京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『オールド・ボーイ』

2004-11-13 | 洋画

■監督 パク・チャヌク『JSA』
■原作 土屋ガロン・嶺岸信明
■キャスト チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン
オ・デス(チェ・ミンシク)は妻と一人娘を持つ、平凡なサラリーマンだった。ある日、娘の誕生日プレゼントを買って帰る途中、忽然と姿を消す。妻との不仲から、殺人容疑で指名手配されるが、実はオ・デスは何者かに連れ去られ、15年もの間監禁されていたのだ。15年後、監禁から脱出した彼は、敵を突き止め復讐することを誓う。その時敵から、「犯人と監禁された理由を5日間で解き出さないと殺す」とメッセージが。復讐に燃えるオ・デスは、美しい恋人ミド(カン・ヘジョン)と知り合い、共に犯人を捜す。しかし、これも犯人が巧妙に仕組んだ罠なのだった。

おススメ度⇒★★☆(5★満点、☆は0.5)

この映画はカンヌ映画祭でグランプリを獲得した作品です。 原作は「漫画アクション」にて連載された同名のコミック。 残念ながら日本ではなく韓国で映画化されたが、映画を観てみるとその内容から日本では映画化に難しかったかもしれない。 予告編を観た時に非常に興味をそそられた作品でもあった。
 主人公を15年もの間監禁したのは一体誰なのか?
 そしてなぜ監禁しなければならなかったのか?
人間、“怨み”と“復讐心”だけで理由もわからず、ひたすら15年間体を鍛え、脱出することだけに一心になれるだろうか? 映画の途中でこの脱出までの流れを追いながらふと『ショーシャンクの空に』を思い浮かべた。 監禁したのは誰なのか? この答えはわかったが、なぜ監禁しなければならなかったのか? これについては明らかな答えがあったとは思えない。 むしろ観る側の解釈に任せた節もあるが、いずれにせよ、他人がまいた噂のために死に追いやられ、理不尽ながら愛した人であったために、矛先が15年という歳月を“監禁”と5日間の“ゲーム”で追い詰めるという展開は少々無理があるのではないか? この映画はネタバレから入らないと詳しく書けないのが残念だが、最後の“二者択一”に「愛する人」を選んだ、しかもその選択の方法も納得のいかないところで、このオチをどう解釈するかでこの映画の出来は賛否両論が出るところとなるのではないだろうか。
 この映画は、ハリウッドでリメイクが決定し、その主演にはジョニー・デップなど、ビッグスターが候補に挙げられているそうで、実際誰がやるのか興味があるのだが、無理のないオチに仕上げて欲しいものだ。

コメント (54)
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