キュヴェ タカ/cuvee taka 「椿庵酔哲湘南日記」

気儘な湘南暮し ー散歩に読書、映画、酒、そして時々釣り-

歯から着物へ

2009年05月03日 | Weblog
先日小田原の行きつけの歯医者で手術を受ける事になっていたのですが、歯茎の具合が急に改善していて様子を見ることになり、危うく血みどろになるのを免れました。実にほっといたしましたが、齢を重ねると目、歯、魔羅と衰えが体を下りて現れてくるといわれており、確かに目は近視であったのが比較的遠くが良く見えるようになって、数年前眼鏡の度数を軽いものにいたしました。歯は大分前から奥歯がいけませんで、何本か抜いたのですが、自信のあった前歯にここの所へたりが来て、ついに今回あわやの手術となった次第、魔羅につきましてはこれがどうもいけませんで、眼鏡、義歯というような衰えを支えてくれるものが無く、ただひたすら諦念というものに馴染んできております。

まあ話は何時ものように取り留めのないことになっておりますが、手術を免れた嬉しさで、歯医者の並びの伊勢治書店へ飛び込み、手術回避記念の書籍を買い求めました。ちくま文庫「春画のからくり」田中優子、河出文庫「幸田文のマッチ箱」村松友視の二冊です。田中優子さんは見た目も麗しく和服姿がいつも素敵ですが、「春画の男根の長さはその持ち主の顔の長さと同じ」とか「江戸時代は女は羽織を着なかった」など目が覚めるようなことを教えていただけるので好んで読ませていただいております。「幸田文のマッチ箱」はずっと読みたいなと思っていたのですが、他に読まなければいけないものが山積みで購入を控えておりました。しかしながらせっかくの黄金週間、村松節で語られる幸田文を読まない手は無いなあと思い買い求めました。露伴、文、玉、奈緒と四代続く文才はなかなか無いもので、二代目までは好んで読ませていただいております。最近「しつけ帖」「きもの帖」「台所帖」の文著、玉編集の三部作がどこへ行っても書店に並んでおり、文さんが随分流行っているようです。そういや先日伊勢佐木町の有隣堂で、最近和装に凝っている佐和さんが「きもの帖」を買い求めているのを見ました。

湯山玲子説のよれば、若い人の間の着物ブームは、インターネットありきのブームだそうで、かつて何十万もしたものが古着とはいえ数千円で手に入る、ものすごく幸せな時期を迎えているようです。幸田文、白州和子、田中優子、蕎麦酒落語好きな杉浦日向子さんなど和装の素敵な女性が若い女性にそのライフスタイルを含めてアピールしていることが、大きいのでしょうね。
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