キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ワイン市場の成熟

2007年02月21日 | Weblog
数日振りに横浜は良い天気になっております。本来であれば今の時期、三寒四温が妥当なのですが、こう良い天気が続くと三寒がやけに厳しい天気に感じます。

先日我々の事務所にボルドーの古くからお付き合いがあるネゴシアンがお見えになりました。過去四年間組織小売向けの商品開発を主にやってきたため、彼からの買いはどんどん少なくなってきました。古典的なボルドーのネゴシアンで現代の早い商品の変化と流れについていけないため、過去10年間ほど厳しい状況であったと思いますが、彼もモスクワに救われた一人です。ここの所当社のサプライヤーは皆さんモスクワ詣でを行い減少傾向の売上を一気呵成に挽回しております。モスクワは多分新興メーケットのため古典的な商売の方法が成り立つ市場なのではないのかと思います。ワインマーケットの成熟とともにサプライするワインも変わってゆきますが、サプライヤーの質も変化してゆくわけですね。

昨日の試飲会で一番印象に残ったのは、随分沢山輸入元があることでした。私などは業界音痴なので知らない会社ばかりでした。知人の業界通の方に伺ったところ、新しい会社だけど、やっている人はワイン業界にいた人で、皆さん独立してやっているとの事です。現在の日本の輸入業者は、ビールをお持ちの大手4社が組織小売、組織業務店を押さえて、小さな独立系の輸入業者が独立系のレストラン等に比較的高級ワインを納品している状況です。もちろん例外はあるのであしからず。

しかし基本的にはワインの仕事は原価率が高く中々利益が出難いため、この仕事に従事している方は安い給与で八面六臂の活躍をしているケースが多いと思います。それを支えているのは、ワインが好きだという一点に帰する場合が多いと思います。そのため、会場で出展なさってる方をいとおしい気持ちで眺める事になり、ぜひ頑張ってこの仕事を続け、良いワインを皆さんに供給して欲しいなあと思います。そう思って眺めている私もその一人なのですが・・・。もちろん例外はあるので当てはまらない方はあしからず。
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