□作品オフィシャルサイト 「君を想い、バスに乗る」
□監督 ギリーズ・マッキノン
□脚本 ジョー・エインズワース
□キャスト ティモシー・スポール、フィリス・ローガン
■鑑賞日 6月8日(水)
■劇 場 シネスイッチ銀座
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
ローカルバスのフリーパスを利用してイギリス最南端の岬ランズ・エンドに向かう。
年老いてしかも癌を患い、残り少ない命をすり減らしながら。
それは愛する妻を亡くし、出会った想い出の場所に行くのが最期の目的。
そこで亡くした娘の墓参りと、二人の想い出の地の海へ妻の散骨をするため。
バス旅の途中で色んなトラブルに巻き込まれながらも、気丈に旅を続ける。
車中で嫌な若者や、融通の利かないバス運転手がいて、同乗していた客が、
その様子をSNSで発信することで、彼はどんどん知名度を増していく。
後半のバス旅では、誰もが彼に親切にし、温かく見守っていく。
最終地に着いた時には先乗りした彼のファンから歓迎の拍手を受ける。
それに戸惑いながらも、彼は彼で目的を達することができた。
本来は感動ものなのだろうが、尺が短く、もう少し肉付けをした方が、
もっと琴線に触れる作品となったのではないだろうか。
とは言え、主演を演じたティモシー・スポールは上手い。
朴訥としているけれど、90歳の老人役(実年齢は65歳)を、
何と特殊メイクなしで演じたとは凄いの一言。
もう少し歳を取ったら、想い出の地を訪れる旅に出てみたいなぁ。