キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

山海の恵みとワイン。読書と映画と音楽に散歩、時々釣りの湘南スタイルを愉しんでいる。 

橋本治も逝った

2019年01月31日 | Weblog
昨日は晩飯を喰って早々に二階へ上がり横になったらそのまま寝てしまった。
一度無意識に起きて読書灯を消したようだが、0時過ぎに目を覚まし、音楽を聴きながら小室直樹を読んだ。
この本は田中角栄の偉大さについて書かれた本で、既刊の本を2冊合わせて題名を変えたもので、元になった本を既に持っていてガッカリしたが、そのバカバカしい無駄を挽回するには書かれた内容をすべて頭の中にぶち込むしかないなあと熟読精読している。
ローッキード裁判での田中角栄の有罪は、刑事免責されたコーチャンの証言を唯一の証拠とし、しかも反対尋問をしておらず、法治国家としての日本が地に落ち、あまりにも恥ずかしい出来事であった。
状況証拠で有罪になることは無いし、証拠があってもその証拠が不法に入手されたものであれば無罪であるという根本的な法の原理が司法によって無視された事件だ。
田中角栄有罪の空気をマスコミも大いに煽ったが、もうその頃からマスコミは地に堕ちていた。
このほかにも基本的な問題について色々書かれていて、大いに有益な本だが、文体と用語が独特なために、若い人たちにはとっつきにくいのかも知れない。
でも、僕のような無教養なものにも分かるように書かれた本で、簡単な言葉で最高度なことを説明してくれるので、何時もながら小室直樹ってのは凄いなあと感心している。

荒井由実のファーストアルバム「ひこうき雲」を聴いたが、やっぱりこれが一番いいなあと感じた。
小説でも音楽でも後年技巧は深まるが、感覚が鈍磨する傾向があるからね、稚拙でも処女作というのは瑞々しい魅力がある。


7時半に起きて、何時ものように雨戸を開けて、風呂に入り、朝飯を作った。
鰺の酢〆、焼き鳥、白菜のスープ、白菜の漬け物。

朝刊を眺めたら橋本治が29日に70歳で亡くなっていた。
1987年の桃尻語訳枕草子以来の読者だが、途中仕事でご無沙汰しており、2004年の「上司は思い付きでものをいう」はあんまり売れたので読む気にならず、再び本を集め読み出したのは隠居生活になってからだ。
執筆活動の範囲が広かったので、いったいこの人は何なんだろうと掴み切れなかったし、まだ最近集めた本を全部読んでいないので解明できていない。
故人を忍ぶには、やっぱり一番思い出深い枕草子を読むことかな。
ちなみに、橋本治が全体像がつかめないわけは、内田樹の追悼文にほぼ言い尽くされていて、ああ、そういうことだったのかと合点がいったので、同じ思いをされているかたは、ぜひご覧ください。


今朝は冷え冷えとして陰鬱な冬の天気だ。
JA湘南まで行くのに、何時も使っている厚手の手袋がここ1週間見当たらないので軍手をやっていたが、やっていて良かったよ、指先が酷く冷たくなった。
人参、スティックブロッコリー、椎茸を買った。
久し振りに椎茸が出ていたが、成長が遅い冬の椎茸は味が凝縮されていて滅茶苦茶美味い。
ストーブで焼いて食べると酒が欲しくなるのが欠点だが、晩酌は当分自粛してダイエットをしないといけないなあ。
あと5㎏痩せたら動きが快調になるから、春になったら動き回ろう。

お昼まで二階のベッドで日向ぼっこをしながら小室直樹を読んだ。
階下から妻がお昼が出来たよと呼ぶので下に降りたら、要望してあった蕎麦が茹で上がり、葱と蒲鉾が切ってあった。
到来物に鰊の昆布巻き2種類があったので、妻がガサコソやって納戸の方から出してきた。
何故か卵が茹でてあったので殻をむいて二つに切った。
蕎麦を電子レンジで温め、汁をかけ、具材を載せて最後に柚子と七味唐辛子をかけて食べたが、かなり美味かった。
隠居してから妻に、化学調味料を使わないで出汁を引くように言ってあり、最初は面倒だとぶつぶつ言っていたが、食べると格段に美味いので、最近では自発的に鰹、鯖節、煮干など用途に合わせて出汁を引いている。
蕎麦の汁には混合節と干し椎茸を戻して使っている。
鰊の昆布巻きは一口サイズと丸ごとのがあったが、食べてみると丸ごとのが断然美味かった。


水曜日は母を風呂に入れてくれる介護の人と、部屋の掃除をしてくれる人がやって来るので母の居間でゆっくりとプレシネを観ることが出来ない。
それに今日の映画は一度観たやつだったので、二階に上がり2時半まで日向ぼっこをしながら読書をし、その後、東海道線で平塚に出た。
まあ、平塚ではBOとオネエサンのところと「さくら書店」しか行き先が思い浮かばず情けないが、まさにその通りに回った。

BOではネットでも希少本になっている「美食探偵」を捜したが、やっぱりなかったね。
小一時間文庫本、新書、単行本の棚を眺め3冊買った。

橋本治「いま私たちが考えるべきこと」新潮社 2004年
亡くなったからね、持っているような気がしないでもないが、敬意を表して購入した。

近藤啓太郎「素朴な味」日本経済新聞社 昭和57年
昭和55年9月から57年3月まで日経夕刊に連載したのを纏めたもので、僕が25歳から27歳までにあたり、美術雑誌の営業で大阪の茨木に居たころから、ハワイに駐在しているころまでで、56年の暮れ日本に一時帰国して、恋人となったMちゃんに巡り会った。
一番印象深い時代だったなあ。
吉行淳之介、安岡章太郎、遠藤周作など第三の新人と云われた人たちが健在で活躍していた。
多分この本の中にも皆さん出て来ると思うな。

平野貞夫「昭和天皇の『極秘指令』」講談社 2004年
佐高信の対談を読んで、もっと平野貞夫の書いたものを読んでみたいと思って探していたが、参議院時代に書いた本に巡り合った。
物事に表と裏があったら裏が面白いが、この人は裏を本当によく見ている。
だからこの本もかなり高い確率で面白いと思う。

オネエサンのところへ行ったら、メロンパン2ケとフルーツケーキ2本だけ残っていて、後はなぜか全部売れちゃったとのこと、メロンパンを2ケ買った。

駅の東口へ歩き「さくら書店」で新刊書を眺めた。
高坂正堯の「国際政治」があって奥付を見たら1966年初版で2016年改訂版とあった。
最近また著作が復刻されていると「高坂正堯」に書いてあったが、目の当たりにすると気持ちがちょっと引いちゃって買わずに帰って来てしまった。
国際政治の基本図書なんで、その内読まなきゃいけないなあ。

家へ帰って来て、牛乳を温め、メロンパンを食べた。

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