
NAOさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>確かにこれは子供より大人の方が感じる映画だと私も思いました。
雪の幼女時代は子供でも楽しめるものですが、
ストーリーはむしろ大人のものでしたね!

>私なんか子育て真っ最中なので、なんだか最初から最後までウルっとしちゃいました^^;
特に母は、やはりウルウルしどおしだと思いますよ^^

>ほんとそうです。
だけどいざ子供が進もうとすると、花のようにダメとか言ってしまいがちになる・・矛盾だけどそういう行動にも出ちゃうんですよね。
難しい問題ですが、子供より親の方の問題も色濃いですね?

>個人的に細田監督のファンなので、満足に鑑賞することが出来ました^^
それは良かったです!
僕的には『サマー・ウォーズ』の方が楽しかったです。
あおいチャン、色々あったけど、やはり声優としても上手いです!
初めまして♪ (micha*)
2012-07-26 22:00:31
TBありがとうございます!

アニメを観たのは久しぶりでしたが、心に残るいい映画でした
私も子供向けというよりは、大人向けの作品だと思いました

雨が涙ぐみながら“おおかみってどうしていつも悪者なの....?”と花に問いかけるシーンが印象的でした
おはつです~ (cyaz)
2012-07-27 08:32:22
micha*さん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>アニメを観たのは久しぶりでしたが、心に残るいい映画でした
そうでしたか^^

>私も子供向けというよりは、大人向けの作品だと思いました
ですよね~
細田監督のメッセージが伝わってきたような気がします!

>雨が涙ぐみながら“おおかみってどうしていつも悪者なの....?”と花に問いかけるシーンが印象的でした
そうですね。あのシーン、ぐっときました・・・。
Unknown (Ageha)
2012-07-31 15:18:23
時かけ、サマーウォーズと比べると
どっちかいうたらおかんむけ。
それゆえに前2作品ほど男子はのめりこめないかな?(笑)

パラサイトする子供と
いくつになっても子供は子供って
甘やかしなおかつ手元に置きたがる親には
結構痛い作品ははははは・・・。

オオカミの血を引くということ以外は
ものすごく身近なテーマで
子育て中のおかんがみたら間違いなくハマる。

我が身振り返るよな~マジで。(^^ゞ

大学行ってもいいけど、自宅から通ってねってのは
金銭的なことよりもまだそばにいたかった気持ちのほうが
強かったし。

で、その子ももうすぐ出て行っちゃう。
もっとももう23やねんから十分大人やんて思っても
やっぱさみしいもんです。
結婚するまではずっといっしょって思ってたから。

反省~・・・ってか私もしっかりしないと(*´д`*)
そのとおり~ (cyaz)
2012-07-31 17:32:04
Agehaさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>時かけ、サマーウォーズと比べるとどっちかいうたらおかんむけ。それゆえに前2作品ほど男子はのめりこめないかな?(笑)
せやねぇ(笑) でも前作の方が楽しかった!

>いくつになっても子供は子供って甘やかしなおかつ手元に置きたがる親には結構痛い作品ははははは・・・。
今はゆとり世代の親が多いし、ペット扱いかも(爆)?!

>オオカミの血を引くということ以外はものすごく身近なテーマで子育て中のおかんがみたら間違いなくハマる。
その昔、「狼少年ケン」が好きだった(笑)

>もっとももう23やねんから十分大人やんて思っても
やっぱさみしいもんです。 結婚するまではずっといっしょって思ってたから。
子離れしない親の代表格やね、まったく(笑)
可愛い子には旅をさせろ・・・でっしゃろ(笑)

>反省~・・・ってか私もしっかりしないと(*´д`*)
そのとおり!
こんにちは! (タケヤ)
2013-02-25 08:06:02
私もcyazさんと同じように親の目線
で作品を鑑賞する事となりました。

もっとライトな作品かと思っていたの
ですが観終わるとcyazさんの
(子供の映画というよりは大人が感じ入る
映画だったなぁ・・・。)
という気持ちがよく分かります。。。

子供さんの時に観られるのと大人になって
親になってから観るのでは全く印象が
変わってしまう作品ですね。
大人目線~ (cyaz)
2013-02-25 08:17:47
タケヤさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>私もcyazさんと同じように親の目線で作品を鑑賞する事となりました。
そうでしたか^^

>もっとライトな作品かと思っていたのですが観終わるとcyazさんの(子供の映画というよりは大人が感じ入る
映画だったなぁ・・・。)という気持ちがよく分かります。。。
僕も観る前はもう少し子供目線なのかと思っていたのですが、
実際には大人目線に近かったような気がしました。

>子供さんの時に観られるのと大人になって親になってから観るのでは全く印象が変わってしまう作品ですね。
だと思いますね。
作り手側による思惑というのもあるのでしょうが・・・。
Unknown (映画好きパパ)
2014-02-03 08:37:18
見る人が母親なのと、父親なのでは見方が違ってくるのかもしれません。父親のオオカミ男が早々に消えてしまったので、僕はそれほど感情移入できませんでした。

男の子が巣立って、女の子が手元に残るというのも
印象的ですね。
血統~ (cyaz)
2014-02-03 12:33:39
映画好きパパさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>見る人が母親なのと、父親なのでは見方が違ってくるのかもしれません。
確かにそうですね^^

>父親のオオカミ男が早々に消えてしまったので、僕はそれほど感情移入できませんでした。
なるほど。

>男の子が巣立って、女の子が手元に残るというのも
印象的ですね。
“血”とは怖いものですね?
種を残すためには強い血が必要なのかも・・・。

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