□作品オフィシャルサイト 「セプテンバー5」
□監督 ティム・フェールバウム
□脚本 モリッツ・ビンダー、ティム・フェールバウム、アレックス・デビッド
□キャスト ピーター・サースガード、ジョン・マガロ、ベン・チャップリン、レオニー・ベネシュ
■鑑賞日 2月18日(火)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
第97回アカデミー賞の脚本賞にノミネートされた作品。
1972年のミュンヘンオリンピックで起きたパレスチナ武装組織によるイスラエル選手団の
人質テロ事件の顛末を、事件を生中継したテレビクルーたちの視点から映画化したドラマ。
ミュンヘンオリンピックか子供の頃、TVで観ていた記憶はあるが鮮明ではない。、
1972年9月5日。ミュンヘンオリンピックの選手村で、パレスチナ武装組織
「黒い九月」がイスラエル選手団を人質に立てこもった事件が舞台。
ただ、実際テレビ中継に当たったのはニュース番組スタッフではないスポーツ番組の
放送クルーたち。報道の自由、事件当事者の人権、事実関係等があるなか、
テロリストたちのエスカレートする要求や、機能していない現地警察、
慣れないスポーツ番組スタッフの一挙手一投足が、その緊張感が伝わって来る映像。
上方が錯綜する中、中継チームは極限状況で報道するかどうかの選択を迫られる。
人命が関わっている中、報道の自由、事件当事者の人権、また言葉の壁等々、
現代では考えられない時代ギャップも感じられ、ニュアンスは違うのだが、
この事件と同じ1972年2月に起きた、あさま山荘事件をTVに釘付けになって観ていたことを思い出した。
この事件は実話であって、当時9億人が観たという。
ちなみに2021年の東京オリンピック開会式で、初めて事件で犠牲となった
イスラエル選手団に黙祷が捧げられたことを、覚えている方も多いことだろう。