愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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マンチェスターU-トットナム(カーリング杯 ファイナル)

2009-03-02 22:06:57 | プレミアリーグ
観戦日 3/2(月)       
 
愛丸’s チェック        
3回目のこのタイトルを狙うユナイテッドと、連覇がかかったスパーズの一戦。
どちらもセミ・ファイナルはFLCのチームを破って、このファイナルへ進出してきた。
両チームとも、ミッドウイークにはヨーロッパ戦を戦っており、万全の状態とまではいかない。
それでもカップ戦のファイナル。
気持ちは十分入ってるだろう。
ユナイッテッドがこのコンペティションにどれだけ力を入れてるかわからないが、ここまできたからにはタイトルは取りたいはず。
ただ、全てをここにってわけではないだろうから、スパーズにはチャンスはあるはず。
冬に獲得した選手たちが使えないのは残念だが、ここに賭ける意気込みが上なだけに、スパーズには何か見せてもらいたい。
プレミアでUEFA杯にってことが厳しい現状を考えると、ここが勝負か。

白熱した死闘ってわけではなかったが、なかなか見応えのある試合ではあった。
ユナイテッドがベストメンバーで戦ってたら、あっさりってこともあったんだろうが、サー・アレックスは全てを考えて、このファイナルもターンオーバー。
ルーニー、ベルバトフを温存し、守護神もV・デルサールを休ませ、フォスターを先発。
セントラルMFもギグスをベンチに、ギブソンを先発させた。
CLを戦った後で、このミッドウイークにはプレミアの試合もある。
このメンバーを見ると、ユナイテッドの選手層の厚さを感じるし、全てを取りにいってるサー・アレックスの気持ちも感じ取れた。
クラブW杯はすでに手に入れており、どのチームもなし得なかった、クインタブルが現実のものになるかもしれん。
ただ、この試合を見る限り、トップがルーニー、ベルバトフがいないと、ちょっと厳しい。
テベス、ウェルベックの持ってるものが低いってわけではないんだが、あのふたりに比べると、得点の匂いがなかなか感じない。
コンビでってこともないし、単独での仕掛けになってしまう。
この試合では、その連動しての攻撃ってのが少なかった。
チーム全体から疲れみたいなとこも見て取れたし、強固なDF陣が踏ん張らなかったら、敗戦ってこともあった。
取れなかったら、取られなければいい。
それがサー・アレックスの考えだったのか。
オシェイが今にも2枚目をもらいそうな状況で、ヴィディッチを投入し、右にエバンスを回した。
ここにまずは守りきるってメッセージが込められてた。
ここまで先発した試合でクリーンシートがひとつもなかったフォスターも、このDF陣のおかげで、失点しなかった。
それだけでなく、PK戦でもひとり目のオハーラを見事にストップし、この勝利をチームにもたらした。
V・デルサールの年齢を考えると、フォスターあたりが、安定感を増してくれれば、次の守護神にってことになる。
この試合で、自信もそうとうついたことだろう。
ユナイテッドはカーリング杯も手にし、これで2冠。
プレミアでの優勝はなんとなく見えてるし、FA杯も順調に勝ちあがってる。
CLでもインテルに力の違いを見せつけたから、史上初のクインタブルが今シーズン見られるかも。
休ませるべき選手をこのファイナルで休ませることができるユナイテッドってどこまでのチームなのか。
スパーズはどうしてもこのタイトルが欲しかったはず。
来シーズンのUEFA杯への出場権はこのコンペティションでしか手に入れられない現実。
相手がユナイテッドであろうが、勝たなければならなかった。
プレミアで順位を上げていけばいいだけだが、それはなかなか難しい問題。
そのためにあの戦力補強をしたんだろうが、ここで、それを使えなかったのは、痛かった。
今までのメンバーでの戦いではあったが、見せ場は十分に作れた。
レノンのスピードはユナイテッドに脅威を与えてたし、最近サブに回されることが多くなったゾコラも溌剌とプレー。
モドリッチにボールが渡ると、いい場面は作れてたし、力でユナイテッドに抑え込まれたわけではなかった。
ただ、運がなかった。
PK戦になれば、今の順位やら、チーム力なんかも関係ないので、勝つチャンスはあった。
スパーズにとって、この敗戦はかなり厳しいものになったはず。
ヨーロッパ戦に出れないとなると、お金の面でも痛いはずで、ここからどうするんだろう・・・。
プレミアに全てを賭けるしかない。

スコア 0-0(PK4-1)

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
フォスター(今季初のクリーンシートをこのカーリング杯のファイナルでやってのけ、なおかつPK戦でもひとり目をストップ。そうとう自信がついただろう)

エスパニョール-R・マドリー

2009-03-02 19:40:31 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/2(月)       
 
愛丸’s チェック        
前節、27年ぶりにカンプ・ノウでバルサを下したエスパニョール。
この勢いで、マドリーも撃破したところ。
デ・ラ・ペーニャがあのできだったら、マドリーもそうとう苦労するだろう。
これにタムードでも絡んでくれたら、モンジュイックはフエスタに。
まだまだ降格圏でもがき苦しんでるが、この両巨頭から勝ち点6が取れれば、あっさりここを抜け出せるはず。
マドリーはCLの敗戦がどこまで影響してるか。
リバプールに完全に押さえ込まれ、リーガでのあのサッカーが全くできなかった。
サンチャゴ・ベルナベウでの敗戦だっただけに、メンタル面が心配。
それでも、前節のベティス戦のような破壊力満点のサッカーもできるわけで、この試合、どちらのマドリーが出てくるか。

試合開始から前半が終わるぐらいまでは、エスパニョールがペースを握った。
この試合でも、デ・ラ・ペーニャは前節のできのまま。
とくそこが見えてるなってスルーをいくつも通してた。
それもかなりの精度だし、まだまだ終わるわけにはいかない。
エスパニョールを残留に導くのはこの男。
これにうまく回りが絡んで、最終局面での仕事がしっかりできれば、もっと得点力はアップする。
ここはやっぱりタムードに賭けるしかないだろう。
冬に加入したI・アロンソも悪くはなかったが、9年連続で二桁ゴールを上げてるタムードの方がここってとこで仕事をしてくれそう。
両サイドのL・ガルシア、ネネも悪くはないんだが、この試合ではどこか前節ほどの魂が感じられなかった。
L・ガルシアなんかは、いくつかあったFKのチャンスを全て不意に。
いつもはこういうことはないんだろうが、全く当たってなかった。
流れの中で最後が決まらず、セットプレーも精度を欠いては、点は取れない。
せっかく、デ・ラ・ペーニャがうっとりするようなパスを通しても、これでは・・・。
残留するためには、ここの精度を高めないと。
守備では、そこまで崩れる場面は見られなかったが、失点はしてしまった。
グティのFKに、ラウルのゴラッソゴール。
どちらもカメニはどうしようもできなかった。
選手の能力の差で取られた点。
バルサに勝って、気が抜けてるわけではないんだろうが、あの魂はこの試合で感じられなかったのが、残念。
マドリーは前半は完全にCLの再現だった。
必死に動いてたラウルとS・ラモス以外はほとんど見せ場なし。
ロッベンもイグアインとサイドを任されると、どうもやるずらそう。
イグアインも右に流れがちだし、ロッベンも今は右が主戦場。
サイドから中に切れ込んでのシュートってのを得点パターンにしてるし、左で縦に突破してクロスってのよりもチームのためになってる。
これではどうもうまく攻撃ができてない。
これがリバプール戦でわかったはずだろうが、J・ラモスはこの布陣で挑んできた。
この悪い流れを変えたのが、グティとマルセロ。
やっぱり左サイドには左のスペシャリストを置いとくべき。
これで、ロッベンはいつもの輝きがちょっとだけ取り戻せた。
S・ラモスもロッベンが空けてくれたスペースをうまく使えてたし、サイドはサイドでちゃんと攻撃しないと。
それとグティはガゴが使えないなら、ピボーテのファーストチョイス。
前半はスネイデルがここで使われてたが、これがどうにもこうにも。
守備ができてないし、攻撃に絡んでも、決定機を作り出せない。
ミドルを打つシーンだけしか輝くシーンはなかった。
それに引き換えグティはデ・ラ・ペーニャに刺激されたのか、負けないスルーをがんがん通した。
こういうファンタジスタはいつまでも輝いててもらいたい。
それに、けがでもない限り、絶えず使ってもらいたい。
試合に輝きが出てくる。
こういう華やかなプレーも見てていいんだが、ラウルみたいなチームのために献身的に動き選手のプレーも捨てがたい。
ただ、闇雲に走ってるだではないし、全てがチームのためになってる。
それだけでなく、貴重な追加点もゴラッソに決めてくれるし、まだまだマドリーからラウルは外せない。
これでリーガでは10連勝。
バルサにだいぶプレッシャーを与えてるはず。

スコア 0-2

<得点者> 
R・マドリー   グティ、ラウル
~愛丸's MVP~
ラウル(どこにそんなスタミナがあるのかってぐらいピッチを幅広く動き回った。それに点も決め、マドリーのカピタンは今が絶頂期かも)