キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

893とAI

2018年10月08日 | Weblog
前日の梯子酒にもかかわらず、この日は二日酔いもなく麻から快調であった。
西部邁の「友情」を読み始めたが、この人の本は政治や社会学の評論も優れているが、エッセイ風の小説に近いものが最も優れているのではないか。
北海道の中学からの友人で893になったUとの45年に渡る交流が書かれているが、北海道という所は各地から流れた日知たちの吹き溜まりで、ちょっと前まで遡ると厳しい生活を強いられた人たちが多い。
Uの母は貧乏で女郎に売られ、朝鮮人に見受けされて、Uを旭川番外地で産み落としている。
半チョッパリとは朝鮮と日本の愛の子を朝鮮人が蔑称した言葉だが、日本人からも朝鮮人からも酷い仕打ちを受けたようで、学力優秀だったが西部と共に中学高校時代は飢えと寒さに苦しみ、Uは高校中退後札幌の組に入ったが、893ではあるが暴力団ではないとプライドを捨てなかったために、最後は自殺した。

昼は娘たちがやって来て一緒に叉焼麺をたべたが、食後早々に動物病院に猫を引き取りに行った。
散歩の帰りに見に行ったが、手足首が長く耳が大きく顔が小さい三毛猫で、家のマルとは違ったタイプの猫だった。

午後は散歩に出る4時半まで午睡をしていたようで、「友情」が身体の下に押しやられていた。
散歩は北に向かったが西友裏の葛川沿いの桜が5本根元から倒れていた。
桜守のオバサンが天塩にかけていたのに、どんな気持ちがしただろう、姿を見かけなかったが家で寝込んでなければいいが。

風呂に入って晩飯を食べる。
鮭の粗のポトフ、サンマ塩焼きの軽い食事だったが、ポトフが結構腹にたまった。
何か呑もうかと思ったが、取り合わせが酒なのかカクテルなのか決まらず、とにかく食べて終ってから酒をすこしだけ啜った。

観たいTV番組が無く二階に上がって「友情」を読んで、さすがに一日読んでいたら飽きてきたので階下に降りて気分転換にTVを観た。
お笑いのコンビが孫正義と新井紀子とAIが今後労働市場をどう変えるかについて討議をしていた。
人間の仕事をAIが代行してくれるのだから、人間は自由時間が多くなり夢の世界が実現するのではないかと思うが、皆さん仕事がなくなると大いに不安視しているようだ。
先進国では人口が減少するのだから、外国人の受け入れをしないでAIを活用すればいいし、そんなに暗い未来ではないと思うが、資本が集中するからその分配をどうするかが課題だろう。

新井紀子を初めて見たが、好みのタイプの女性だ、数学者で結婚してから博士号を取っている。
今年「AI vs.教科書が読めない子どもたち」で日本エッセイスト・クラブ賞と山本七平賞を受賞している。
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