愛丸のサッカー観戦記

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スロバキア-パラグアイ(W杯 グループF)

2010-06-20 22:31:20 | 各国代表戦
観戦日 6/20(日)       

愛丸’s チェック
このグループ、初戦はどのカードも1-1のドロー。
パラグアイはイタリア相手に、スロバキアはニュージーランド相手に。
どちらも先制して追いつかれたパターン。
パラグアイは、イタリアとのドローは想定してたはずで、そう悪い結果ではなかった。
ただ、スロバキアは、勝てる試合だったが、ATに痛恨の失点で勝ち点1。
この試合に入る気持ちは、両チームでだいぶ違うだろう。
パラグアイは、これから先、そう難しい相手との対戦はないし、ここで勝ち点3が取れれば、グループ突破が見えてくる。
ここが勝負の試合。
スロバキアも同様だが、あのATの失点を引きずってなければいいんだが・・・。
気持ち的に沈んだ状態だと、ここもやられてしまう可能性も。

スロバキアは、やっぱりどこかNZとのドローを引きずってる感じだった。
あの華麗なパスサッカーは鳴りを潜めたまま。
あれだけNZ戦で輝いたヴァイスも、ほとんど自分のプレーが発揮できなかった。
ボールがこないことには、何もできないわけで、この内容だと仕方ない。
これはハムシクにも同じことが言える。
スロバキアは、この男からの展開だったり、この男の、フィニッシュに絡む動きだったりで、チャンスを作るんだが、ここにボールが収まらない。
あれだけパラグアイに高い位置からプレッシングをかけられては、思うようにパスは繋げないだろう。
自分たちがポゼッションしてなんぼのチームだし、これが劣勢になっては、どうしようもない。
相手がどうこであれ、個々の高いテクニックを活かしたサッカーが展開できると思ったんだが、初戦、あれだけよかったのは、相手がNZだったからかもしれん。
それでも、元はチェコ・スロバキアとして、小道でもやれるサッカーを展開してた国。
チェコばっかりが注目されるが、スロバキアも同じサッカーをやってたチーム。
それが、この試合では、全然違うチームだった。
チャンスらしいチャンスも数少なかったし、点は入る気がしなかった。
それなら、相手をゼロに押さえれば、なんとか勝ち点1は取れたんだが、パラグアイの攻撃陣を押さえることはできなかった。
パラグアイの中盤が見事で、ここを突破することもままならず、最後まで、ここを崩す術を見出せなかった。
スロバキアはこの敗戦で、最終節に突破を賭けることになるが、相手はイタリア。
この後、イタリアはNZとの対戦があるが、ここでイタリアが勝ち点を取り逃すことは考えずらい。
そうなると、勢いに乗ったイタリアを破るってことは至難の技か。
まだグループ突破の夢が断たれたわけではないが、かなり厳しい状況に追い込まれたことに間違いはない。
パラグアイは、ここで強さを発揮した。
サンタクルス、バリオス、N・バルデスの3トップ気味の布陣を敷いて、この試合を取りにいく気持ちが全面に押し出されてた。
サンタクルスは、オープニングシュートでチームに勢いをつけたし、バリオスはシュートだけでなく、ラストパスも魅力的。
N・バルデスはこの試合は、プレッシング、守備で貢献した。
左サイドでの、この男の守備はチームをどれだけ助けたことか。
この布陣が、今後基本布陣になりそう。
後半、N・バルデスに代わって入ったトーレスも守備もこなせるし、強烈なミドルも持ち合わせてる。
ゴールこそならなかったが、強烈なミドルは見せてくれたし、パラグアイの攻撃陣の豊富さには正直驚いた。
まだ、ポルトガルで得点王O・カルドソも控えてるし、この男はひざの状態がいまいちみたいで、未だ先発はない。
コンディションが整えば、必ずパラグアイの武器になる。
守備が堅いと思われがちなパラグアイだが、なんの攻撃もかなりのものを秘めてる。
これを支えるのが、中盤の3人。
この試合は、アンカーにV・カセレスを置いて、その前にベラとリベーロスを配置。
V・カセレスは守備に重点を置き、前のふたりは機を見ての攻撃参加がチームの分厚い攻撃をなしえた。
得点したのは、このふたりだし、ここにもパラグアイの強さが。
前も破壊力満点だが、そこにボールが収まると、2列目からの飛び出しがある。
高い技術も兼ねそろえてるし、ここを押さえるのはかなり厄介な作業かも。
最終戦はNZとの対戦で、ここを落とすことが考えずらいから、パラグアイがこのグループを突破することは確実だろう。
そうなると、1位なのか2位なのか。
この南米の強豪と、もしかしたら、日本は決勝トーナメントの初戦で戦うことに。
これは日本がデンマーク戦に勝ったらの話だが、パラグアイとの対戦よりは、ひょっとしたら、イタリアとの方が戦いやすいかも。

スコア 0-2

<得点者> 
パラグアイ   ベラ、リベーロス    
~愛丸's MVP~
リベーロス(2点目も見事だったが、積極的に2列目から飛び出してたのがこの男。中盤での守備のタスクもしかり振るうことができてるし、豊富なスタミアも魅力)