キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

気儘な湘南暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

世界で唯一のボトルをあなたに

2007年03月27日 | Weblog
今日の横浜は花曇、大岡川河畔の桜も開花しましたので文字通り花曇です。梅は三分咲きが良いですが、桜の咲き始めは遠景すると枯れ枝にティッシュペーパーがへばりついているようで、美的感覚を揺すぶりません。満開快晴で青空を背景にした構図が良いですね。

昨日サミュエル・アヴィヨンが来社しました。前に会ったときは割りと短めの髪型でしたが、今回は70年代に流行ったスタイルの長髪で、いよいよ彼も昔が懐かしい年になったのかと思い、年を聞いたら今年48になるとの事、月日が経つのは早いものです。彼はアルマニャックのメーカーで、かつて当社はコニャックやアルマニャックなどハードリカーが専門の輸入会社でしたので、ワインのメーカーより付き合いは古く、もう20年以上になります。逆算してみると最初に会った時サミュエルは20台半ば、私が20代後半だったわけで、お互い昔を懐かしむには充分な時間を共有したわけです。

アルマニャックが売れなくなった90年代後半から3年間ほど当社の契約社員になっていただき、南西地区のワインの紹介と開発をお願いしておりました。日本に初めてマルシヤックを紹介しましたし、スペイン国境のピレネー山中のアペラシオンのイルレギや当時ほとんど知られていなかったビュゼも取り扱いしました。ガイヤックやフロントン、カオール、マディランなどへも一緒に行きこれらの地区の品種の多様性について深い興味を持ったことを思い出します。当時この地区に実際に足を踏み入れメーカーを回ってワインの開発をしていた日本企業はほとんど無かったと思います。

昨日は久し振りにアルマニャックの商談をいたしました。フランス同様日本でも飲酒運転が厳しくなり、レストランでの食後酒としてのアルマニャックの需要は皆無に等しくなっておりますが、馥郁で芳醇、時にピュアーな果実味が鮮烈に感じられるアルマニャックの魅力は捨てがたいものです。ご家庭でゆるりと楽しんでいただく愛好家のために、ヴィンテージ・アルマニャックを取り扱おうと企図しております。愛好家の数も少ないので一般市場での可能性は無く、個人向けに特化した販売であれば可能性があるのではと思います。20世紀初めから殆どのヴィンテージを揃えているので、お好みのヴィンテージをビン詰めし、手書きの個人用ラベルを添付して日本に送ってもらおうと思います。もちろん一本から受注できなければ意味がありません。「世界で唯一のボトルをあなたに」です。

社内でラベル描いてみてくれと紙とペンを用意したところ、俺はこの仕事の担当じゃなく専門家が社内にいるとの事でしたが、どうして中々味わい深い字体で見事なラベルを完成させました。以前お世話になった方が定年のおり60年前のヴィンテージ・コニャックをお礼にと思い、メーカーの親しかったカトリーヌに頼んで蔵のボンボンから瓶詰めしてもらい、ラベルも描いてもらったのですが、目の前で簡単に見事なラベルを短時間で描いたのに驚いたことを思い出しました。アルマニャックやコニャックの跡継ぎはどうも手書きのラベルを描く能力が備わっているのかもしれません。
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