キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

台風接近

2017年09月18日 | Weblog
「丸山真男の憂鬱」を読み出したが、橋爪大三郎も儒教、朱子学、国学に踏み込んだんだなあ、丸山真男は戦後民主主義の旗手として一時代前の政治学者が崇めていたが、最近批判的に語られることが多い、だがその主著「日本政治思想史研究」がこのような内容のものだとは全く知らなかった。
西欧政治思想が語られているとばっかり思っていたのだ。
橋爪大三郎の師匠格に小室直樹がいるが、その小室が敬愛していたのが丸山真男で、橋爪は無理に言えば孫弟子にあたる。

10時に世間の些末事ではあるが、提出書類を二つ書き、終わってから気分を変えて永井龍男の評伝を読んだ。
長い間、この老人臭い名前ゆえに敬遠していたが、10年ほど前、何のきっかけか忘れたが、きっと年を取ったせいで読む気になり、読んでみると洗練された文章に魅せられて古書を集めるようになり、ついには永井の好んだ三千盛を呑み、鎌倉の家まで出かけて行った。
それほど入れ込んだので、この初めてという評伝を楽しみにしている。

昼、にゅう麺と妻籠の栗きんときを食べた。
栗きんとんは毎年のの時期に大先輩が送ってくださるのだが、防腐剤等が入っていないのですぐに食べてしまわないと黴が生えて台無しになってしまう。
まっとうな食い物というのは本来そういった物で、もっと言えば妻籠へ行って食べて初めて本当の味わいが分かるんだろうけどね。

食後は母とテレビを観るが、どうも野球を観だすと長くなり、結局相撲も観ることになる。
相撲が終わって風呂に入りゆっくりと温まった。
風呂から出ると晩飯で、豚肉とキャベツ、ピーマン炒め、平鱸の昆布締め、蟹と胡瓜の甘酢、食後に栗きんとんを食べる。

母と一緒に十分テレビを観たので、おやすみの挨拶をして2階へ引き上げて永井龍男の評伝を読むが、記録を読んでいるようなものなので、永井が同人誌の「山繭」に参加したところで、川本三郎の「はるかな本、遠い絵」を見つけて読み出した。
完全に楽しみが約束されたような読書だが、夜も更けたし1時間ほど読んで寝るのもいい。

さて、本を読もうとしたら、部屋のドアを妻がノックしてハードリカーで飲んでいいの出してよとやって来た。
毎晩、寝る前に一人で飲んでいるのだが、手持ちの酒が無くなったんだな、二度と手に入らない貴重な酒を飲まれるといけないので、階下に降りて麦焼酎乙を出すが、これ味がしないからコニャックかアルマニャックが無いのかとせがまれる。
出してもいいのだが、これなら飲んでいいんだと思われてしまうと、四五日後にボトルが空になっているのを見つけ愕然とすることになる。
麦乙の湯割りを付き合い、秋元康を黒田あゆみがインタビューしている番組を観ながら3杯呑んでしまった。
寝る喰う観る読むに呑むが加わり退廃の一日となってしまった。
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