「陰影礼讃」/国立新美術館

陰影礼讃
国立美術館コレクションによる

 

先日、「マン・レイ展」に行った国立新美術館。
現在同じその国立新美術館で開催されている
「陰影礼讃　国立美術館コレクションによる」を見て来ました。

テーマは「影」・「陰」。
足元や地面に落ちる人や物の「影」と、
光がさえぎられた場所が薄暗く見える「陰」。

国立新美術館をはじめ、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、
国立西洋美術館、国立国際美術館の５館が所有する作品から構成されています。
実に５館の所蔵総数は約３３，３００点で、その中から
写真、版画、絵画、映像を中心に１００作家、１７０点に及ぶ展覧会です。

ヘタながら写真を撮っていると、光と影って結構気になるもので、
また影が主役になるときもあります。
興味は意図的に創り出された影だけではなく、
自然の中に偶発的に忌まれた影の“遊び”の部分。
それこそ、影（陰）の面白さがあるというもの。

展覧会の構成は４部構成
Ⅰ 影あるいは陰
Ⅱ 具象描写の影と陰
Ⅲ カメラがとらえた影と陰
Ⅳ 影と陰を再考する時代

作品はリベーラ、ロイスダール、クールベ、モネなど西洋近世・近代の絵画、
ホルツィウス、ピラネージ、ゴヤ、ドーミエらルネサンスから近代までの西洋版画。
岸田劉生、安井曽太郎、須田国太郎などの近代日本の洋画。
速水御舟、横山大観、東山魁夷などの近代日本画。
スティーグリッツ、ケルテス、森山大道、篠山紀信らの写真作品。
デュシャン、ウォーホル、高松次郎、杉本博司らによるもの。

中でも心をとらえられたのは、
Ｗ．ユージン・スミスの「楽園への歩み」
東山魁夷の「映象」
アンディ・ウォーホールの「マリリン」
秋岡美帆の「ながれ」「よどみ」「そよぎ」
エドヴァルド・ムンクの「眼鏡をかけた自画像」
横山大観の「暮色」


この展覧会では新しい発見が出来たような気がする。
少しはヘタながら次から撮る写真に工夫ができるかも。


この展覧会は１０/１８（月）まで開催されています

国立新美術館 

　　

 
展覧会場の休憩室から