愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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アルゼンチン-メキシコ(U-20W杯QF)

2007-07-18 12:32:55 | 各国代表戦
観戦日 7/18(水)       
 
愛丸’s チェック        
事実上のファイナル。
この世代では1枚も2枚も上のチーム同士の戦い。
このどちらかが、ここで姿を消すのはもったいなさすぎる。
逆の山の2チームが余計。
どっちかがそっち回ってれば、もっといい試合がたくさん見れたのに。
これもトーナメントの面白さと言えば面白さだが。
ドイツW杯、コパ・アメリカでも激突した両チーム、このU-20でも同じように白熱した展開になった。
U-17のW杯カンピオンと、前回のU-20のカンピオン。
南米っぽいテクニック重視の細かいパス回しからチャンスを演出する、見てて楽しいサッカーを披露してくれた。
いかに守りきるかではなく、いかに点を取るか。
両チーム、前線には人材が豊富。
アルゼンチンはアグエロ、ディ・マリア、M・モラーレス、ピアッティ。
メキシコはドス・サントス、ヴェラ、ヴィジャルス。
フル代表でもやっていけそうなメンバーばっかり。
ほんと見ててわくわくした。
主導権を握ってたのはアルゼンチン。
中盤の底ふたりがメキシコより勝っていた分、こういう展開になったか。
バネガはボカでの出来そのまま。
両サイドへのちらし、縦への楔のパス、持ってからの展開の速いこと速いこと。
ガゴほどのエレガンスはないが、着実に近づきつつある。
このままボカで経験を積んでいけば、ヨーロッパへの道も近い。
このバネガとコンビを組んでたジャコブがまた良かった。
この男がしっかり守備をこなしてくれるから、バネガも活きてくる。
同じ時期のマスケラーノよりも完成度は高いように思う。
両サイドへのカバー、相手がボールを持った時の潰し、リスクマネイジメント、ちょっと荒いのはたまに傷だが、これぐらいの気持ちじゃないと、このポジションは務まらない。
ここでのチェックのお陰で、カアイス、ファシオの負担はかなり軽減された。
あまり攻撃では目立たなかったが、インスアもなかなかの出来。
守備力とフィード力は抜けてた。
リバプールで見た時はまだまだ甘ちゃんに思えたが、同じ世代の人間相手ならこれぐらいはやって当たり前か。
もっともっとベニテスに鍛えてもらって、早くフル代表に選らばれてもらいたい。
攻撃では、個々の個人技とあのパス回しが融合し、チャンスを演出。
特にM・モラレス。
ちっちゃいからだで当たり負けせず、しっかりキープし、メキシコDF陣を手こずらせた。
持ってるものはかなりでかい。
あのアグエロが大きく感じるぐらいちっちゃい選手。
アグエロとの絡みはほんとにわくわくした。
この試合、けがでベンチだったM・サラテが最後に試運転を兼ねて登場。
ディ・マリアも高い個人技を持ってるが、もうひとつ足りないものがあるから、サラテの復帰は大歓迎。
これで連覇への準備は整った。
メッシがいなくてもやれることを証明してもらいたい。
メキシコは期待のドス・サントスがいまいち。
周りとの連携と守備に難がありそう。
ヴェラなんかはしかり下がって守備もするし、攻撃になったらうまく周りと絡んでチャンスを広げてる。
この気持ちがドス・サントスにもあれば、もっとメキシコは強かったはず。
その下にいたヴィジャルスのドリブルにも目を見張るものがあった。
ヴェラはもうアーセナルに籍があるらしく、このヴィジャルスもアーセナルが狙ってるらしい。
この逸材をどのように使っていくのか。
あのパスサッカーにとても合ってる選手のように思うが。
あとはベンゲル次第。
今後、世界で中心になっていくような選手たちが多かった試合は、スコア以上に熱いものだった。
放り込むことの少ない試合は見てて楽しい。
このパスサッカーが世界の流行になるような時代に早くなってもらいたい。
サッカーはでかくなくともできるぞ!

スコア 1-0
<得点者> 
アルゼンチン   M・モラレス
~愛丸's MVP~
ジャコブ(前線の選手のファンタジーも捨てがたいが、ここはメキシコに点を与えなかった立役者がMVP。バネガとのコンビもばつぐん)

2 コメント

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Unknown (こぶた)
2007-07-19 23:47:04
M・モラレスのすごさってどんだけ?

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お答えします (愛丸)
2007-07-21 07:23:32
アルゼンチンのラシン・クラブに所属する、ほんとに小さい攻撃的MF。

南米予選ではなかなか輝けなかったが、本大会ではMVP級の働き。ドリブルの切れ、ボールキープ力はバツグン!あの小ささでフィジカルも強い。

今後、覚えてても損はないはず。
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