キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

伊豆の踊子

2018年04月20日 | Weblog
昨日呑まなかったので、今朝は多少頭の具合がいいが、どうも酒毒にやられているようで完全にスッキリとはいかない。

起き上がるまで佐高信と西部邁の対談を読んでいたが、JFケネディ、親鸞、司馬遼太郎、松本清張、吉村昭、サンデルについてあれこれ話し合っていて、読んでいて楽しいが、さて何が書いてあったかほとんど思い出さないから、少なくともお二人から悪い影響は受けてないだろう。
二人の好みが最も典型的に表れているのは、司馬遼太郎が嫌いで吉村昭が好きだということ、吉村昭は司馬遼太郎賞の受賞を辞退しているくらいだから、この関係はお分かりだろう。
僕も10年前までは知人に随分進められても吉村昭を読まなかったが、「零式戦闘機」を読んで以来、対象をきちんと調べて書く姿勢に感服し、それ以来興味のあるテーマについて書かれたものは愛読している。

風呂に入り朝飯を食べる。
新玉葱の味噌汁に納豆、叉焼、茄子オリーブオイル焼き、茄子はまだ美味くないね、旬の野菜の力強さがない。

東に向けて下の息子と散歩に出る。
日差しが強く青空で萌える山の黄緑が鮮やかに浮き出ていた。
そよ風があり、一年で一番いい季節にいる。
藤が盛りを過ぎ、霧島がピーク、大紫が満開直前だ。
ヤオマサで魚を観たが、手頃なサイズの地の縞鯛、黒鯛があり、刺身におろしたら美味そうだったが、酒を呑みたくなるので諦め、柵を見たら相模湾のキハダがこれまた実に美味そうだったので、魚売り場を離れた。
アメリカ産のアンガス牛と鶏の手羽先、豆腐、チーズサンドクラッカーを買う。
帰り道の農家で久し振りに野菜があり、ワケギを買う。

昼は娘が鍋焼うどんを準備していたので、久し振りに食べた。

プレシネは「伊豆の踊り子」で、1963年 昭和38年の日活映画で、薫が吉永小百合、学生が高橋英樹、薫の兄栄吉が大坂志郎、義理の母が浪花千栄子、湯ヶ野の酌婦に南田洋子と十朱幸代、原作と違い大学教授の宇野重吉が学生の浜田光男にダンサーの吉永小百合との仲人を頼まれるところで、40年前の回想として天城峠のシーンに入って行く。
確か映画化で川端康成のところへ吉永小百合を連れていったら、手を取って撫でていたのを何処かで読んだような気がする。
高橋英樹は下手だったねえ。
当時は身分の差がはっきりしていて、風呂も混浴で、旅芸人が湯の街を流して歩くと投げ銭をしたり、部屋に上げて心付けを出したり、その金額も決まっていなくて、今とは色々違っていていい時代だったねえ。
小説は1926年に書かれているが、川端が天城を旅したのは1918年大正7年のこと、岡田文太夫率いる旅芸人一座に薫のモデルとなった加藤たみがいた。
映画化を6回されていて、以下に記すと

1933年 昭和8年 松竹 田中絹代
1954年 昭和29年 松竹 美空ひばり
1960年 昭和35年 松竹 鰐淵晴子 津川雅彦
1967年 昭和42年 東宝 内藤洋子 黒沢年男
1974年 昭和49年 東宝 山口百恵 三浦友和

以上のようになるが、僕の記憶にあるのは本作の吉永小百合、その後の内藤洋子、山口百恵の3人の踊子だ。
大正時代に戻って湯ヶ島を旅してみたいねえ、僕がこのコースを初めてたどったのは1971年のことだが、旅行ブームでいよいよ伊豆が賑やかになるときだった。
バブルが終わり伊豆は少し落ち着いているが、踊り子と邂逅する機会はこれっぽちもない。

妻に、あおばに買い物に行くのに誘われ、家族4人で車で出掛けた。
大量に色々と買っていたが、秘かにラム肉、皮付き豚バラ肉、ガツ、鰯、加賀纒純米を篭に放り込んだ。

貝塚息吹の生垣の剪定をして、娘の新居へ行き道に出た枝をきった。

風呂を浴びて出て来ると、独活酢味噌、きんぴら、ガツ煮込みが出来ていて、朝、肴になりそうな魚を、買うのを止めたが、結局冷で加賀鳶を呑み始めた。
鰯のなめろうが出来ていて、呑みだしたのを見て妻が冷蔵庫から出してくれた、これだけあれば十分だが、昨日ワインに付け込んだ骨付きカルビをグリルした。
ガツ煮込みは、大根、人参、蒟蒻で出汁で塩味で煮込んであるが、青葱とパクチーを入れ、七味唐辛子をかけて食べたら絶品だった。
娘はそれにナンプルを入れていたので、3杯目はそれを試したが悪くない、酒にも良くあった。
パクチーを大量に刻んだので、冷凍してあった餃子を出汁で煮てスープにして食べたがこれも美味かった。
これには紹興酒を合わせるべきだなあと思いながら、呑みすぎるためボトルに手を伸ばすのを躊躇った。
こういうことをやっているので中々目標体重に到達しない。
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