愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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カメルーン-デンマーク(W杯 グループE)

2010-06-20 07:14:20 | 各国代表戦
観戦日 6/20(日)       

愛丸’s チェック
どちらも初戦を落とした両チーム。
この試合、カメルーンがもし落としてしまったら、カメルーンの敗退が決まり、日本に勝利し、2連勝したオランダのグループ突破が決まる。
これを考えたら、カメルーンは、絶対に落とすことができない。
日本戦のような出来だったら、ここを勝つのも難しくなるが、あれよりはましな戦い方をしてくるはず。
不屈のライオンが牙を向くかどうか。
デンマークは負けてもまだグループ敗退が決まるわけではないが、それでも苦しい展開になることは間違いない。
こちらもどうしても、ここで勝ち点3が欲しい。
そうなると、最終節で、日本とのガチバトルに。
オランダ戦の出来もそう悪くはなかったが、予選のときのような強さは感じられなかった。
このまま終わるチームではない。

カメルーンは、明らかに日本戦よりもいい出来だった。
相手のミスを見逃さず、エースのエトーがゴールして先制に成功。
これで流れはカメルーンかと思った。
ウェボ、エトーの2トップで、左から中でエマナがプレーし、右はベテランのジェレミ。
中盤の底ではエノーとA・ソングがしっかりフィルター役に徹する。
これを日本戦でやられてたらと思うと、ぞっとするような出来だった。
ただ、デンマーク相手にその後もチャンスは作るんだが、なかなかが奪えない。
ル・グエンは、しきりに右のジェレミを使うように指示してたが、それができてなかったわけではない。
アス・エコトのオーバーラップを控えさせ、守備にも重点を置いてた。
ただ、なぜかやられたのがその左サイド。
大きい展開で、ロンメダールが左を突破し、ここから中への折り返しに、ベントナーに詰められ同点。
このままだったら、まだ望みもあったんだが、後半、またロンメダールが左で仕掛けて中へ切れ込んできて、ファーサイドに巻いて決まるゴールをゲット。
これでカメルーンは逆転されてしまった。
そこから攻撃的な選手を投入し、なんとか反撃を試みるも、エトーのシュートがポストだったりと運にも見放された。
デンマーク相手に高さ勝負を仕掛けるのではなく、うまくスピードとテクニックでなんとか打開しようとやってたが・・・。
ほんとに日本戦よりは見違えるような動きで、チームで戦えてたし、気持ちも入ってた。
チーム内のごたごたも感じさせなかったし、いいサッカーができてたように思う。
ただ、1点しか奪えなかった。
それと、やっぱり左サイドの守備。
アス・エコトひとりが悪いわけではないんだろうが、どうもこの男が目立ってしまった。
スパーズではあれだけやれてるのに、どうして代表では並のSBになってしまったのか・・・。
この敗戦で、カメルーンのグループ敗退が決定。
それに加え、オランダの突破も決まった。
どのグループもまだ最終節まで結果が持ち越されてる中、このグループEが一番早く突破と敗退のチームが決定。
デンマークは、カメルーンの穴をついて、慌てず逆転に成功し、最終節にグループ突破を賭けることに。
とにかく、この試合はロンメダールにつきる。
この男が右でしっかりプレーできたおかげで、逆転まで持ち込めた。
日本戦でもやっかいな存在になりそうで、長友がうまく対応しないと、このカメルーンの二の舞に。
それたやっぱりここってところのベントナー。
高さで勝てるし、スピードもある。
そう目立ったプレーが多かったわけではなかったが、仕事をしてほしいシーンでは仕事をしてくれる。
それはトマソンも同様。
中盤に下がって攻撃の組み立てにも参加できるし、守備もこなす。
トップに入ってフィニッシュにも絡めるし、この男も厄介な存在に。
中盤の守備ってことでは、C・ポウルセンにかかる負担が大きく、ここでしっかり主導権を握れれば、うまく攻撃ができそうで、日本は、いかに中盤でポゼションできるかが鍵。
守備では最初にキアルの凡ミスから失点をしてしまったが、やっぱりフィジカル勝負ではカメルーンよりも上。
テクニック、スピードで勝負されると、脆い部分も見られたが、セーレンセンが最後尾に控えてるのが心強い。
この試合もいくつかビッグセーブを披露した。
キアルがこの試合イエローをもらい次節はサスペンションで出場できない。
これは日本にとっては朗報だし、ここをつかない手はない。
裏への飛び出し、スピードでの勝負で活路を見出してもらいたい。
最終節、このデンマークと日本でグループ突破を争うことに。
かなり激しい試合になるだろう。

スコア 1-2

<得点者> 
カメルーン   エトー
デンマーク   ベントナー、ロンメダール    
~愛丸's MVP~
ロンメダール(1得点、1アシスト。得点の全てに絡む活躍。裏への抜け出しのタイミングが見事で個人技もある。日本が一番気をつけないといけない選手かも)