京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『かぐや姫の物語』

2013-12-02 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「かぐや姫の物語
□監督・原案 高畑 勲 
□脚本 高畑勲、坂口理子 
□キャスト(声) 朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子、
          田畑智子、立川志の輔、上川隆也、伊集院 光、宇崎竜童、
          中村七之助、橋爪 功、朝丘雪路、仲代達矢

■鑑賞日 11月24日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5) 

<感想>

  近年珍しいタッチのアニメーション。
  バックに流れる澄んだ歌声と駆け抜けるかぐや姫の映像に感嘆した人も多いだろう。
  その日、2本の映画を観たので、BD&DVDの映像サンプルを4枚ももらった(笑)

 巨匠・黒澤明監督がジブリ作品の中で1番面白いと言った『火垂るの墓」を撮った
 高畑監督作品。 『ホーホケキョ となりの山田くん』以来約14年ぶりの監督作品。
 今回の題材は日本人なら誰もが知る「竹取物語」。
 
 この長編ファンタジー・アニメーション。 高畑監督作品ではお馴染みの画より先に
 声を録音するプレスコという手法が採用されているため、本作完成前の2012年
 6月に 他界した地井武男も2011年夏には録音を終えていたとのこと。
 
 竹林にやって来た翁は、光る不思議な竹に気づき、近づくと小さな女の子が現われる。
 女の子を連れ帰った翁は、媼とともに自分たちの子として大切に育てる。 女の子は
 捨丸ら村の子どもたちと元気に遊び回り、すくすくと成長する。 翁は娘を立派な女性に
 育てようと、都に移り住み、教育する。 そして美しく成長した娘は、“かぐや姫”と
 名付けられる。やがて姫の美しさを聞きつけ、5人の求婚者が現われるが。

 8年の歳月と50億円の制作費。 鈴木プロデューサー曰く、実際には51.5億円
 かかったという。 
端数の1.5億円を丸めて50億円と言ったけど、 
 本当はその1.5億円でも、映画が1本作れただろうと言う・・・。 
 高畑監督の望みどおりで進行していたら完成までに14年の歳月がかかったそうだ。 
 で、結局時短のために多くのスタッフを投入したのが高額制作費になった理由と。 

 竹取物語は誰もが思うまさに浪漫だろう。 その解釈の仕方も人それぞれ。
 月を見て、ウサギが餅をついているようだって、
いったい誰が最初に言ったんだろう。 
 竹取物語は「鶴の恩返し」ではない。 かぐや姫の、高畑監督の理解がこうならば、 
 もし高畑監督が「鶴の恩返し」を撮ればきっとホラー作品になったかも・・・。 
 かぐや姫の、無邪気で奔放な姿も、そして野を駆け、川で水浴びをする姿と、
 おそろしく早い成長が周りを驚かせる様は滑稽で且つユニークだ。 しかし、その彼女も

 大人になり、誰もが驚くほどの“美女”となり、それが講じて様々な愛に纏わる事件を
 生んでいき、それが自らのトラウマや不信感の嵩を増やしただけで、そしてまた、
 いつの世にも金は人を盲目し、誤った方向に導きかねないものなのかも。 


 この映画を未来の子供のために作ったとは決して思えない。 
 そして、『火垂るの墓』のように芯から強いメッセージ性もなければ、 
 ディズニー・アニメのようなファンタジーにみる娯楽性もない。
 高畑監督はこの映画で何を描き出したかったのだろうか・・・。
 
何度も聴いたエンディングの歌ぐらいが少し心にしみたほどで。

  宮本信子さんの媼は良かったけれど、翁の地井さんの声はやや重過ぎたかも。  
  途中からすすり泣いている人も居たけど、ぼくは全然泣けなかった。
  確かに切ない想いもあったし、禁断の恋もあったし。 でも、泣けなかった。 
  “愛”がなかったのかもしれないし、“愛”が足りなかったのかもしれない・・・。
 


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見ました~ (セツ)
2013-12-03 01:00:00
こんばんは~。
ほんと、歌が素晴らしい映画でしたね~。

えー、私は泣いてしまったほうなのですが、旦那は全然泣けなかったそうで。
受け取り方は人それぞれだなぁと、帰りに感想を言い合いながら思いました。

翁と媼のかぐや姫への愛情の描き方が素晴らしかったと思います。
方向性は間違っていましたが、心から愛していたことに変わりはないんだなぁって、最後に改めて思いました。

ハッピーエンドでないところが、日本の昔話だなぁって思います。
あの問答無用な羽衣の掛け方!!

あとからちょっと思ったのは、平成たぬき合戦ぽんぽこにちょっと通じるなぁってことでした。
自然破壊はだめだぞ~、自然と共にあることが、人として一番幸せなことなんだぞ~って。
自然回帰とでもいいましょうか、そんな風に私は受け取りました。

まわれ まわれ まわれ~~~。
エンドレスでずっと頭の中にかかってました(笑)。
Unknown (cyaz)
2013-12-03 08:18:57
セツさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>ほんと、歌が素晴らしい映画でしたね~。
心に沁みました! ジブリは音楽もいいですよね^^

>受け取り方は人それぞれだなぁと、帰りに感想を言い合いながら思いました。
うちはかみさんがグスリとしてましたね(笑)
でも、思ったよりは泣けなかったようです。

>方向性は間違っていましたが、心から愛していたことに変わりはないんだなぁって、最後に改めて思いました。
確かにそうですね^^ そう考えると『そして父になる』の
問題提起にあったように、血より時間?・・・なんて。

>あの問答無用な羽衣の掛け方!!
あそこは見せどころでしたね!

>自然破壊はだめだぞ~、自然と共にあることが、人として一番幸せなことなんだぞ~って。
自然回帰とでもいいましょうか、そんな風に私は受け取りました。
ジブリ作品の根底にはいつもこの課題とメッセージが
盛り込まれていると思います。
だからこそ万人に受け入れられる術を持っているのだと思います。
ドラマチック (メビウス)
2013-12-03 21:33:42
>cyazさんこんばんわ♪TB有難うございました♪

自分はジブリアニメで久々に涙腺が脆くなっちゃいました^^;仰るとおり歌も素敵でしたし、アニメーションに到っては予告編でも観たかぐや姫の疾走シーンで鳥肌が立つような感覚を覚えたほどですっ。

でも確かに竹取物語は大昔に描かれた作品でもありますから、なんで月に帰らなければならないとかそういう疑問に明確な解がなく、作り手の解釈などに委ねられるとこがあると思いますけども、高畑監督の解釈の場合はかぐや姫の心情を加える事でなんか凄い世界観が広がって見えたような気がしましたねぇ。そのせいか自分はとてもドラマチックな竹取物語に見えちゃいましたw
センチメンタル~ (cyaz)
2013-12-03 21:43:47
メビウスさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>かぐや姫の疾走シーンで鳥肌が立つような感覚を覚えたほどですっ。
確かにあれは凄いシーンだったと僕も思いました。

>高畑監督の解釈の場合はかぐや姫の心情を加える事でなんか凄い世界観が広がって見えたような気がしましたねぇ。
ややお伽噺が大人の世界を垣間見た気もしましたが。

>そのせいか自分はとてもドラマチックな竹取物語に見えちゃいましたw
ドラマチックでセンチメンタルな世界でしたね!
Unknown (Ageha)
2013-12-05 10:16:11
誰もが知ってる、オチのわかってる作品を
どう見せるかって話で。
これはこれでアリ。
予告でみた、姫の全力疾走はたしかにびっくりした。
こうきたか~っていう描き方。
ものすごくスピード感ありましたね~。

正直いうとちょっと長かったな~って。

んで、迎えに来るときの音楽が
無情でありながら”エレクトリカルパレード”みたいで
これまたそうきたか~というオドロキ。

せめて最後に1度だけ姫が振り向いてくれたのが
救いだったかな~・・・。

PS:昔、沢口靖子が実写版でやったの覚えてます?
UFOで帰るよりはいいか・・・(^_^;)
何が罪~ (cyaz)
2013-12-05 12:30:43
Agehaさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>予告でみた、姫の全力疾走はたしかにびっくりした。
こうきたか~っていう描き方。ものすごくスピード感ありましたね~。
そこまで速いのだったら、もっとコンパクトでも良かったような・・・。
果たして51.5億つぎ込んだ価値は???

>んで、迎えに来るときの音楽が
無情でありながら”エレクトリカルパレード”みたいで
これまたそうきたか~というオドロキ。
ま、あれは高畑さんのサービスなのかなぁ(笑)
それとも今風に???

>せめて最後に1度だけ姫が振り向いてくれたのが
救いだったかな~・・・。
何が罪だったのか・・・人知れず。。。
再考しました (みなりん)
2013-12-09 21:55:16
こんばんは。映画「かぐや姫」の監督高畑さんの記事をお読みになりましたか?わたしは以前、良く解釈しすぎたかなあと再考中。あなた様は正直で、こういう感想もありだわと今更思いました。ちょっと話がファンタジックから遠のいていましたね。わたしも頭抱えています。
こだわり~ (cyaz)
2013-12-09 21:59:26
みなりんさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>高畑さんの記事をお読みになりましたか?
読んでいません。

>わたしは以前、良く解釈しすぎたかなあと再考中。あなた様は正直で、こういう感想もありだわと今更思いました。
ま、人それぞれ感じ方は違うと思うので、
どれが正解、どれが間違いってないと思います。

>ちょっと話がファンタジックから遠のいていましたね。わたしも頭抱えています。
あくまでこれは高畑監督の主観であり、こだわりであり、描きかったことで、万人がそうだと思えるものではないと思います。
ナイス作品 (iina)
2013-12-21 09:30:08
けっこう楽しめました。
筆づかいといい、細かい部分まで描かないマンガ性といい姫の疾走シーンは、強烈で劇画的でした。

黒澤明監督は、『火垂るの墓」を一押ししたのは知らなかったですが、iinaは『風の谷のナウシカ』が一番好きです。
・・・此処に綴るに当たり調べたところ、ナウシカの後にジブリが設立されていたのでした。・・・
方向性~ (cyaz)
2013-12-22 08:15:19
iinaさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>筆づかいといい、細かい部分まで描かないマンガ性といい姫の疾走シーンは、強烈で劇画的でした。
確かに疾走シーンは圧巻でした^^

>iinaは『風の谷のナウシカ』が一番好きです。
・・・此処に綴るに当たり調べたところ、ナウシカの後にジブリが設立されていたのでした。・・・
なるほど、そうでしたか?
巨匠二人が老いて、今後のジブリの方向性が大事になりますね!

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