愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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バルセロナ-マラガ

2009-03-23 18:27:27 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/23(月)       
 
愛丸’s チェック        
バイエルンとの対戦が決まったバルサ。
ぬるい相手ではないが、今の実力ではバルサは完全に上。
今、また調子を上げてきており、この状態でCLのベスト8を迎えたいところ。
カンプノウでいくら調子がいいマラガでも、簡単に料理することができるだろう。
けがだけが心配で、スペイン初の3冠が目前だし、最後までベストメンバーで戦いたいところ。
マラガは前節から2回目のアングリル峠に。
セビージャ戦は2点リードしながら、それを守りきれずエンパテ。
いい流れとは言えないが、まだまだ4位を狙える位置だし、バルサ相手でもしっかり戦って勝ち点1でも持って帰りたい。
前節出れなかったドゥダ、ロロと先発してくるだろうし、なんとかバルサに食らいついてもらいたい。

この試合は完全にバルサのフエスタ。
ここまでマラガを圧倒するとは・・・。
バルサのいいところしか見られない試合に。
こんな試合、バルセロニスタしか満足しないそう。
ただただ、あの強さ、うまさに脱帽。
あれだけパスを回して、相手を翻弄し、高い個人能力でねじ伏せる。
チャビが先制ゴールを上げ、これがお祭りの合図に。
メッシ、アンリ、エトー、D・アウベスと、決めるべき選手がしっかり仕事をした。
相手のミスでってこともなく、しっかり崩しての得点だから恐れ入る。
チャビのゴールはエトーが下がってボールを受け、その空いたスペースにチャビが入ってきて落ち着いてゴール。
メッシは完全に個人技で決めてみせた。
チャビのパスにアンリがうまくダイアゴナルに入ってきてのゴールは見事としか言いようがなかった。
エトーもしっかり2得点し、D・アウベスはイニエスタのパスにうまくカベッサで合わせた。
ここまで流れるように点が取れると、選手もサポーターも楽しくてしょうがないだろう。
穴という穴がひとつもなかった。
とことんバルサの状態がよくなったはず。
この大事な時期にこんなサッカーができるなんて、ほんとに強いチームの証拠。
このまま試合を続けたいんだろうが、次週はインターナショナルマッチウイークでリーガはお休み。
この流れが途切れないならいいが・・・。
心配なのは、トゥーレ・ヤヤ、イニエスタがけがで交代したこと。
こんな楽勝の試合で怖いのがけがとタルヘタ・アマリージャ。
誰かがサスペンシオンってことは避けられたが、けがは・・・。
トゥーレ・ヤヤの代わりはしっかりいるから大丈夫だが、イニエスタの代わりとなると。
この男がいないときに不調になったことを考えると、この大勝を手放しで喜べない。
代表戦も出れないだろうし、この部分だけが心配。
それでもバルサには違いを生み出せる選手が多くいるわけだし、夢の3冠を目指してもらいたい。
マラガはこんなチームだったの?
確かに前節の追いつかれっぷりを見ると、この順位でフィニッシュは難しいだろうなと思ったが、ここまでバルサにやられるとは・・・。
セビージャとのデルビーで全てを使いきってしまったとは思えないが、それにしてもこの内容は酷かった。
DFはずるずる下がるだけだし、ボールフォルダーへのプレッシャーも少ない。
バルサみたいなチームを相手にするときには、ボールの出どこを押さえるのが一番。
それはわかってたはず。
全くできてなかった。
セビージャとの契約で前節出場できなかったドゥダ、ロロとふたり使えたはずだったが、先発はピボーテのロロだけ。
左サイドにはA・ルケが入った。
バルサ相手に中盤サイドが本職じゃない選手を先発だあせたのも間違いだった。
A・ルケを使うなら、サルバとの2トップがベストだった。
で、左には本職のドゥダ。
途中出場だったが、全く見せ場なしだった。
まず守備を考えれば、ドゥダが先発だっただろうし、攻撃を考えるなら、もっと違ったことができたはず。
この中途半端な作戦がこの大敗を生んだのかも。
まだヨーロッパ戦への芽があるわけで、この大敗でずるずるいかないことを願う。
次のマドリー戦の前に1週空くことがせめてもの救いか。

スコア 6-0

<得点者> 
バルセロナ   チャビ、メッシ、アンリ、エトー×2、D・アウベス
~愛丸's MVP~
アンリ(周りの選手との関係がすこぶるよさそう。自分でいくもよし、味方を使うもよし。まだまだこの男はここで輝くかも)

セビージャ-バジャドリー

2009-03-23 16:55:01 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/23(月)       
 
愛丸’s チェック        
モチベーションを保つのに苦労しそうなセビージャ。
2位までは勝ち点差が離れてるし、4位集団ともある程度の差がある。
このままなら、3位フィニッシュはほぼ確定的。
どこを目標を持っていったらいいかが、問題だが、セビジスタのために、ここはしっかり戦うことだろう。
相手も降格がかかってそうでもないし、ヨーロッパ戦って感じでもない。
そのバジャドリーは、このアングリル峠をどう乗り越えていくか。
残留はほぼ確定だし、来シーズンに向けて、ここでいい試合が続けられれば、自信はつくはず。
個人タイトルが狙える選手がいるわけでもなく、こちらもモチベーションを保つのに、難があるか。
不甲斐無い試合をしないことを一番に、勝ち点1でも満足だろう。

セビージャが、サンチェス・ピスファンのセビジスタにいい試合をプレゼントできた。
安定した守備でこの順位を確定させ、あとは攻撃陣が奮起してくれれば、もっといい試合ができる。
その攻撃陣がここでしっかり魅せることができた。
カヌーテはハットトリックを達成し、L・ファビアーノも得点できた。
この上ないでき。
このふたりの動きだけで点が取れたわけではなく、サイドも中盤も、SBもしっかり絡んでの得点。
ここにきて調子を上げてきたことはいいことだが、だから、CLストレートインの2位ってのも難しいし、下の追い上げもない。
ここからはセビジスタのために、戦っていくことだろう。
それにしても、J・ナバスの状態がすこぶるいい。
突破力があるのは前々からわかってはいたが、今はこれに、クロスの精度も増してきたし、フィニッシュにも積極的に絡んでる。
2点目のカヌーテへ上げたクロスなんかは圧巻だった。
しっかりカヌーテを確認してのマイナスのクロス。
いつもだと、縦に仕掛けて、中目掛けてクロスって感じだったが、抜ききらず、カヌーテの動きに合わせてクロスを上げた。
もっと前にこういう状態に持っていけてたら、UEFA杯での早期敗退はなかっただろうし、リーガでは優勝争いに絡むこともできたかも。
カヌーテ、L・ファビアーノもここにきて点が取れだせたし、ちょっとエンジンがかかるのが遅かったか。
前節、初めて見て、ちょっとした感動を覚えたペロッティが、この試合でも途中出場。
前節ほどの切れは感じられなかったが、それでも持ってるものはそうとうでかそう。
カベッサでL・ファビアーノに折り返したシーンなんかは、非凡な才能を感じさせた。
ただ、スピード、テクニックで仕掛けるだけの選手ではなさそう。
もっと長い時間見てみたい。
J・ナバス、D・カペル、このペロッティと、セビージャのサイドアタッカーはほんとに充実してる。
まだまだ若い選手たちだし、これからのセビージャに期待。
来シーズンはこの男たちがしっかり仕事すれば、リーガでもCLでもかなりいい位置までいけそうな予感。
バジャドリーは先制され、追いついたまではよかったが、後半は何もできなかった。
セビージャが中盤での繋ぎにもたもたしてる時間に、自分たちの時間を作ったが、ここで追加点とはいかなかった。
格下のチームはこういう少ない自分たちの時間ってのを大事にしないといけない。
ゴイトムが孤立するシーンが多く、中盤で繋いだボールをもっと有効に使いたかったはず。
あとひとりぐらいゴイトムに絡んでいけてれば、厚みのある攻撃になったのに・・・。
カノッビオがボールを持ったときが一番のチャンスになり、ここで、ゴイトムだけでなく、両サイドがうまく動くことが得点に繋がったはず。
P・レオン、J・セスマと計算のできる選手たちだし、ここはセビージャのサイドをケアするだけではなく、もっと積極的にいってほしかった。
相手がセビージャレベルではなかったら、もっといくんだろうが、どこのチーム相手にも仕掛けてもらいたい。
ここからアングリル峠に突入するわけだが、もっと攻めるバジャドリーを見せてもらいたい。

スコア 4-1

<得点者> 
セビージャ   カヌーテ×3、L・ファビアーノ
バジャドリー  ゴイトム
~愛丸's MVP~
カヌーテ(最近の好調さそのままにハットトリック達成。これがシーズン開幕当初からできてたら、優勝争いに絡めてたはず)

ローマ-ユベントス

2009-03-23 15:21:12 | セリエA
観戦日 3/23(月)       
 
愛丸’s チェック        
なかなかCL圏に入り込めないローマ。
いいとこまで上がってはいったが、そこからが・・・。
トッティは相変らずけががちだし、DFラインもしっかりした布陣で望めない。
アーセナルに負けたことを引きずってることはないと思うが、これがカンピオナートでどう影響するか。
ロマニスタはよくやったと誉めてるみたいだが・・・。
ここはロマニスタのためにも、ホームでユーベを叩きのめしたいところ。
ユーベはまだインテルを追うために、相手がどこだろうが、しかり勝ち点3を積み上げたい。
ジョビンコが覚醒し、アレにも点が生まれた。
トレゼゲの反乱は気なるが、それでも、ヤクインタの好調さもあり、それほど影響はないはず。
ネドベドもけがから復帰し、まだまだスクデットを諦める状況ではない。
ここからどれだけ勝つ続けることができるか。

ローマはあまりにもけが人、サスペンションが多すぎた。
強豪チームを相手に戦うには、あまりにもベストメンバーからかけ離れすぎた。
ヴチニッチ、J・バチスタの前線はいいとして、中盤のセンターが。
ブリーギは計算ができるが、フェリペって?
ここまでプレーしてるシーンを見たことがない。
デ・ロッシがサスペンションなのは仕方ないが、ピサロやらアクイラーニやらペロッタやら、計算できる選手はまだまだいるはずなのに。
それが使えない状況はかなり厳しい。
右のサイドもタッデイではなく、M・トネット。
中盤でも右でもない選手をここで使わざるを得ない状況って。
CBもメクセスは健在だが、パートナーはここまで出場した試合で、不安定感をたっぷりのロリア。
一時は同点になるレテを決め、なんとかチームのためになってはいたが、4失点ってことを考えると、やっぱりここの不安定さが目立ってしまった。
この陣容だと、CL圏なんて言ってられない。
唯一の得点もセットプレーからだし、流れの中で迫力ある攻撃はひとつも見られなかった。
トッティだけが不在なら、ここまでなんとか戦ってこれたが、中盤もこれだけ使えない状況になると、かなり苦しい。
4位のジェノアとはまだ2ポイント差だったことを考えると、ここは最低でも勝ち点1は欲しかった。
それが、全くどうにもできなかった。
ユーベとの差は歴然だったし、カンピオナートに集中できる状態にありながら、このパフォーマンスでは先が思いやられる。
ただ、リーセには見るべきものがあった。
なかなかローマに、セリエに慣れることができずに苦しんでいたが、今、活き活きとプレーできてる。
攻撃でも臆することなく攻め上がれてるし、フィニッシュにも積極的に絡んでる。
守備でもしっかりカバーリングできてるし、こちらサイドからのピンチは少なかった。
もっとチームが好調なら目立つんだろうが、この試合のチーム状態だと、仕方ない。
ユーベは思い通りの試合運びができたはず。
好調さをキープしてる選手がしっかりその好調さをアピールできた。
ヤクインタは見事な先制レテと、ローマに追いつかれた後の突き放すレテ。
いい動きができてるし、ドッピエッタも当たり前のようにやってのけた。
アレ、ジョビンコとのコンビもまずまずだし、ここからアマウーリとの競争になっていくだろう。
不満分子のトレゼゲはこのままフランスへと旅立つことになりそう。
ジョビンコも前節ほどではなかったが、いい部分は多く見せれた。
パスでいくところ、仕掛けるところ、この判断が以前よりかなりよくなった。
ひとりよがりのプレーは消えてるし、チームプレーをしっかり身につけた。
ヤクインタに出したスルーなんかも絶妙だったし、アレとのパス交換でティロまで持ち込んだシーンもなかなか。
ただ、まだティロの精度が低いのは気になるが、これはここから改善していけばいいだろう。
ローマの攻撃陣はぱっとしなかったから、守備陣は目立つシーンはあまりなかった。
レグロッターリエのけがで手薄な守備陣ではあるが、メルベリ、グリゲラらがしっかりその穴を埋めてる。
こういう頼りになる選手を獲得できてたのは大きい。
このオリンピコでの勝利でまたチーム状態はぐっと良くなったはずで、ここからインテルに更にプレッシャーをかけていきたい。

スコア 1-4

<得点者> 
ローマ    ロリア
ユベントス  ヤクインタ×2、メルベリ、ネドベド
~愛丸's MVP~
ヤクインタ(なかなか使ってもらえなかった今シーズンだったが、使われたときに結果をだし、今ではアレの最高のパートナーに)

トットナム-チェルシー

2009-03-23 12:51:47 | プレミアリーグ
観戦日 3/23(月)       
 
愛丸’s チェック        
ここにきて、やっとあの戦力に見合った結果が出せるようになったスパーズ。
ここ5試合を3勝2分けと敗戦がない。
守備の安定がこの結果を生んでるのか。
攻撃でもR・キーンの復帰、レノンの好調さ、モドリッチがプレミアに適応してきたこと、といいことづくめ。
この状態で、ロンドンのもうひとつのライバルを蹴落としたい。
プレミアになってから、1度しか勝ったことがないわけで、ここらで2勝目といきたいところ。
チェルシーはヒディング体制になってまだ負けてない。
あのしたたかな強さが戻ってきた。
先制して、見ててつまらない展開になったらチェルシーのもの。
まだプレミア制覇ってのを諦めてないみたいだが、これはちょっと難しいし、現実的に、カップダブルを狙ってるんだろう。

スパーズがホワイトハートレーンで魂いっぱいのサッカーを展開。
これだけ気持ちがこもって戦われえると、チェルシーも苦労する。
苦労させたどころか、ヒディング体制になって初めての黒星をつけた。
リバプールの無敗を止めたり、カーリング杯ではユナイテッドとPK戦まで縺れ込む激闘を演じたり、アーセナルとの打ち合いに負けなかったりと、どうもビッグ4には相性がいいのかも。
これが、ここでも発揮できた。
誰かが特別よかったってこともなかったが、チームで戦うことができた。
そんな中で目立ったのが、中盤の両サイド。
レノンはあのスピードに衰えがなく、個人技での仕掛けも有効。
対峙するA・コールを抜けないとみると、早めのクロスを上げたりと、戦術面での成長も見られる。
この早めの低いクロスで先制点を生んだ。
これに反応したのが、逆サイドから中に入ってきてたモドリッチ。
どんぴしゃのタイミングで入ってきて、コンパクトに右足を振りぬいた。
さすがのツェフもこれはセーブできず。
この1点が試合を決めた。
モドリッチはパス出しでもいいところを見せてたし、守備でも必死で動いてた。
最後は足がつったような感じで退いたが、この活躍はチームをかなり助けたはず。
ジーナスも働きもまずまずだったし、守備陣も安定してた。
ゴメスもシーズンの初めは失格の烙印を押され、最低なGKランキングで1位を獲得してたのに、それが、この試合では安定したセービングを披露。
何度、決定的なシーンを防いだことか。
グディッチーニの獲得が刺激になったのか、PSV時代の輝きを取り戻してる。
中盤から以降がしっかり機能し、あのチェルシーを破ったわけだが、前のふたりはいまいち。
R・キーンはまだまだ昨シーズンのようには動けてないし、D・ベントもどこか遠慮がち。
これなら、パブリュチェンコと、どちらかが組む方がよさそう。
レドナップもここに頭を使うかも・・・。
来シーズンは、開幕からこの調子で戦ってもらいたい。
チェルシーはこの敗戦により、完全にプレミアを諦めるだろう。
2位を確保しながら、力はカップ戦に全力を注ぐと。
FA杯ではアーセナルと、CLではリバプールとと、なかなか厳しい相手に。
あのしたたかなサッカーができれば、なかなかこのチームを崩すことはできないんだろうが、先に点が取れないことには、それができない。
この試合、最後は何度かチャンスを作ることができたが、前半なんかは見るべきシーンはひとつもなかった。
ドログバが脳震盪を起こしたような感じなって、起点ができなかったこともあるんだろうが、中盤の選手たちも隠れっぱなし。
エッシェンも復帰後、最低のできだったし、ランパードもどこか疲労感が・・・。
バラックはいてもいなくても変わらないし、ベレッチは問題外。
ベレッチを先発させた意図がはっきりわからない。
守備で貢献するわけでもなく、攻撃でもぱっとせず。
イライラしてばっかりでチーム状態を悪くする一方だった。
1点を追う展開で、点を取る選手交代ってのが今のチェルシーにはできてない。
クアレスマを右に入れても、何もインパクトを残せないし、マルダもリヨンの頃のできからはほど遠い。
デコは使われないし、残りは若手しかいない。
この状態が続くなら、負けないだろうが、勝てない試合が続きそう。
CLではなんとかそれでも押し通せるが、FA杯ではそうはいかない。
はかなく無冠ってことになりそうだが・・・。

スコア 1-0

<得点者> 
トットナム   モドリッチ
~愛丸's MVP~
モドリッチ(スパーズの中心選手になった。ここまで早くフィットするとは。好守にわたってチームに貢献)

ポーツマス-エバートン

2009-03-23 10:28:04 | プレミアリーグ
観戦日 3/23(月)       
 
愛丸’s チェック        
降格圏にいるわけではないが、勝ち点は18位と同じのポーツマス。
レドナップが引き抜かれてから、どうもチームがちぐはぐに。
ただ、また監督が交代し、ここでチームは変わってくるかも。
これからはホームの試合は負けられない。
それなりの選手がそろってるし、フラットン・パークのサポーターも、力になってくれるはず。
エバートンは4位のアーセナルと勝ち点差は4。
現在の好調さを考えると、CL圏に滑り込んでもなんらおかしくない状況。
若手もどんどん成長してきれてるし、けが人もだいぶ戻ってきた。
FW不在に苦しんでた頃よりはかなり充実した陣容に。
中盤で流れを変えれるアルテタがいないのは気になるが、それでも、攻撃がちぐはぐになることはないはず。

ポーツマスが気合満点のサッカーで好調エバートンを撃破。
この勝ち点3は残留をぐっと近づけるものになりそう。
ここまでしっかり集中し、気持ちのこもったサッカーができればもう大丈夫だろう。
どうして、これができなかったのか。
クラウチはデフォーがチームを去ったこと嘆いてたみたいだが、クラニチャル、ニュージェントがその下でしっかり動いてたし、そうパートナーに困ることはないだろう。
実際、この試合でクラウチは2得点挙げたわけだし。
リバプール時代には、でくの坊っぷりをかなり発揮してたが、ここではそうではない。
セインツ時代の輝きを取り戻してる。
クラニチャルもいい動きを披露。
右サイドで固定されるのではなく、けっこう自由に動いて、チャンスを作ってた。
的確なサイドチェンジ、ラストパス、この男がやっと本領発揮してきた。
このふたりにもうちょっとうまくニュージェントが絡むと、まだチャンスは増えそうだが、このニュージェントは右に固定され気味。
中にドリブルってシーンも1度しか見られず、もっとクラウチのそばでプレーした方がこの男は活きてきそう。
守備では中盤のS・デイビスが効いてた。
ここでしっかり守備ができており、エバートンの選手がなかなか前を向けず。
サイドの選手も相手に主導権を与えてなかったし、これなら、どのチームを相手にしても結果は出せるはず。
この戦う気持ちを忘れず、最後まで戦ってもらいたい。
モウリーニョもやりずらいと発言した、このフラットン・パークでまだまだ暴れてもらいたい。
エバートンはここでの勝利で、まだまだ4位というものを狙えたんだろうが、この結果により、それはちょっと遠くなった。
FA杯でのマージーサイドダービーぐらいからぐんぐん調子がよくなり、なんだか強いチームに変貌。
相手をねじ伏せるような攻撃力があるわけではないが、硬い守備と泥臭い攻撃で、ここまで13戦で1敗のみ。
その1敗もユナイテッドが相手で、11位以下のチームでは、このポーツマスにしかここまで負けてなかった。
それが、この試合、全くいいところが出せず。
FA杯ではなく、このプレミアに精力を注ぎ込むと宣言したD・モイーズだったが、そのようには事は運ばなかった。
ここまで見てきたエバートンの試合ではなかった。
早い時間にベインズの見事なFKで先制したまではよかったが・・・。
アルテタの不在も響いてはいたんだろうが、サハ、ジョーの2トップは相手に脅威を与えるだろうし、フェライニも健在。
これが機能しなかった。
これなら、FW不在で悩んでた頃のケイヒルの1トップってのが有効だったかも。
ジョーはそれなりにボールサイドに顔を出してたが、サハが・・・。
ひさびさの先発で、気負いもあったんだろうが、まだまだ、このレベルでのサッカーには厳しいものがあるのかも。
スーパーサブ的に振舞った方が向いてそう。
これなら、今、勢いに乗ってる若手を使った方がいい。
ロドウェル、ゴリンズと、ここってところでやってくれるかも。
時間が少なくなった頃に投入されたが、これではこの若手たちのいい部分はなかなか出せない。
それなら、先に使って、ここってところで経験のあるベテランをって形がしっくりきそう。
もっとエバートンがCL出場圏争いをおもしろくしてくれそうだったんだが、この敗戦でちょっと厳しくなった。

スコア 2-1

<得点者> 
ポーツマス   クラウチ×2
エバートン   ベインズ
~愛丸's MVP~
クラウチ(セインツ時代の輝きがそこにはあった。攻撃での貢献もさることながら、守備で目立ってたのもよかった)

アーセナル-ハル・シティ(FA杯 6回戦)

2009-03-18 20:26:32 | プレミアリーグ
観戦日 3/18(水)       
 
愛丸’s チェック        
このカードのみ、開催が遅れてた。
先週の週末に、他のチームは6回戦を終えてる。
残ってるのはユナイテッド、チェルシー、エバートン。
この勝者は、チェルシーとの対戦が決まってる。
アーセナルはCLのローマ戦での勝利が自信になったのか、調子がぐんとよくなってきた。
ハルにシーズンで2度もエミレーツで負けるわけにはいかない。
しっかりターンオーバーしながら、このタイトルを狙っていくことだろう。
ハルは、このコンペティションに全てを賭けてる。
プレミアでは残留を目標にしながら、このタイトルも狙いたいはず。
力ではアーセナルに劣ってるが、この地で実際勝ってるわけだし、2匹目のどじょうといきたいだろう。
しっかり守って、少ないチャンスをものにできたら、なんとかなるかも。

強いアーセナルが戻ってきた。
先制され、なかなか追いつけないところもいつものアーセナルだった。
いい攻撃ができても、ゴールを割れないのも、アーセナルがいつもの状態に戻った証拠。
これまで不調のときは好機もなかなか作れず、ダラダラする展開が多かったが、この試合は、相手をしっかりねじ伏せた。
パスもいい感じで回ってたし、SBの攻撃参加もよく見られた。
ひとりがボールを持ってる時間も長くなく、これがアーセナル。
若いチームだし、自信がつけばこれぐらいできて当たり前のチーム。
同点に追いついき、ここからもなかなか逆転ゴールを割れず、チャンスを不意にするシーンもあったが、これでも逆転できた。
キャプテンを干され、移籍も考えてたギャラスが値千金のゴール。
どう見ても、オフサイドだったが、これはレフェリーが味方。
こういう運も必要。
いい形で逆転勝利を挙げたアーセナルだったが、いいとこばかりではなかった。
やっぱり問題はベントナー。
途中出場で、何度も好機に絡みながら、またまた得点できず。
サイドに開いて、起点になったり、ここってとこに顔を出したりと、いい場面は多く作るが、最後の仕事が。
同点弾のシーンでは、この男の空振りから、フィニッシュに持ち込まなかったから、生まれたもので、もし、この男がシュートまで行ってたら・・・。
今シーズンのベントナーに多くの得点は望めないかも。
それでも、今のアーセナルにはなくてはならない存在かも。
ウォルコットも引いて守られると、なかなかあのスピードが活かせず、こういう状況での局面打開策を身につけてもらいたい。
アルシャービン、ナスリと違いを生み出せる選手の状態が上がっており、これにセスクが絡んだ攻撃はかなりの破壊力。
プレミアではまだ上位陣との直接対決も残っており、このアーセナルに勝てたチームが覇権を握りそう。
この状態が続けば、悲願のCL制覇も狙える。
ハルはいい形で先制し、残り15分まではなんとか耐えることができたが、これを最後まで持たせることは不可能だった。
あれだけ、押し込まれると、ここが限界だろう。
オフサイドなのに、失点してしまう不運はあったが、この件で、誰も抗議はしなかった。
いさぎいいんだか、諦めたんだか・・・。
ここまでのパフォーマンスだったら、再試合に持ち込むこともできたはず。
点はあの1点だけでも万々歳だったわけで、それを守りきるってプランも悪くなかった。
ザヤット、A・ドーソンなんか、からだを張って、よくディフェンスしてた。
中盤の選手たちも、ファール覚悟でイングランドらしいフィジカル重視のディフェンスでチームを助けた。
もっとカウンターを狙ってもよかったんだろうが、そこまでできる状態ではなかった。
ジオバンニにボールが渡ると、何か感じるものはあったが、攻撃に割く人数が少ないため、これでは点は取れない。
それならと守りに重点をおくのは間違ってない。
マイヒルも好セーブで何度もピンチを救ったが、2点目の失点シーンはいただけなかった。
出ていったら、必ずクリアしないといけない。
あそこをうまく乗り切ったなら・・・。
ハルの夢のようなFA杯ベスト8進出も、ここで終了。
これからは、プレミア残留に全てを注ぐしかない。

スコア 2-1

<得点者> 
アーセナル   V・ペルシ、ギャラス
ハル・シティ  バーンビー
~愛丸's MVP~
アルシャービン(今のアーセナルに違いを生み出すことができる。この男がCLでも使えたならどんなによかったことか)

ラツィオ-キエーボ

2009-03-17 20:14:28 | セリエA
観戦日 3/17(火)       
 
愛丸’s チェック        
現在カンピオナート3連勝で順位を7位まで上げてきたラツィオ。
4位のヴィオラとは勝ち点差が5。
2試合の結果で、この順位まで引き上げることができる。
フォッジャをチームの核に据えてから、攻撃が機能してきた。
中盤も魅力的な選手たちで構成されており、あのトリデンテに頼らなくてもよくなった。
この状態を最後までキープできれば、結果は自ずとついてくる。
キエーボは降格圏にどっぷり。
勝ち点24で18位。
トリノとは同勝ち点だが、得失点差で順位はした。
16位のボローニャとは勝ち点差が2で、こちらもひとつの勝ちで順位は上げることができる。
残留という目標に向かっては、アウエーでも最低勝ち点1は必要。

ラツィオはここまで好調に戦ってきたが、この試合ではさっぱり。
引いて守ってくるキエーボを最後まで崩すことができなかった。
この前、ラツィオの試合を見たときは、サラテ、パンデフの2トップに、トレクァルティスタにフォッジャ、で、3センターハーフ。
この試合も、メンバーは変わらなかったが、構成が変わってた。
フォッジャを左サイドに配し、右はブロッキ。
このメンバーでやるなら、中盤はロンボにして、トレクァルティスタにフォッジャで、レジスタにレデスマ。
インサイドハーフにマツザレムとブロッキって形がしっくりくるはず。
D・ロッシはどうして、これをいじってきたのか。
キエーボとの噛み合わせなんだろうが、フォッジャが全く活きてこなかった。
前のふたりも孤立し、うまく絡んで、相手を崩すシーンは皆無。
個人技に優れてる3人だから、誰もが個人で仕掛けようと必死。
セリエのプロビンチャのチームが、この試合は守ると決めてかかったら、なかなかこれを崩すのは難しい。
ラツィオはまんまとこの術中にはまってしまった。
キエーボはただ引いて守るだけでなく、高い位置からのボール奪取も狙っており、高い位置でボールを浚われるシーンも目立った。
シュートカウンターはラツィオの得意技なはずなのに、この試合ではキエーボがその戦術を見事に活用した。
26、27分と立て続けに失点し、この段階で、どうもラツィオは諦めモード。
気持ちが伝わってこなかった。
ヴィオラが負け、ジェノアが勝ったことを考えると、CLを目指すなら、ここは是が非でも勝たないといけなかった試合。
フォッジャをもっと活かそうとするサッカーが展開できてれば、点は取れたはず。
サラテ、パンデフと全く顔を出さなかったし、これではラツィオの魅力は半減してしまう。
ロッキを後半投入したが、この男も最後まで活かされなかった。
レデスマがもっとボールに絡んで、いい展開をしないといけなかったし、マツザレムももっと前に出るべき。
やるべき選手が仕事をしないと、こんな結果になってしまう。
まだまだ諦めずに、4位以内を目指してもらいたい。
キエーボは残留に向かって、かなり大きな勝ち点3をゲット。
そうそうオリンピコで勝ち点3は取れるもんじゃない。
やるべきことを90分しっかり遂行できてた。
DF陣は無理せず守備に専念し、攻撃陣も、さぼることなく前線からプレッシャーを与え続けた。
これが功を奏し、中盤の高い位置でボールを奪うことが多く見られた。
ここでボールが取れると、かなりの確立でチャンスになる。
前線のボグダニ、ペリッシェルは、中盤以下の選手ががんばってつないだボールをきっちりチャンスに結びつけた。
こうやって全体でサッカーができてれば、結果は出てくる。
どの点も見事なものだった。
圧巻は2点目。
これも高い位置でボールをい奪い、センターサークルにいたペリッシェルへ。
ここでペリッシェルは全体が上がるのを待たず、自分で突破を仕掛けた。
華麗なドリブルってわけではなかったが、来るDFをなぎ倒しながら、3人をかわし、GKと1対1。
ムスレラが出てくるところを見て、落ち着いてレテ。
先制レテ後、1分でのこの得点で、ラツィオを意気消沈させた。
キエーボはこのサッカーができてれば降格はないはず。

スコア 0-3

<得点者> 
キエーボ   ボグダニ、ペリッシェル×2
~愛丸's MVP~
ペリッシェル(キエーボのカピターノがチームを残留に導くため、チームで繋いだボールをしっかりレテ。これぞエース)

アストンビラ-トットナム

2009-03-17 18:07:44 | プレミアリーグ
観戦日 3/17(火)       
 
愛丸’s チェック        
まだ4位に踏みとどまってるビラ。
ただ、ここ3試合、プレミアでは勝ててない。
あの頃の勢いは完全になくなった。
インタートトからの始動で、他のチームよりも長くシーズンを戦ってる。
それに、M・オニールはなかなかターンオーバーをやってこない。
FA杯、UEFA杯での敗退で、この試合の前にはドバイで合宿を張ったらしい。
それで、どこまでリフレッシュできてるか。
スパーズは逆に一時の最悪の状態からは脱した。
冬にも積極的に補強を行い、レドナップが望む陣容になってきてるはず。
残留はほぼ間違いないだろうし、ヨーロッパ圏内ってのもちょっと難しい。
モチーベション的に問題があるかもしれんが、ここはノースロンドンのライバルの手助けといくかどうか。
アーセナル勝利ってのはわかってるだろうし、どう出るスパース。

ビラはドバイ合宿の成果がここで出せなかった。
冬に獲得したヘスキーがどうも、この状況を作りだしてそう。
スピードで勝負するサッカーなのか、それとも、ヘスキーの高さを活かしたフィジカルサッカーなのか、どちらもなんだか中途半端。
アグボンラホールをトップに、左A・ヤング、右ミルナーで、あれだけ結果が出せてたのに、どうしてそれを封印するのか。
監督の好みが4-4-2なのかもしれんが、ここまで躍進したチームを、今さら解体しなくても・・・。
アグボンラホールはスペースがなくなり、あのスピードが活かされてないし、A・ヤングは疲労困憊。
ミルナーに至っては、全く中盤のサイドで輝いてない。
FA杯でトップもやらされた選手が、最近の試合では後半になると、右のSBに回される。
これでも選手も混乱するだろう。
それが試合にもろに出てる。
ヘスキーがしっかり仕事をしてるかって言われるとそうでもないし、っこまで、この4-4-2にこだわる理由がわからない。
2点のビハインドで、今度はカリューを投入し、ツインタワーにしてみたが、これが、また機能しない。
カリューの高さで1点は返したが、カリューの投入後、更にヘスキーの存在が消えた。
アーセナルが前日にしっかり勝ち点3を獲得してるため、これでビラは4位の座を明け渡すことに。
前の3人がスピードを活かし、中盤の3人は気の効いたプレーで、好守で活躍。
DFも大崩れすることなく、相手に脅威を与えたビラが戻ってこないことには、このままずるずる行きそう。
自分たちの持ち味を全く披露できてない。
せっかく、来シーズンのCL出場という夢のような話が目の前にぶら下がってるのに、それをただただ見送るのか。
ここからリバプール、ユナイテッド、エバートンと厳しい3連戦が待ち受けてるが、これをうまく乗り切るには、4-4-2を止めにしないと。
M・オニールはここが腕の見せ所。
スパーズはいい時間に、得点し、苦手のビラ・パークで勝ち点3を上げた。
これがノースロンドンのライバルチームの手助けになったが、そんなことは関係ないだろう。
まずは自分たちのチームが結果を出すこと。
スパーズに復帰したR・キーンを始めてみたが、あの荒ぶる魂を全面に押し出してた。
が、それが、チームのためになったかと言えば、そうでもない。
2点目に絡むことはできたが、これは中盤でレノンとパラシオスがしっかりチャンスを作ったから。
シュートも枠を逸れてそうだったし、ゴールになったのはD・ベントが詰めてたから。
キャプテンを任されてるが、この男にそこまで頼っていいものかどうか・・・。
前半、A・ヤング対策に四苦八苦してたゾコラを前半のうちにコルルカに代えたレドナップ采配は見事。
あのままだったら、もっと早くに失点してたかも。
こういうときに豊富な駒が活きてくる。
まだまだ選手はいるし、これをレドナップがどう使っていくか。
もう来シーズンのことを考えてもよさそうだし、だぶついた戦力を整理しながら、いいチームを作ってもらいたい。
プレミア1年でしっかりフィットしたモドリッチ、サイドで再び輝きだしたレノンを中心にチームを作るべき。
このふたり、この試合でもしっかり活躍できてた。
これが、シーズンの初めからやれてれば、ビッグ4を崩すことはできたかもしれん。
そろそろスパーズに結果を出してもらいたい。

スコア 1-2

<得点者> 
アストンビラ   カリュー
トットナム    ジーナス、D・ベント
~愛丸's MVP~
レノン(ここにきてまた輝きだした。左にコンバートされたりで調子を落としてたが、やっぱり主戦場は右。活き活きプレーできてる)

カリアリ-ジェノア

2009-03-17 15:46:24 | セリエA
観戦日 3/17(火)       
 
愛丸’s チェック        
降格争い必至と見られてたカリアリが8位と大健闘。
勝ち点もあとちょっとで残留確定の40に到達する。
ここまでやれるとは誰が想像しただろう。
とにかくホームでの強さが目立ってる。
これは毎年のことだが、今シーズンはこれに加えてアウエーでもそれなりの結果が出せてる。
この地でカリアリっを破ることはビッグクラブでも至難の技。
ジェノアもホームで無敗を誇っていたが、前節、インテルに初黒星。
最近、ちょっと足踏み状態だが、4位のヴィオラとは1しか差はない。
このままローマ、ヴィオラとの三つ巴で、CL出場権を争うことになりそう。
35年も、カリアリホームで勝ててないが、今シーズンのジェノアはいつもと違う。
古豪復活となるかどうか。

カリアリは前半、コッスが2枚のジャッロで退場になったのが、全てだった。
そこまでしっかり攻撃できてたのが、守備に重きを置くことに。
アクアフレスカ、ジェダの2トップも、この退場劇からジェダを中盤に下げ、アクアフレスカの1トップに。
ふたりの絡みで何度かチャンスを作ってただけに、この数的不利は悔やまれる。
ここからカリアリは必死で耐え抜いた。
勝ち点1を視野に入れながら、狙うとこは狙うサッカーに。
何度もジェノアにゴールを脅かされたが、マルケッティの好守でレテを許さなかった。
マルケッティはかなり神がかったセーブを連発。
勇気ある飛び出しもよかったし、D・ミリートがフリーでティロの状態に入ったときは不恰好でも果敢に突っ込んでいった。
これでD・ミリートのティロはクロスバー。
このティロが外れたときに、カリアリはこのまま勝ち点1を奪えると思った。
それが、超攻撃的に出てきたジェノアを止めることができなかった。
ピンチを防いで、これからってところをサイドに展開され、ここで中のマークが甘くなった。
これをR・オリベイラが逃さずヘッド。
あの一瞬だけ、集中が途切れてたような気がする。
あそこまで必死で耐え抜いてきたのに、ピンチの後ってことで、緩んでしまったんだろう。
ここを最後まで集中できるかどうかが、今後の課題。
これを耐え切るようなチームだったら、まだ順位を上げることができるだろうし、降格も心配いらない。
ただ、プロビンチャのチームは、いい選手が出てきたら、ビッグクラブに買い漁られるわけで、調子がいいシーズンの戦力を維持するのが難しい。
おそらく、アクアフレスカもパスを持つインテルに戻っていくだろうし、また攻撃の核を探さないと。
35年ぶりにジェノアにホームで負けたが、ここまでやれたことは自信に繋がる。
ジェノアは調子が落ちつつあったところで、苦手のカリアリホームでしっかり勝利することができた。
前半のうちから数的優位になり、攻めに攻めたが、なかなかレテすることができず。
いつもの3トップに、R・オリベイラ、パッラディーノまで加えての、超攻撃的布陣。
それでもマルケッティに阻まれ、かなり苦しんだ。
そんな中、一瞬の隙を突いて、R・オリベイラがヘディングでレテ。
ここでやっとこの超攻撃的布陣が実を結んだ。
これが不発のままだったら、ジェノアティフォージになんと言われたことか。
取りにいって、取れるチームってのもすごいことだが、これなら、もっと早く楽になってもよかった。
このまま0-1で勝利したわけだが、こちらのGKの活躍も見逃せない。
マルケッティの活躍も目立ってたが、このルビーニョもかなりやった部類。
2点はこの男のおかげで防げた。
セリエがなんだかしまって見れるのは、プロビンチャでもGKの質が高いから。
ここでのミスが少ないし、スーパーセーブも見せてくれる。
この試合、どちらが上か甲乙付けがたいものだったが、失点をしなかった分、ルビーニョに軍配か。
ジェノアは、これでインテルに敗れたヴィオラを抜いて4位に。
このままフィニッシュとはいかないだろうが、このままCL争いを熱くしてもらいたい。

スコア 0-1

<得点者> 
ジェノア   R・オリベイラ
~愛丸's MVP~
ルビーニョ(フィーニの決定機をストップした場面は圧巻だった。マルケッティの方が目立ってたが、このプレーで逆転)

マラガ-セビージャ

2009-03-17 12:47:18 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/17(火)       
 
愛丸’s チェック        
現在5位と快進撃を続けるマラガ。
この昇格チームがまさかここまでやるとは・・・。
もうすぐ上はCL圏内。
さすがに、そこまでは狙ってないだろうが、せっかくここまで来たんだから、とことん欲を出してもらいたい。
セビージャとの契約で、ロロ、ドゥダを使えないマラガだが、なんとかチーム力でアンダルシアのライバルからドブレを達成してもらいたい。
セビージャはなかなか点が取れてないが、リーガNO1の守備で、3位をキープ。
上とも下ともそれなりに離れてるし、このままCL出場は安泰だろう。
ただ、こういうデルビーを落とすと、チーム状態ががくっと落ちてしまうので、そこだけは注意したいはず。
カヌーテ、L・ファビアーノがあの状態に戻ってくれれば、あっさりの試合のなってもおかしくない。

熱いアンダルシアの魂が伝わってる試合になった。
ラ・ロマレダの雰囲気もよかったし、ピッチ内からもところどころで厳しいプレーが見られた。
マラガはチームの中心選手、ドゥダとロロをセビージャとの契約で使えない事態ではあったが、なんとかうまく戦えた。
もうなんと言っても、サルバさまさま。
ほとんど、試合から消えてたが、ここってところで仕事をし、なんと2得点。
先制点はトリッキーなトラップで、DFを翻弄し、そのボールを左足でダイレクト。
完璧なゴールだった。
2点目はセットプレーからの流れで、カベッサで繋がれたボールを2列目から裏に入って左足のアウトで流し込んだ。
目立ったプレーはこれだけだったが、それでしっかり点を取るんだから、こういうベテランFWはこれでいいはず。
前半に2得点し、このリードを組織だったDFでなんとか耐えてたが、これが90分持つことがなかった。
さすがにあれだけセビージャにポセッシオンされると、体力はそうとう使われてしまう。
どこかで攻撃に転じて、ゆっくり自分たちの時間を作れればよかったんだろうが、それもなかった。
前半は鳴りを潜めてたセビージャのサイド攻撃に後半は苦しめられ、退場者まで出す始末。
この段階で1点差まで詰められてたんだが、数的不利になり、また失点し、エンパテに。
しっかり守れてたようにも思えてたが、これで守りきれるほどセビージャも甘くない。
アンダルシアのチームだし、地元のライバルにドブレは許されなかったんだろう。
ただ、マラガはセビージャ相手にでも、しっかり戦うことはできてた。
ドゥダ、ロロがいたら、もっといいサッカーができるんだろうし、この試合もエンパテなわけで、悲観することはないだろう。
4位のビジャレアルは負けてるわけで、1、また差は縮まった。
セビージャはほんとにあのマラガの守備に苦しめられた。
ヘナトが2列目からの飛び出しで何度か決定機を作ってたが、これ以外はカヌーテもL・ファビアーノも全く目立ってなかった。
このまま点が取れないかと思われたところで投入されたのが、ペロッティ。
J・ナバスに代わって登場したんだが、主戦は左サイド。
利き足は右なような気がしたが、最近流行の利き足と逆のサイドで起用されたのかも。
この男のドリブルが完全にセビージャに流れを引き寄せた。
カヌーテの一発はこの男のドリブル突破からのパス。
これが、ここまでセビージャになかった。
いい位置でパスをつないでも、マラガの包囲網に引っかかって、フィニッシュに持ち込めてなかった。
それがひとりが仕掛けることにより、DFに穴ができ、そこをうまく突けた。
これから、このペロッティって男には注目して見ていきたい。
このペロッティが左にいったことにより、アドリアーノ、D・カペルが右サイドに。
これはJ・ナバスを起用するときはいつも通りなんだろうが、ペロッティを起用するときはこの布陣でいきそう。
D・カペル、アドリアーノの右での起用は新鮮で、これがなかなかよかった。
D・カペルは中へ切れ込むドリブル、アドリアーノは右でもしっかり蹴れるので、ここからのクロス。
これが見事にはまった。
エンパテのL・ファビアーノのカベッサはアドリアーノのクロスから。
スペースもうまく使えてるし、セビージャは攻撃の幅が広がった。
これで得点力もアップするかも。

スコア 2-2

<得点者> 
マラガ    サルバ×2
セビージャ  カヌーテ、L・ファビアーノ
~愛丸's MVP~
ペロッティ(この男の投入で完全に流れが変わった。押さえ込まれてた攻撃が解き放たれた。もっともっと見たい選手)