今日の湘南は気持ちよく晴れた春の好日ですが、北海道は春の嵐で荒れているようです。今日のような天気図はこの時期ままあり、私も札幌出張の折時々これに遭遇し不便をこうむります。季節が冬から春に変わるときには避けられない現象ですが、大きな事故が起こらないことを祈ります。さて、昨日まではプーリアのブドウ品種について書きましたが今日明日とピエモンテのブドウ品種について書いてみます。
アスティーの街にはモスカートを造っているカンティーナがたくさんあります。甘くてアルコール度数が低いこのワインは、地元でよりも国外で好まれているようで、この当りのほとんどのメーカーが取り扱っているようですが、専門の造り手となるとそうは多くないようです。数年前から良いモスカート・ダスティーを捜しており、機会があるたびに試飲を重ねてきたのですが、新たなものを飲むたびにどれが良いのかわからなくなっておりました。それでも昨年四月ヴィニタリーのベッペのブースで飲んだ彼の友人のモスカート・ダスティーは格別の味わいで、あのクラスのものがまだまだ色々存在するのではないかと思い、ベッペに彼の眼鏡にかなったメーカーとのアポを頼んでおいたところ、三社を選んでおいてくれました。しかし驚いた事にベッペが選んだ三社の中に彼の友達は入っておらず、より高い品質を求めてモスカート・ダスティー専門メーカーを選んでおいてくれたようでした。実際訪ねて試飲したところ、三社が三社とも素敵なモスカートを造っており“その土地のことはその土地のやつに聞け”がここでも証明されました。プーリアでも地元のソムリエのアントニオとミケーレが広い地域にも関わらず、ほとんどのプーリアワインを知っていて、詳しくその特徴と優れた造り手を教えてくれました。
産地と生産者を実際に回ってみることはそこのワインを理解するのにとても重要ですね。モスカートという品種は、標高の高いところのもののほうが、多くの酸が得られるので、デリケートで切れの良いワインになる事がおぼろげに分ってきました。雪の中を標高500メートルまで登り、そこにあったデジオルジスというメーカーのシングルヴィンヤードを飲んでみたら、他では感じる事が無かったシャープな鮮烈さが見事で、その繊細さは出来の良いフルーティーなスタイルのモスカートを完全に凌駕し、これを選ぶしかないという説得力を持っておりました。
確かに価格はかなり高いのですが、これほどはっきりとその品質の差を知らされると、このワインに決めるというのではなく、導かれるという感じがいたしました。このワインは必ず日本でもファンが付くでしょうから、販売の努力などという必要は無く、自然に売れてゆくなんて事になりそうです。
アスティーの街にはモスカートを造っているカンティーナがたくさんあります。甘くてアルコール度数が低いこのワインは、地元でよりも国外で好まれているようで、この当りのほとんどのメーカーが取り扱っているようですが、専門の造り手となるとそうは多くないようです。数年前から良いモスカート・ダスティーを捜しており、機会があるたびに試飲を重ねてきたのですが、新たなものを飲むたびにどれが良いのかわからなくなっておりました。それでも昨年四月ヴィニタリーのベッペのブースで飲んだ彼の友人のモスカート・ダスティーは格別の味わいで、あのクラスのものがまだまだ色々存在するのではないかと思い、ベッペに彼の眼鏡にかなったメーカーとのアポを頼んでおいたところ、三社を選んでおいてくれました。しかし驚いた事にベッペが選んだ三社の中に彼の友達は入っておらず、より高い品質を求めてモスカート・ダスティー専門メーカーを選んでおいてくれたようでした。実際訪ねて試飲したところ、三社が三社とも素敵なモスカートを造っており“その土地のことはその土地のやつに聞け”がここでも証明されました。プーリアでも地元のソムリエのアントニオとミケーレが広い地域にも関わらず、ほとんどのプーリアワインを知っていて、詳しくその特徴と優れた造り手を教えてくれました。
産地と生産者を実際に回ってみることはそこのワインを理解するのにとても重要ですね。モスカートという品種は、標高の高いところのもののほうが、多くの酸が得られるので、デリケートで切れの良いワインになる事がおぼろげに分ってきました。雪の中を標高500メートルまで登り、そこにあったデジオルジスというメーカーのシングルヴィンヤードを飲んでみたら、他では感じる事が無かったシャープな鮮烈さが見事で、その繊細さは出来の良いフルーティーなスタイルのモスカートを完全に凌駕し、これを選ぶしかないという説得力を持っておりました。
確かに価格はかなり高いのですが、これほどはっきりとその品質の差を知らされると、このワインに決めるというのではなく、導かれるという感じがいたしました。このワインは必ず日本でもファンが付くでしょうから、販売の努力などという必要は無く、自然に売れてゆくなんて事になりそうです。